整備兵氏(@seibihei)による「戦術の基礎(D. Wyly海兵隊大佐)」("Maneuver Warfare Handbook"付録)翻訳・第3課―2

目次:http://togetter.com/li/269377 たとえ攻撃だろうと防御だろうと遭遇戦であろうとも、「主努力」=「重心」を明確にせねばならない。 決心せよ。さもなくば敗北するであろう。
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前:第3課―1

まとめ 整備兵氏(@seibihei)による「戦術の基礎(D. Wyly海兵隊大佐)」("Maneuver Warfare .. 目次:http://togetter.com/li/269377 「主努力」、即ち「重心」を作らねばならない。 それを最も効果的な所に投入するのだ。「主努力」が全ての中心と生る。 柔軟にいこう。 3388 pv 5

↓ここから内容が被っているようです。別の言い方なのかな?

名無し整備兵 @seibihei

戦場において、我が敵の弱点として主努力を集中した点は、敵の対応によって強点となるかもしれない。この場合は、我は主努力を新たな地点に移すことになるだろう

2012-03-20 01:36:57
名無し整備兵 @seibihei

例えばA中隊が主努力とされて、敵の強点にぶつかってしまい、簡単には後退できない時、主努力はB中隊に移り、敵の弱点を突いていくことになるだろう

2012-03-20 01:40:20
名無し整備兵 @seibihei

そうすると、敵はA中隊への圧力を減じてB中隊に対抗せざるを得なくなる。こうして戦場は流動化する。大隊長も、このような形で、許容はしていないとしても変化を望んでいるはずだ。

2012-03-20 01:44:12
名無し整備兵 @seibihei

したがって、任務戦術による概念を追及するべきである。それは他の概念とも共通する。

2012-03-20 01:46:08
名無し整備兵 @seibihei

防御の事を考えよう。指揮官は、敵がどこを攻撃してくるか考える。どのように敵が攻撃してくるのが論理的かを考え、敵の性格からいってどう攻撃するかを明らかにする。

2012-03-20 01:51:27
名無し整備兵 @seibihei

指揮官は敵がどうするかに基づいて、何が主努力か決定する。彼の戦術は流動的である。戦争における全ては予想できない。もしも敵が予想していない行動に出たなら、主努力を変更しなければならない。しかし、「主努力」は必ず存在する。

2012-03-20 01:55:31
名無し整備兵 @seibihei

これは、米軍の防御の考え方とはあまりにも違うものになるかもしれない。1953年にドイツ軍のフランツ・ハルダー将軍は、このような米陸軍のドクトリンを批判した。

2012-03-20 01:59:31
名無し整備兵 @seibihei

彼が最も批判的だったのは、米軍の防御に関する考え方だった。彼は米陸軍の教範Fm100-5を読み、防御が時間稼ぎか、攻勢のための集結か、あるいは地形の保持かというところを見出した。

2012-03-20 02:04:11
名無し整備兵 @seibihei

ハルダーは、アメリカ人が「防御は何の為に行うか分かっていない」と主張した。防御は敵に影響を及ぼす一つの手段である。それは、敵を撃破する一つの手段である。

2012-03-20 02:07:19

↑ここまで内容が被っているようです。
↓の文章で、もう一度内容を把握してみてください。

名無し整備兵 @seibihei

戦場における変転極まりない敵情のため、敵の弱点だとして主努力を集中した地点が、敵の増援によって、突然敵の強点になってしまったとしよう。この時には、主努力を新たな場所に変更すべきである。

2012-03-22 00:04:37
名無し整備兵 @seibihei

例えば、主努力に指定したA中隊が敵の強点に当たってしまい、後退も中々できないのであれば、別の中隊、例えばB中隊に主努力を移し、敵の弱点から突進させるのが解決策になる。

2012-03-22 00:09:32
名無し整備兵 @seibihei

そうすることにより、敵はB中隊に対処せざるを得ず、A中隊にかけていた圧力を減らさざるを得なくなるだろう。このようにして、戦場に流動性が加わる。

2012-03-22 00:12:13
名無し整備兵 @seibihei

大隊長は、上からの承認なしでこのような変更を下すことができるのだから、任務戦術の概念を上手く活かすべきである。ここに概念同士の相互関係が生まれる。双方を活用しなければならない。

2012-03-22 00:21:18
名無し整備兵 @seibihei

防御の事を考えてみよう。指揮官は、敵がどこを攻撃してくるかを考える。敵の立場になって、どこを攻撃するか論理的に考察するのだ。敵の特性を良く学ぶことによって、これが可能になる。

2012-03-22 00:24:13
名無し整備兵 @seibihei

指揮官は、敵がどうするかを予期して、主努力を指定する。繰り返すが、彼の戦術は流動的である。敵が彼の見積もった場所に来ない時に備え、主努力は変更できるよう準備しなければならない。しかし、主努力は必ず存在する。

2012-03-22 00:28:30
名無し整備兵 @seibihei

こうしたことは、アメリカ人の防御の考え方とはかけ離れて聞こえることがある。1953年にドイツのフランツ・ハルダー将軍は、米陸軍ドクトリンを批判している。彼は、アメリカ人の防御の考え方に特に批判的だった。

2012-03-22 00:35:38
名無し整備兵 @seibihei

彼は米陸軍のFM100-5(Operation)を読み、防御が「時間を稼ぐか、攻勢に移るまで戦力を再編成するか、或いは地域を確保する」ためのものとしてのみ書かれていることを見出した。

2012-03-22 00:37:31
名無し整備兵 @seibihei

彼は「アメリカ人は、防御とは何のためにするのか理解していない」と批判した。防御は敵に対抗するための手段の一つであり、敵を撃破するための手段の一つである。

2012-03-22 00:39:59
名無し整備兵 @seibihei

そのために、主努力を決めなければならない。ナポレオンがアウステルリッツで、防御によって敵を引き込み、そして史上最も決定的な敗北を与えたやり方を研究しよう。

2012-03-22 00:42:59
名無し整備兵 @seibihei

戦いの後、ナポレオンは勝利の興奮の中でこのように言っている。「私は、まるで双方の軍隊を指揮していたようだ」と。敵は、完全に彼の罠にはまっていたのだった。

2012-03-22 00:45:30