【ソーラー】 太陽光発電について検討してみた(2012春) 【風発】

太陽光発電(メガソーラー及び家庭用ソーラー)を中心に、現時点での太陽光発電に関する課題を点検整理してみた。 ※検討に当たって、電気事業連合会が平成24年3月7日にまとめて経産省に提出した資料を検討材料とした。 ■再生可能エネルギー(太陽光・風力)の供給力評価 続きを読む
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藤森 禮一郎 @chouhu016fuji

メガソーラーをはじめ再生エネルギーの高値買取問題で、新規参入事業者の本音が見えてきた。メガソーラーは40円台じゃないと事業断念、と孫社長。事業費に利益を乗せた価格をという。電力会社の、利益を織り込んだ総括原価方式はダメだが、新規参入者の場合はいいんだろうか。

2012-03-20 17:07:06
加藤AZUKI @azukiglg

今年はアンチョビ(とナンプラー)を作るので、これから塩を仕入れにいくよ!という話の前に、雉の再総括をしてみゆ。

2012-03-20 23:44:10

課題1 メガソーラー

加藤AZUKI @azukiglg

以前にも考えた話の再検討も含む。 まず、課題1。 「原子力発電を放棄或いは停止させた上で、それに替わる能力の電源を手に入れるに当たって、太陽光発電は有効か?」 メガソーラー(一個所に集約させた大規模太陽光発電所)は、専有面積と出力、安定性から、原子力発電の代替にはならない。

2012-03-20 23:46:20
加藤AZUKI @azukiglg

原子力発電は、流水式水力発電の上に乗せる、「安定して同一出力を維持できる発電装置」として在った。従来、石油・LNG火発が担ってきたものと水発の間にあり、火発と揚水発電が「出力の増減調整」、その他の発電手段はオマケ(枯れ木も山の賑わい的な意味で)。

2012-03-20 23:48:06
加藤AZUKI @azukiglg

これを置き換えるに当たって、メガソーラーなどの不安定な電源をいくら上積みしても、それは「揚水発電と火発の間」或いは「揚水発電のさらに上」に上積みすることにしかならない。揚水発電(水力電池だ)は少なくとも天候に左右されずに電力が得られるが、太陽光発電はそれが期待できないため。

2012-03-20 23:49:21
加藤AZUKI @azukiglg

「制御できない気まぐれな電力」に価値があるのは、それが「あってもなくても全体に影響を及ぼさない」場合だけで、「ないと全体に支障が出る」ような場合は、戦力にならない。例えば戦場で訓練された兵士は制御でき戦闘力も期待できるが、気まぐれに徴発した義勇軍やゲリラは戦力外だ。

2012-03-20 23:50:46
加藤AZUKI @azukiglg

その意味で、天候に左右されやすい、不安定で制御しにくいメガソーラーは、「拳銃を持たせた非戦闘員」のようなものと言える。数がいればまし。いないよりまし。しかしいざというときに確実に制御できないので、それを戦力にカウントして作戦を立てるのは大変危険。

2012-03-20 23:51:51
加藤AZUKI @azukiglg

火発・水発その他の電力はあるのだから、上積みの太陽光発電は員数外でも大丈夫とか、全体が総オチするわけではないから、一部の欠損は問題ないとか、そういう意見もあるけど、それが「今後100年間に1度くらいの瞬断」なら確かにそう。

2012-03-20 23:53:01
加藤AZUKI @azukiglg

ただ継続的に「常に員数外による安定不安が出続ける」のだとすると、システム全体・社会全体の信頼性が毀損される。いつも確実は繋がらないSB回線のようなものだ。本当に必要なとき、例えば家族が倒れて救急車を呼びたいときに確実に繋がるとは限らない回線は、それが積み重なっていくと信頼を失う。

2012-03-20 23:54:22
加藤AZUKI @azukiglg

電力の安定供給にも同様のことが言えるというか、むしろ「確実にそれが約束されているとは限らない」が一部で継続しているということは、やはり全体への信頼性が損なわれる。確実ではないインフラで確実な製品は作れず、確実なビジネスは生まれず、経済全体が衰退する。

2012-03-20 23:55:22
加藤AZUKI @azukiglg

風発は電気事業連合会ですら「評価に値しない」状態でした RT @moltoke_Rumia1p: 挙げ句の果てに需要のある時間と相関関係さえない風力は太陽光以下な感じも。(つ∀ ̄) 太陽光も各所設置したものがまとめるとどの程度役立つかはまだ検証さてたと言い難いですし

