UCSF震災シンポジウム(kazuho14さんツイートまとめ)

UCSF震災シンポジウムに参加されたkazuho14さんツイートをまとめました。
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坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

UCSF震災シンポジウムを聞いてきました。震災について、とても濃い話から、放射線についての基本的な話題もあり、なかなかためになる会でした。内容をいくつかツイしますが、いかんせん私の英語力が酷いので内容の正確性については保証できないことをあらかじめ御断りしておきます。

2012-03-20 11:34:11
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

会のプログラムはこちら→ http://t.co/159Krgz1 会を主催したUCSF Global Health ProgramのVan Dyke先生、駐サンフランシスコ日本領事館 猪俣総領事の挨拶の後、演題は始まりました。

2012-03-20 11:34:31
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

最初の演題は、九段クリニックの二村浩史先生。演題は“Medical Casualties from Earthquake and Tsunami”(地震と津波による医学的犠牲)。いわき市の松村総合病院から郡山に向かう途中に震災に遭遇し、いわき市に引き返して治療にあたられました。

2012-03-20 11:35:15
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

二村先生: 松村総合病院の被災状況、カルテ棚が倒れた、外壁の損傷は軽微。系列の長春館病院は浜辺にあり、津波の直撃を受けた。患者さんは上のフロアに避難し無事。平地で山に上がることは出来ない。チリ地震のときに津波対応マニュアルを作って、役立った。それが患者全員避難を達成できた理由。

2012-03-20 11:38:51
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

二村先生:ドクター達は東京に帰れなかったので、人手が足りた。iPadの3G回線が生きていてSkypeで外部との連絡確保。しかし救急ホットラインは使用できず。連絡なしにどんどん救急患者が。遺体はそのまま体育館へ。生死がはっきりしており、トリアージ判定に悩むということは無かった。

2012-03-20 11:41:27
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

二村先生:11日に5人の患者が搬送、1名は外来に着いたときに死亡。4名が入院。2名が死亡。12日には14人が搬送され入院、全員助かった。これらの搬送患者は「津波肺」と呼ばれる厄介な症状になっていた。

2012-03-20 11:42:36
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

二村先生:津波肺。砂、ガソリンや土壌に由来する真菌類を吸い込んで肺炎になる。インドネシア スマトラ沖地震による津波の教訓を学んでいた。クリンダマイシン、メロペネムといった抗生物質を総動員して治療。ある患者さんは気管挿管後3日間にわたって肺から(津波で吸い込んだ)砂が出続けた。

2012-03-20 11:42:52
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

二村先生:停電が無かったのは助かった。水道が復旧せず、浄水場にもらいに。風呂・シャワーは震災2週間後から。放射能を恐れて1週間支援物資が来ない。取引の薬問屋が8社中6社が逃げ出して医薬品も無くなる。Youtube、Twitterで情報を流したら自衛隊、ボランティアがきて助かった。

2012-03-20 11:46:15
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

二村先生:医療者には滅私奉公の日本的精神が大事だ。緊急時には誰も守ってくれない、自分たちのことは自分たちでやるしかない。その後、いわきは線量も低く原発に近いということで皮肉にも人が増え、子供も増えている。

2012-03-20 11:50:02
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

第二題は慈恵会医大の浦島充佳先生。こちらの方ですね→ http://t.co/FESjLTFp タイトルは"Radiation Contamination in Fukushima” (福島の放射能汚染)。

2012-03-20 12:32:29
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

浦島先生:今回の原発事故は情報の出し方という点で課題がある。原発事故のタイムライン。政府は30キロ圏内を避難区域に設定するが、3月15日、原発から50キロ離れた浪江町で255−330μSv/hという高い放射線量率を記録してしまう。政府発表への不信感。

2012-03-20 12:32:49
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

浦島先生:さらに政府は放射線量率の上昇について「ただちには影響ない」という表現を繰り返した。この結果、人々は「じゃあ、後になって影響が出るんだ」と考えるようになり不信感が強まる。原発から離れた東京で水が売り切れるパニック状態に。

2012-03-20 12:33:11
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

浦島先生:実際のリスクとは。チェルノブイリ事故では子供の甲状腺がんの増加、発症したときの死亡率は0.2%。大人の癌は増えてない。先天的異常も増えていない。過剰にリスクを考えている。しかし、「正義を叫ぶ声」によってリスクの冷静な判断がなされていない。

2012-03-20 12:33:25
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

浦島先生:さらに日本での放射性物質の基準値はチェルノブイリのときよりもずっと低い。牛乳、チェルノブイリ事故後 3,700 Bq/l以下、福島事故後 300 Bq/l以下。

2012-03-20 12:33:55
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

浦島先生:福島での甲状腺がんのスクリーニング結果。30%が要精検だったが、前がん的所見をしめした患者は0だった。今後は2年おきに経過を観察していく。

2012-03-20 12:34:09
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

浦島先生:なぜ放射線のリスクを過大評価してしまうのか?見えない、コントロールできない、子供に関わること、長く続く、そして不明瞭。信用の無さ、がんへの悪印象。これは人間が作り出す災害。自然災害じゃない。

2012-03-20 12:34:28
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

浦島先生:政府の基準値は高く感じられる。今、福島では地域に合った専門家が求められている。桑折町の放射線アドバイザーに就任。町でホールボディーカウンター1台と食品検査機器2台購入し、対策に当たっている。

2012-03-20 12:34:50
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

浦島先生:校庭の除染。穴を掘ってナイロンシートを敷き、そこに汚染土を埋める。空間線量率は1/10に減少して、運動会が開催できた。

2012-03-20 12:35:06
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

浦島先生:外部被曝量。2011年の9月、10月は年間当たり(過剰被曝)3.5 mSvの子供がチラホラいたが、11月、12月、1月の結果ではいなくなった。被曝低減策が効果を発揮してきている。

2012-03-20 12:35:39
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

浦島先生:スリーマイルアイランドの原発事故は心理的なことが問題になった。チェルノブイリでは心理的なこと、地域社会の崩壊、実害の3つが問題。福島では心理的なこと、地域社会の崩壊の2つが問題となるだろう。

2012-03-20 12:36:15
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

第3題は、奈良県立医科大学医学部 精神医学講座の岸本年史先生。岸本先生は被災後、気仙沼市の唐桑を中心に活動されました。タイトルは“Experience of the Tsunami”(津波の経験)。

2012-03-20 12:44:18
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

岸本先生:日本ではもうすぐお彼岸という行事がある。これは亡くなったかたの霊を慰めるもので、日本人はこのときお墓に行く。気仙沼市は人口73,389人。震災により1,004名が亡くなり、410名が行方不明となった。

2012-03-20 13:07:17
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

岸本先生:奈良県立医科大学は気仙沼にDMAT1チーム、医療団19チーム、精神ケアグループ13チームを投入した。医療チームは医師2−3人、看護師2人、薬剤師1人、事務員2人で1チームを構成する。5日ごとに交代。

2012-03-20 13:07:45
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

岸本先生:拠点は小原木中学校においた。ここの体育館には230人が避難していた。はじめは救急医療が要求され、やがて心理的なサポートが主となっていった。

2012-03-20 13:08:11
坂本多穂 Kazuho Sakamoto @kazuho14

岸本先生:心理的なサポート。30代男性。妻は行方不明で葬式をあげた。10歳の息子からは「お母さんはどこにいるの?」と聞かれ「生きているよ」と答える。そう答えたことで自分自身が、後ろめたさで心理的に罪の意識を背負うことに。

2012-03-20 13:09:19
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