広島教採塾さん「場面指導の試験がある意味」についてのツイート。

子どもを安心して預けてもらえる教師になるために、場面指導能力は必ず身に付けなければならないと考えさせられました。
1
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

今日は場面指導の技法についてご紹介しましょう。教採で課される場面指導は、模擬授業以外の指導場面を指すことが多く、かなり広域のものです。都道府県ごとに出題傾向は異なるものの、どんな指導場面で出題されても即応できるようにしておきましょう。だって、現場では毎日が場面指導ですからね。

2012-03-07 20:01:50
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

場面指導の2分類。現実の指導と同じく、教採の場面指導も集団指導と個人指導に分かれます。集団指導は、教室やグランド等で子どもの集団(学級等)に対して行うもの。個人指導は一人(あるいは個別の少人数のグループ)に対して行うものです。まずは、集団指導での場面指導から考えていきましょう。

2012-03-07 20:04:37
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

集団への場面指導で、最も大がかりなものは「学級開き」でしょう。学級開きとは学級担任としてその学年で最初に(学年初日に)行う学級指導です。実際の学級開きに関する書籍はたくさん出版されていますが、教採の数分間で高評価を得るための技法はいくつかあります。

2012-03-07 20:08:37
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

まずは、子どもの心をつかむ話し方です。ぐだぐだと自己紹介をするようではダメです。学級担任として子どもたちの心を瞬時に掴み、学級の目標や心得を伝えていく素地をインスタントに作っていく語り口が必要です。意外と忘れるのが、自分の名前の板書の仕方。自分の名前を綺麗に大きく板書できますか?

2012-03-07 20:11:07
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

学級開きで担任の教師が自分の名前を黒板に書く、その書き様だけで、子どもの心をつかむことができます。黒板にチョークを使って自分の名前を大きくしっかりと書く練習をしておくことが必要です。チョークと黒板、しかも四部六部の構えで書きますから、書道とは違った筆写の練習が必要ですね。

2012-03-07 20:13:43
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

さて、次に学期納めの場面指導。特に1学期の終わり、夏休み前の指導がよく出題されますね。夏休み前の最後の学級会やホームルーム等でどんな講話をするか。これも担任としての腕の見せ所です。単に禁止事項や注意事項ばかり語っては説教臭くて子どもは嫌がるでしょう。夏休みの楽しさも含めなければ。

2012-03-07 20:15:44
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

夏休み前の指導はいろんな項目がありますね。宿題のこと、自由研究のこと、安全のこと、健康のこと、その他たくさんあります。さあ、どんな組み合わせで数分間の講話を作っていくのが、教採での場面指導に適切でしょうか?もちろん、いろいろな組み合わせ方があります。まずは、作ってみてください。

2012-03-07 20:17:14
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

朝の会、帰りの会、高校用語ではショートホームルームでの講話も場面指導でよく出題されます。最近、自転車のマナーが悪い、掃除をさぼる人が多い、廊下を走る人が多い、遅刻をする人が多いなど、講話事項を設定されての出題が多いようです。それぞれの話題でそれぞれの学校種でどう語るか。

2012-03-07 20:22:49
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

時には「昨日、クラスメートの一人が万引きで捕まった。。。」というような設定、また、稀ですが、「昨日クラスメートの一人が交通事故で亡くなった」というようなヘビーな場面の設定もあります。現実にはこんなときでも朝の会(ホームルーム)はあるわけですから、場面指導でも話せなければいけません

2012-03-07 20:24:34
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

授業中での突発事態での場面指導もよく出題されます。模擬授業で面接官が生徒役をするときは模擬授業中に場面指導的に試されます。授業中に子どもが急に立ち歩き始めたらどうするか。子どもが急に教室外に出て行ったらどうするか。急にパニックになったらどうするか。などなどです。

2012-03-07 20:29:05
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

また、道徳指導的なものもあります。授業をしていてある子どもを指名して答えさせたら、その答えが間違っていた。すると他の子ども(たち)がその間違えた子どもに「バーカ!!」と言った。さあ教師としてどうしますか?といった感じの出題が多いですね。

2012-03-07 20:31:32
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

まだまだ種類はありますが、この辺りで語りの技法を少し。集団への場面指導は多くの場合、生徒指導的な側面があります。生徒指導は生徒の自己指導力を育むためのものですが、安易に生徒に媚を売る(生徒のペースにばかり合わせる)ようではダメです。指導ですから毅然とした部分も当然、必要です。

