為末さん【何から学びを得るか】について まとめ
- shigeo_0414
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振り返ると競技人生の前半は、ひたすらに陸上の技術本を読んだり、陸上関係者の話を聞いたりしていた。やっぱり足が速くなりたいんだから、足が速くなった人の話が参考になるはずだし、足が速くなる為の情報が大事なんだろうと思ってかき集めた。
2012-03-22 22:54:09今でも陸上関係のものからデータや技術等の情報は取るのだけれど、その情報をどう解釈して、どれを選んでどれを捨てるか、そもそも何を根幹のコンセプトに据えるかなどは陸上という括りより、他の世界で高いレベルにあるものの方が参考になる事が多かった。普遍の学びの領域
2012-03-22 22:58:02長く競技をやっていると、選手もコーチも二つのタイプに分かれてくる。一つはその競技でだけ通じる言葉と理屈で語るようになる人、もう一つは競技の事を通じて他の世界にも共通する何かを語る人。後者の人間は、どこかのタイミングで学びの場をグラウンドから外の世界に広げた経験を持っている事が多い
2012-03-22 23:02:28最初のうちはどうやっていいかわからないから、どうやれば足が速くなるかとか、ハードルの事はハードルの人に聞けという世界なのだけど、しばらくいくと極め方を極めている人に聞けという領域があって、そうなるとピアニストだろうが、料理人だろうが、すごくいいコーチになり得る。
2012-03-22 23:07:01何に引っかかるのか、何が自分を縛っているのか、どう解釈するといいのか、どんな枠組みに当てはめて考えればいいのか。同じハードルの世界でもこれを全く語れない人はいて、小学校の先生がどうやって生徒の常識を揺さぶるかという話をしてくれて、そちらの方が参考になった。
2012-03-22 23:10:45僕は何かを掘り下げていくと、どこかに水脈のようなものがあってそれは繋がっていると考えている。最初は縦の世界が参考になるけれど、水脈に達してからはその先に掘り進んだ人もほとんどいないから、横で同じように掘り進んでいる人の話の方が参考になる。
2012-03-22 23:14:11【まとめ】大事な事は意識して学びを拾いにいく事で、意識していないと人は学びを同じ所からしか拾わなくなる。とにかく違う学びを拾って自分を揺さぶり、幅を広げ、世界を広げ、そして自分の世界にそれらを注ぎ込むのが、僕のやり方だった。
2012-03-22 23:17:05