気仙沼在宅支援プロジェクト

平成24年3月17・18日に東京で開催された日本在宅医学会の第1日目、勇美記念財団助成シンポジウム公開市民講座の第2=震災の真実 応援医師の立場から「気仙沼在宅支援プロジェクト」。愛媛県松山市にある医療法人ゆうの森たんぽぽクリニック永井康範先生の講演をまとめました。
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飛び立ちかねつ鳥にしあらねば @2703_12824

永井「(スライド)こういうスケジュールのコーディネートだけでも大変で、3、4日で交替する先生を同じ治療方針で情報を共有しながら回していくことは本当に大変だった」

2012-03-19 00:40:03
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永井「僕もそこにずっといるわけにはいかないので、最初の3週間で考えだしたのが、1週間は在宅のクリニックを立ち上げた先生にコーディネーターとして頑張ってもらう。その先生たちはクリニックを立ち上げた経験があるのでそういうことがわかるだろうと」

2012-03-19 00:44:13
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永井「後はPCATの先生、DMATの先生、JMAT、色んな支援の先生で交替でつないでもらう。こう考えて全国に呼びかけると7月ぐらいまですぐぱーっと埋まってしまった。それぐらい今回の震災で皆が支援しようという気持ちは強かったんだろうと思う」

2012-03-19 00:58:15
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永井「(スライド)北海道家庭医療学センターの草場先生、新宿ヒロクリニックの英先生とか有名な先生たちがたくさん参加してくれた。キャンナスの一人は半年間支援に残って、最終的に地元の訪問看護ステーションに就職した人もいる」

2012-03-19 00:58:53
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永井「ボランティアにおけるコーディネート機能の大切さとしては、交代で派遣されるボランティアだから、今、震災に対する意識がすごく高まって、ボランティアしたいという人がたくさんいるので、それをいかにコーディネートするかがポイントじゃないか」

2012-03-22 20:35:35
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永井「チーム全体の方向性を統一する。例えば問題になったのは、褥創の治療でも、この先生来たらラップ療法と言うし、この先生が来たらドレッシング材貼りなさいと言うし。いろいろ方向性が違う。この先生が来たら点滴しなさいと言うし、この先生は点滴しなくていい」

2012-03-22 20:38:41
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永井「それではいけないわけで。チームミーティングで治療方針を統一して、中には皮膚科の先生とか眼科の先生で支援に来てる先生もいるので、色んな医療水準を維持することが大事。ミーティングではそういうことをしてきた」

2012-03-22 20:42:31
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永井「しかも毎朝、毎夕、他職種が集まってその時その時必要な支援をしていく。雰囲気がわかるのでちょっとDVDを見ていただければ」

2012-03-22 20:46:47
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永井「9月に解散式をして、約50人の患者さんを地元の村岡先生に引き継いで。最近の話しを聞くと、だいたい50人の患者さんを、増えもせず、減りもせず診ているということだった」

2012-03-22 20:53:49
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永井「問題になったこと。場所の移転の問題、地元への引継ぎとか。引継ぎというのは、災害医療で無料になっているので、だんだん開業医の先生や介護事業所が復活してきたときに、早く保険診療に切り替えないといけないという問題が出てきた」

2012-03-22 20:55:28
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永井「いつまででも災害医療をするわけにはいかないという状況だった。在宅医療はレベルアップしたい。(スライド)本吉病院は医師がいなくなった。今度二人の医師が確保できた、と」

2012-03-22 20:59:04
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永井「後は障害者手帳をとっていないという問題があった。褥創があるのに医療保険の訪問看護が高くなるから使えない。身体障害者手帳をしっかりとりましょうという話からもっていったりした」

2012-03-22 21:06:17
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永井「もともと医療過疎の地域。医師不足、看護師不足の中で、医療過疎の地域をどうするかという最終的な命題が残っていった」

2012-03-22 21:10:19
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永井「今回の支援で感じたことは、救急医療や急性期医療の支援だけではなく、プライマリケアや在宅医療のニーズが非常に高かった。医療ニーズや介護ニーズの拾い出しが必要だった」

2012-03-22 21:15:07
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永井「長期的な視点にたった支援。まだ終わってはないが、褥創の治療が終わるのに半年かかった。予想通り、治るのに半年かかった。長期という点においてはまだまだこれから」

2012-03-22 21:19:59
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永井「コーディネート機能の大切さ。その地域に必要とされることを必要なだけ支援する。都会型の在宅医療を気仙沼に持ち込んでは困るということだった。その時だけの支援に留まらず、地域のレベルを上げるようなゴールを見据えた支援が必要」

2012-03-22 21:23:19
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永井「支援者というのは、せっかく自分が行ったんだから、自分の力を出し切りたいと思うが、あえて自分を抑えて、自分の力を出しきるのが目的ではなく、被災地のためになるというところで皆でチームで働かないといけないと感じた」

2012-03-22 21:27:59
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永井「そして生と死は隣り合わせであるということを実感して、一度しかない人生を有意義に過ごしたいなと強く思うようになった」

2012-03-22 21:33:03
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永井「在宅医療の起こし方というのを気仙沼で新たにもう一回再確認した。ゼロではないが、在宅医療の未開拓地域でも、要介護者をピックアップして、ニーズを拾い出し、システムを構築し、病院や地域の多職種連携のネットワークを広げ、生き方と死に方の提案をする」

2012-03-22 21:33:34
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永井「全員が胃瘻をしていいのか。最期はみんな点滴をしていいのか。そういう提案を実際にはした。そういうことの起こし方を再確認できたと思う」

2012-03-22 21:33:58
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永井「学んだこと。在宅医療は災害医療で必要とされると思う。今度災害が起こった時は日本在宅医学会でもPCATやキャンナスのような支援ができたら」

2012-03-22 21:34:29
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永井「災害時に在宅医療を継続できるコーディネートシステムが必要」

2012-03-22 21:34:52
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永井「被災地医療から学んだが、全国の医療過疎地域共通の体制の手がかりをいただいたのかな、と僕自身思っている。以上、ご清聴ありがとうございました」

2012-03-22 21:35:14