2012-03-07 20:35:57
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

生徒の心を理解することは当然必要ですが、ダメなものはダメ、良いことは良いという教師の態度は実は子どもも期待しているのです。「サボったんだねえ、サボりたかったんだねえ。その気持ち分かる、分かる。」なんてやっていてはダメです。生徒理解と生徒の顔を気にしながらアタフタとは全然違います。

2012-03-07 20:38:24
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

ですから、場面指導においては、優しく力強く、でも、必要に応じて毅然とした語り口が必要です。もちろん、学級開きや夏休み前の指導などではそんなに毅然とする必要はありません。でも、掃除をさぼったり、クラスメートを馬鹿と呼ぶときなどはある程度毅然とした口調も必要です。

2012-03-07 20:40:26
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

でも、誤解しないでくださいね。毅然とした口調と言うのは、怒鳴るとか叱るとか、大声ではないのですよ。子どもにはっきり、しっかり、分からせる態度・口調が毅然とした教師の態度です。ここが分からないと、すぐに怒鳴ったりすることになります。教採の場面指導では怒鳴って得することはないですよ。

2012-03-07 20:42:03
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

教採の場面指導はなぜあるかというと、教師志望者が生徒に適切に向き合えるかを評価したいから。あまりに頭ごなしに生徒に接するのも適切ではないし、かといって、生徒の言いなり、生徒の顔色ばかりうかがうようでは教師になれない。そこで合否を決めたいわけだ。

2012-03-07 20:55:45
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

ちょっと厳しいことを書いてもいいかなあ。教師志望者(教採受験者)は、模擬授業や生徒指導が「今は下手でも教師になって少しずつ学んで上手くなって教師として成長したい」と言う。確かにそれはそうだし、そういう謙虚な姿勢も必要だが、こればかりでは困るのだ。なぜかというと、

2012-03-07 20:57:14
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

例えば、医師になろうとしている人が、「今は手術も治療も下手だけど、医師になって少しずつ学んで上手くなって医師として成長したい」と言ってもいいだろうか?

2012-03-07 20:58:25
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

医師はそんなことを言ってはダメですよね?なぜ?そう、命を預かる仕事だから。じゃあ、教師は?子どもの成長と安全と命を預かる仕事ではないですか?あなたに子どもを預ける親はあなたに「まだまだ何もできない教師だけど、あなたの子どもを実験台にして成長しますから」と言って欲しいと思いますか?

2012-03-07 21:00:21
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

もちろん、新米教師は新米教師。本当は失敗しながら成長していきます。それは新米医師でもそうでしょう。でも、新米医師は決してそれを言い訳にしませんし、できません。教師も自分が未熟であることはしっかりと自覚して成長してほしいけれど、未熟であることを言い訳にしてはいけないのです。

2012-03-07 21:01:48
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

教採は子どもや学生が受ける資格試験でも入学試験でもありません。失敗したらまた頑張るというものではありません。社会人が受ける就職試験です。採用されれば子どもの成長・命を預かる仕事に就くのです。教採の面接官はそんな眼で受験者を見ています。あなたに子どもを預けられるかという視点です。

2012-03-07 21:03:41
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

教採の受験者の多くは学生や経験の浅い講師の人たちです。この人たちの多くに共通しているのは、自分の子どもを持っていないということです。面接官のほとんどの人に共通しているのは彼ら(彼女ら)は自分の子を持つ親だということです。面接官は親の視点でも皆さんを評価します。

2012-03-07 21:05:23
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

説教をしているのではありません。親の視点を理解した上で面接官の共感と賛同を勝ち取れるような場面指導をすれば教採では大きく得点することができるということを言いたいのです。子どものことを一番思っているのは他ならぬ親なのですから。

2012-03-07 21:08:50
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

先程の窓枠に座る生徒の例は、池田修先生のご著書『教師になるということ』に詳しく載っています。http://t.co/KlGwSLOy 池田先生とは4年間くらいご一緒にお仕事をさせていただき多くのことを学ばせていただきました。是非、上記のご著書を読んでみてください。素晴らしい本です

2012-03-07 21:16:32
拡大