斉藤環先生の「中井久夫×神田橋條治 スーパービジョン(2)体験の共有が先、言葉はその後。」精神看護 2012年03月号(Vol.15 No.2)より抜粋ツイート

通りすがりに、、まとめさせていただきました。
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斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

急に少しだけ時間ができたので、「中井久夫×神田橋條治 スーパービジョン(2)体験の共有が先、言葉はその後。」精神看護 2012年03月号(Vol.15 No.2)より抜粋ツイートします。

2012-04-03 12:11:44
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

(神)(「手のかからない」という紋切り型表現に対して)「どんなふうに手がかからないんですか」という質問は、母としての能力を測るのにすごくいいオープンクエスチョンです。

2012-04-03 12:12:12
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

(神)パニックとか衝動行為があったときは、一応フラッシュバックではないかと聞いてみてください。統合失調症でも当然フラッシュバックは起きますから。(中井:認知症でもあります)

2012-04-03 12:12:27
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

(神)(フラッシュバックは視覚イメージではない)イメージとして何が浮かびますかと尋ねないほうがいい。突然、頭の中が切り替わってしまうということなんです。”発火”が一番ふさわしいんだけど

2012-04-03 12:12:43
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

(中)(医師と)患者さんとの共有体験が多いほどいいと思っているんです。(病棟に一緒に行く、外来で脈を取る、保護室に一緒に入るetc.)

2012-04-03 12:13:00
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

(中)(なかなか話をしない患者に対して)話すか話さないかはかなりの重圧。「もし~なら…だね」という会話をよく使う。「もし声が聞こえるんだったら、私はちょっとつらいね」のように。

2012-04-03 12:13:16
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

(中)好きな色を尋ねるというやり方もある。だんだん色が増えていく。

2012-04-03 12:13:33
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

(斎藤補足)質問する時は正面から見つめない。”肩に乗っている小人”に話しかけるようにすると「回答圧力」を減圧できる。

2012-04-03 12:13:55
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

(神)外来では「このあいだから2週間たったね、この2週間どうでしたか」といった聞き方が一番害がない。

2012-04-03 12:14:13
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

(神)(保護室に入れる時)向こうが、なんだ、けしからん、人権侵害だとか言ったら、病気が良くなったら訴えてくださいね、と言います。たいていわかってくれます。

2012-04-03 12:14:25
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

(中)(セルフコントロールの大切さ)自分が周りからコントロールされている度合いが高いほど、その人のセルフエスティーム、自尊心のあり方は下がりますね。

2012-04-03 12:14:40
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

(神)(水銀柱で血圧を測る時)その水銀柱が患者から見えるように測るのがシェアなんですよ。見えないとシェアじゃない。

2012-04-03 12:14:55
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

(中)星野弘先生は、外来に体重計が置いてないのはサボタージュだと強調していました。

2012-04-03 12:15:15
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

(神)治療の過程で円形脱毛症が起こってきた人に「あなたもとうとう心身相関が完成したね」と言うと喜ばれますよ(回復過程でよく起こるから)。

2012-04-03 12:15:26
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

(神)言わず語らずの言葉こそ、無意識の世界に入って相手を揺さぶるんです。言葉と言葉のあいだにある沈黙が静かである言葉がいい。

2012-04-03 12:15:41
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

(中)治療者のアプローチというものは、できるだけ1つずつやった方がいいですね。我々の側の抑制がなくなってはだめです。

2012-04-03 12:15:55
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

(中)イライラで電話してくる人には、午後八時まで病院に居るから、それまで待って電話してごらんというと、再び電話してきた人はほとんどないですね。どうもイライラする時間帯というものがあるらしい。

2012-04-03 12:16:13
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

(神)患者さんの問いへの正解は、つまり、治療者が対応すべきものは、一見テーマの中心と思える言葉の周辺にある場合が多いんです。

2012-04-03 12:16:24
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

なおこの号には「熊谷晋一郎×大野更紗 『ゆらぐ』障害者」という対談も掲載されています。このままがんばれ「精神看護」。

2012-04-03 12:16:41