小沢健二展覧会「我ら、時」を観てきた 静かに耳を澄まして立ち止まれる素敵な空間 #ozkn
今日の昼、渋谷のパルコ @parco_art で小沢健二展覧会「我ら、時」を観てきました http://t.co/pIXNZClL ギリネタバレしないレベルで感想をつぶやきます #ozkn
2012-03-21 19:10:40オザケン展覧会「我ら、時」は、暗い展示室の中で、彼が世界中で撮ってきた写真を見るという展覧会です。写真はゆっくりと明かりがついたり消えたりする中で観ます。そして、写真の前の極限られた場所でのみ音を聞くことが出来ます。 #ozkn
2012-03-21 19:12:57その音は、その写真が撮られた場所の音。そして、そこで小沢健二が話をしている声。彼の話は多岐に渡ります。その土地のこと、その土地で生きている人のこと、アメリカ人のこと、日本人のこと、牛のこと。彼は小さな声で話すので、じっと耳を傾けないと聞き取れない。 #ozkn
2012-03-21 19:15:01この「立ち止まって、耳を澄ませて、考えること」これは、東京で忙しく生きる私たちが忘れてしまったこと。もしかしたら「東京の街」に住んでいた頃は出来ていたかもしれないこと。#ozkn
2012-03-21 19:16:08それゆえに、この展覧会に休日の忙しい時に訪れることはお勧めしません。音が聴ける場所が人2,3人分の空間なので、混み合った中では写真を見ながら通過することしか出来ません。何とか時間を作って、平日の昼間、人があまりいない時間に、小一時間、ゆっくりと佇むことをお勧めします #ozkn
2012-03-21 19:18:14ここから、軽いネタバレが入るので、まっさらな状態で行きたい人は一旦読むのを停止することをお勧めします。でも、個人的には、読んでから行っても充分楽しめると思います #ozkn
2012-03-21 19:20:26この展覧会のメッセージは「立ち止まって考えることの大切さ」だと思います。立ち止まって、その土地で生きている人たちの生き方を肯定し、自分たちとの違いを認めること。そして、ちょっと難しいこともゆっくりと考えること。 #ozkn
2012-03-21 19:22:31それは、彼の歌詞にも現れていて、小沢健二の歌詞があれほどまでに言葉が詰め込まれているのは「忙しい人のために、歌詞を軽くすること」を拒否しているからだと言います。立ち止まって、耳を澄ませて、よく考える。 #ozkn
2012-03-21 19:24:33この展覧会の写真の中で、私も行って強く感銘を受けた場所の写真があります。興味のある人は展覧会の前に読んでみて下さい。 http://t.co/BxHK20n3 展覧会に興味がない人も読んでみて欲しいです。twitterで何度か紹介してる記事ですが。 #ozkn
2012-03-21 19:26:36小沢健二の歌は、常に「生」を肯定していました。世界各地を歩き、沢山の文化に触れて歳をとっても、その方向性は変わっていませんでした。ただ、10年前は全力で動き回りながらの「動」のオザケンだったのが、今は佇みゆっくり語りかける「静」の小沢健二になっていました #ozkn
2012-03-21 19:28:37それは、最後の若さを振り絞って繁栄を謳歌していた90年代から、少しずつ衰退しつつ歳をとる今の日本国の様子になぞらえることが出来ます。でも彼は「今、なにをするか、あえて何をしないかによって、未来は形作られていく」と言います。やっぱり「生」を肯定していた。それが嬉しい #ozkn
2012-03-21 19:30:40小沢健二の曲や歌詞に心動かされた経験がある人には是非行って欲しい展覧会です。ただ、平日の人のいない、静かに佇むことが出来る時間に来ることをお勧めします。私は1.5万円の小沢健二作品集も買ってしまったので、これから伝説の連載記事ドゥワッチャライクを読みます #ozkn
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