ついりみっくす（ #twremix ）オムニバスついのべ　“朱音さんと鈴子さん”

咲良 潤　#言の葉の点綴 @sakura77_sosaku

店長と話したいと思っても忙しかったらどうしよう。聞きたいことがあるけど、そんなことも分からないのかと思われたらどうしよう。いつも肝心な時に心が閉じる。私も朱音のようになりたい。「朱音、頑張って…」鈴子は短く切った後ろ髪を弄りながら呟いた。@kusagamirin #twremix

咲良 潤　#言の葉の点綴 @sakura77_sosaku

電話を切ったあとも、鈴子はしばらく携帯を見つめていた。朱音が言った一言がどうしても頭を離れない。『悩んでも何も変わらないから、きっと成功するって信じる』羨ましいと思った。自分はそうはなれない。いつも消極的な考えが頭を支配する。@kusagamirin #twremix

咲良 潤　#言の葉の点綴 @sakura77_sosaku

@kusagamirin 鈴子のターン！朱音はジュリマリの歌をお風呂で歌っている。その頃鈴子は・・・みたいな感じで。ラストは「ショートカットの鈴子は朱音に憧れて少しずつ髪をのばす」という設定の伏線。

くさがみ•R•シン @kusagamirin

@ce1039 この場面転換は素晴らしいです。純桜さんは本当に恋物語が好きなんだなと素直に感じました。お見事です！ この続きは自信ないなぁ…。

くさがみ•R•シン @kusagamirin

RT @ce1039: 電話を切ったあとも、鈴子はしばらく携帯を見つめていた。朱音が言った一言がどうしても頭を離れない。『悩んでも何も変わらないから、きっと成功するって信じる』羨ましいと思った。自分はそうはなれない。いつも消極的な考えが頭を支配する。@kusagamirin #twremix

くさがみ•R•シン @kusagamirin

RT @ce1039: 店長と話したいと思っても忙しかったらどうしよう。聞きたいことがあるけど、そんなことも分からないのかと思われたらどうしよう。いつも肝心な時に心が閉じる。私も朱音のようになりたい。「朱音、頑張って…」鈴子は短く切った後ろ髪を弄りながら呟いた。@kusagamirin #twremix

くさがみ•R•シン @kusagamirin

リレー小説の続きが来ましたよー。この場面転換は素晴らしいです。これは自分には書けません。こんな物語が書けるようになりたいなぁ。凄いなぁ。 >公式RT

くさがみ•R•シン @kusagamirin

いつもの時間に目を覚まして、いつもの髪型にブローして、遅刻することなくいつも通りに登校して、いつもの仲間たちと、勉学とお喋りを勤しんで、いつもの時間に下校した。そして、いつものバイト先へ、いつものルートで向かう。いつもと変わらない日常。 @ce1039 #twremix

くさがみ•R•シン @kusagamirin

いつもと違うのは鈴子と勤務を代わって貰ったこと。そして今日、私は一大決心をしているということ。「おはようございまーす！」 今日の決意を声に込め、とびっきりの笑顔を振りまきながらドアを開けて事務所に入る。今日のメンツの中には、もちろんあの人もいる。 @ce1039 #twremix

くさがみ•R•シン @kusagamirin

「よっ。今日も元気だね、アカちゃん」先輩は先日の出来事など忘れたかのように、何も変わらず接してくれた。それが嬉しくもあり寂しくもあり。「私は元気しか取り柄がありませんからね〜」「いやいや、ご謙遜を。アカちゃんのお陰でどれだけ助かっているか」 @ce1039 #twremix

くさがみ•R•シン @kusagamirin

「またまた」「いやいや」先輩と私の何気ない会話。他の同僚が笑いながら聞いている。楽しい空気に包まれているけれど、私の心臓は一人早鐘のように高鳴っていた。『先輩に告白する』そう決意したはずなのに、もう挫けそうだ。私に告白なんか出来るのだろうか…。 @ce1039 #twremix

くさがみ•R•シン @kusagamirin

@ce1039 信じられないぐらい遅くなってゴメンナサイ。新章っぽい書き出しにしたくて、ああでもない、こうでもないと、スランプも加わってもうぐちゃぐちゃでした。頑張れ、朱音！ (＞Д＜;)

咲良 潤　#言の葉の点綴 @sakura77_sosaku

怖い。怖いよ。私が告白すればもう友達には戻れない。良ければ恋人同士になれるけど悪ければ今までの関係が崩れてしまうだろう。それはもう跡形もなく。私は今まで先輩だけを見て突っ走ってきた。一生懸命走れば走るほど、転んだ時のケガは酷いモノだろう。@kusagamirin #twremix

咲良 潤　#言の葉の点綴 @sakura77_sosaku

先輩に告白するにもタイミングが見つからない。いや、タイミングはあったかもしれないが、臆病な私が目を背けていたのかもしれない。結局勤務時間が終わり独りで店を出る。先輩は残業でもう一時間仕事。このままじゃ終われない。私はある場所へ向かった。@kusagamirin #twremix

咲良 潤　#言の葉の点綴 @sakura77_sosaku

「先輩！」店から出てきた先輩を呼び止めた。これで後には引けない。「え？アカちゃん？どうしたのその髪型！」当然の反応だろう。１時間前には腰まであった髪がもう無いのだから。短い髪が頬をくすぐる。（リンちゃん、勇気を頂戴！）「先輩！好きです！」@kusagamirin #twremix

咲良 潤　#言の葉の点綴 @sakura77_sosaku

@kusagamirin お待たせしました。少し展開が急かなと思ったのですが、あまりダラダラしてもいけないと思い、一気に進めました。しかもヒロインあれが変わる。そして絶妙なところでバトンタッチ。・・・という。もうやりたい放題です。後をよろしくお願いします。

くさがみ•R•シン @kusagamirin

ついに言った。耳が熱い。頭の中が真っ白になる。どんどん視界が狭くなっていく。先輩から目が離せない。全身からじんわりと汗が吹き出てくる。意を決した私の告白を受けて先輩はしばらく硬直していたけれど、目を閉じて、ゆっくりと深呼吸を一回。 @ce1039 #twremix

くさがみ•R•シン @kusagamirin

これはため息じゃないとギリっと奥歯を噛み締めながら自分に言い聞かせる。先輩がゆっくり目を開けた。その表情は何故かとても晴れやかに見える。その理由など思考も感情も停止した私にわかるはずもない。「アカちゃん」名前を呼ばれただけで泣きそうになる。 @ce1039 #twremix

くさがみ•R•シン @kusagamirin

『はい』と答えたつもりだけど、口の中はカラカラで、ただ口をパクパクさせただけだった。そんな私を見て先輩が小さく笑う。「返事をする前に一つを質問をしてもいいかな？」今の私に拒否権などあろうはずもない。小さく2回頷いた。「何で髪を切っちゃったの？」 @ce1039 #twremix

くさがみ•R•シン @kusagamirin

心臓が止まりそうになった。「アカちゃんの長い髪すごく似合ってたのに」それが過去形であることに嫌でも気付いてしまう。泣きそうになる。『髪の短い女は嫌いですか？』なんて頭の悪い言葉が出そうになって慌てて飲み込む。がんばれ私。がんばれがんばれがんばれ。 @ce1039 #twremix