2012-03-20 23:56:00
加藤AZUKI @azukiglg

以上から、メガソーラー(集約型の大規模太陽光発電所)には、原発との代替能力はないと思う。電気事業連絡会の供給力評価では「日本全体が同一の気候になるとは限らないから、できるだけ地域を分散してやれば、定格出力に対して平均として37~30%、或いは最低10~30%の発電量が得られる、と

2012-03-20 23:57:57
加藤AZUKI @azukiglg

これは、日本全体に太陽光発電所が分散配置できるなら、ということになるのだけど、昼間の試算でも「山手線の内側と同程度の面積の太陽光発電所で得られる能力は100万kWくらい(定格出力100%の試算かしらん)。関東平野の全てにパネルをおいて、ようやく東京都民全世帯が賄えるレベル。

2012-03-20 23:59:25
加藤AZUKI @azukiglg

太陽光発電による電力が地産地消になるとするなら、結局「日本全体にパネルが分散していれば気候変動の影響を避けられる」は、実は無効になる。遠隔地の太陽光発電で得られた電力を有効活用できないため。東西の周波数格差は解決されてないし、統一はコスト的に見合わないと結論出てたはず。

2012-03-21 00:00:56

課題2 家庭用/事業用ソーラー

加藤AZUKI @azukiglg

課題その2。 「家庭用/事業所用ソーラー(以下、便宜上家庭用で統一)は、原子力発電の喪失分を補う代替電力として有効か?」 これについては、課題1と同様かそれ以上にNO。家庭用ソーラーが気候条件などで稼働しないときにも電力供給は必要。

2012-03-21 00:03:23
加藤AZUKI @azukiglg

結局、家庭用ソーラーが発電しない場合に、公共からの電力を必要とするなら、家庭用ソーラーは「あってもなくても、ない前提で電源装置を整備しなければならない」。つまり、使うか使わないかがはっきりしないが準備だけはしておく、という状態の発電装置は従来通り必要になる。

2012-03-21 00:04:33
加藤AZUKI @azukiglg

気まぐれな家庭用ソーラーの出力の増減は、スマートメーター&スマートグリッドの完備によって管理されて初めて有効になるのだろうが、天候の変化による増減を十分に予測管理できるようになってはいないと思う。現状ではそうした「家庭用ソーラー群の大規模な運用、出力データの蓄積がない」ため。

2012-03-21 00:06:34
大韓朝帝国皇帝王 @DAIKAN_CHO

パネルの超高効率化と蓄電用のバッテリー高性能化でも対応できると思いますが、それが実用化されるまでに何十年かかるかわかりませんからね。 RT @azukiglg: 気まぐれな家庭用ソーラーの出力の増減は、スマートメーター&スマートグリッドの完備によって管理されて初めて有効になる

2012-03-21 00:08:27

課題3 家庭用ソーラーの推進の是非

加藤AZUKI @azukiglg

課題3。 「家庭用ソーラーは推進すべきか?」 これについては条件付きだけどYES。恐らく、家庭用ソーラーは、全ての電力需要を賄うには至らないし、経済状況によって導入できる世帯とそうでない世帯が生まれる。持ち家戸建てでないと無理。集合住宅・賃貸は無理。貧乏なら無理。

2012-03-21 00:07:58
加藤AZUKI @azukiglg

だけど、「ないよりはまし」なのと、バッテリーの性能向上で出力の不安定さを解消していけるのであれば、或いは。ただ、「導入によって、経済力がある世帯の電気代はより安くなり(売電はさほど効果がないとする)、導入できない経済弱者世帯の電気代は高くなる」。

2012-03-21 00:09:42
加藤AZUKI @azukiglg

つまり、「懐に余裕がある人は、より一層余裕ができ、懐に余裕がない人は、より一層余裕を失う」。自家発電しない世帯の電力は、原子力を除いた火発などの発電によって賄われるわけで、「貧乏人は高い電気代を払え。金持ちは自家発で安い電力&売電&補助金」となる。電力格差の発生。

2012-03-21 00:11:20
加藤AZUKI @azukiglg

家庭用太陽光発電は、「補助金、買い取り義務づけ(買い取り価格への上乗せ)」はやめたほうがいいと思う。少なくとも将来的には。ノブレス・オブリージュとして、「公的電力供給に負担を掛けない」という意味では家庭用ソーラーは評価できるし。いっそスタンドアロンで運用すべき。

2012-03-21 00:13:23