人文系出版社とその潮流、執筆者と編集者の系譜(主として90年代以降)
- ttt_ceinture
- 16649
- 5
- 24
- 7
東さんが「もはや外来思想に頼らなくてもニコ動とかについて考えとけばおk」みたいなことを言っていたのはこういうコンテクストがあってこそなのだろうけど、それにしてもニコ厨の誰かが「メタデータ」みたいなことを考えられるかという疑問は残る。
2010-01-07 20:49:17@reger44 東、そんなこと言ってんのか。単に周囲に翻訳・紹介型の人材がいない&表象や駒場では紹介から入る人が多い→読者集客をめぐって示差的に派閥形成になりがち→読者と編集者にそうした売り文句を提示 ぐらいの事態じゃないかな。
2010-01-07 21:09:25@ttt_ceinture 直接的には言ってませんけどね。単にパーフォーマンスとしての批評空間系の言説の切断と新たな市場開拓が目的、といったところでしょうね。
2010-01-07 21:11:53@reger44 悲しいすれ違いが、言説生産過程から構造的にあるいは派閥的に生じやすくなってると思うのよね。で、彼らの時には非生産的な断絶は、読者の側では関係ないわけで、こっちは無視していいところをつなげればいいんじゃないかな。
2010-01-07 21:16:38@reger44 慣習や需要から一旦距離をとらないとざっくり切り込むことはできないんだから、海外のものか否かはともかく、思考は「外来」的なものにならざるを得ないんじゃないかな。私はむしろ東と真逆のことを言いたくなるなあ。オクシデンタリストになってもまずいけど。
2010-01-07 21:24:06@ttt_ceinture その通りですね。僕はやはりどうしても哲学的な問題として考えたいので、できればそのような接続を試みたいですね。tttさんの話など「そんなところでつながっていたのか!」ととても参考になります。赤間さんなんか全く知りませんでしたし。
2010-01-07 21:20:19@reger44 赤間はまあ、私が個人的にこだわりや好みがあるってのもあるけども、彼は岩井克人とラカンの同型性を指摘していたり(批評空間掲載の文章で!)、ラカン派共同体に転移問題を見たり、90年代中盤に花村誠一と河本英夫と親しくしてラカンからオートポイエーシスに接続しようとしたり
2010-01-07 21:38:14@reger44 東・斎藤が意識してないとは思えない面があるんだ。斎藤は花村と中井久夫にかなりこだわってるしね。中井は田中純もこだわってるけど、赤間はまるでタブーのようになぜか誰も触れない流れがあるw
2010-01-07 21:40:51@ttt_ceinture なるほど。『存在論的、郵便的』で岩井克人の論理を否定神学だとして批判してたあたりはその影響を受けていそうですね。そういえば先日の「わけわからん」ラカニアンの話で僕は何故か樫村晴香を真っ先に思い浮かべてました。
2010-01-07 21:42:01面白い記事発見。http://www.hirokiazuma.com/archives/000197.html この頃はブログでもこんなガチなこと書いてたのか・・・。
2010-01-07 21:53:09@reger44 樫村はあんまり読んでないなあ。赤間のへんてこ魅力は樫村の美文っぽさとは異なる感じ。その意味では東のざっくり感の方が赤間に近い。赤間本は在庫切れが多いけど。
2010-01-07 21:46:36@reger44 宇野邦一や梅木達郎、小沢秋広などが寄稿した頃の河出『文藝』(90年代中盤の阿部晴政編集長時代。J文学を押し出すのは次の編集長)や当時の『現代思想』に赤間が割と書いてる。文芸誌で活躍する、マニアックであり越境的なラカニアン、として目立ってたんだと思う。
2010-01-07 21:58:01@reger44 阿部晴政は河出のドゥルーズ邦訳著のほとんどを担当した人で、河出のシリーズ「道徳の系譜」の担当者。河出の人文側面は阿部個人の度合いが大きいと思う。いま中沢新一近辺にいる安藤礼二(筆名)はかつて阿部近辺にいた編集者の安島真一。いつのまにか思想家になってたけど。
2010-01-07 22:18:13@reger44 私は阿部や、青土社の前社長清水康雄(デネットや科学論、システム論を鋭意押し出した人。2000年代初頭あたりに死んだ)と編集者宮田仁(河本、赤間、十川幸司、丹生谷などを全部手がけた人)の作った光景に結構愛着があるんですよ。
2010-01-07 22:25:55@ttt_ceinture ああ、清水さんはうちの親父の友人だったらしいので知ってます。どういうことをされた人かは全く知りませんでしたw。しかし固有名が飛び交う中だんだん混乱してきたためバカっぽいtweetばかりで恐縮すぎる。
2010-01-07 22:28:22@reger44 時期は正確にわかんないけど、青土・河出→以文社・作品社・インパクト出版会に編集者人材が流れたのもあるのでは。インパクションのバックナンバー見ればわかるけど、市川酒井岡鵜飼田崎崎山あたりは左派でグループ作ってた。道徳の系譜はインパクション執筆陣のスカウトでもある。
2010-01-07 22:33:44@reger44 訂正 市田だった。高祖や杉村昌昭、小倉利丸、平井玄、あたりもインパクションメンバーね。ある種、人脈の母体みたいな印象が。
2010-01-07 22:40:09@ttt_ceinture 以文社はわかりますけどインパクションは知りませんでした。名前で本に直接当たってることばかりなのでそういうことは全く知りませんでした。本当に勉強になります。
2010-01-07 22:39:11@ttt_ceinture いわゆる以文社系と言われるような人たちがそこらへんなのですね。ネグリ読んどきゃいいんでしょってな感じで全くスルーでしたけど。
2010-01-07 22:43:16.@reger44 インパクト出版会は、市田編訳でガタリのやってた雑誌記事をまとめて邦訳したり(『三十億の倒錯者』)、ランシエールの邦訳もここが版権取ってるし、作品社は杉村訳でオルタグローバリゼーション関連を出してるし、ネグリのみならずいろいろですよ。
2010-01-07 22:51:12