NHK・クローズアップ現代「“停滞”を打破できるか 野田総理に問う」書き起こし・ほぼ完全版
- toshihiro36
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<ナレーション> 大阪維新の会は先月、政権公約(維新八策)の中で統治機構の作り直しを打ち出しました。首相公選制を検討するなど政治の仕組みを根底から変えたいとしています。
2012-04-05 11:41:01浅田政調会長: 本当に日本が変われるか変われないかを、国民も期待していますしね。だから、グレートリセットが必要です。全部、あらゆる意味でね。
2012-04-05 11:43:47<ナレーション> ゼロからの見直しは、社会保障と税も対象です。増税の議論をする前に、社会保障制度の抜本的な改革が必要だとしています。
2012-04-05 11:46:07浅田政調会長: 「消費税を5%上げます。やがて8%にします、10%にします」と言ったところで、根本の問題を解決していることにはなりませんから。現行制度の上に立って、それを維持させるために消費税が何%必要という議論に僕たちは乗ることはできないですね。
2012-04-05 11:50:41石原・東京都知事: いまの国会の政治構造をシャッフルする必要があると思いますよ。そりゃあ、やるんだったら私はいくらでも協力するし。
2012-04-05 11:57:33国谷: 総理、今日は橋下大阪市長と石原東京都知事が会談していますけてども、こういった地域政党が勢いを増している…その根っこにあるのは、政権交代があっても政治が変わらないといういらだちがあるのではありませんか?
2012-04-05 13:11:53野田総理: 先ほど維新の会の方もおっしゃってましたけども、決断する政治なんですね。求めている所は、私は同じだと思います。統治機構の議論をされるのはおおいにやっていただいてと思いますが、私は決断する政治というのは統治機構の問題だけではなくて…
2012-04-05 13:15:50野田総理:特に既成政党に問われているのは決断すべき時に決断する覚悟があるのかどうか。まさに政党としての矜持(きょうじ)だと思います。「国民のために先送りしない」そういう政治というのは覚悟の問題だと思っていますので、それを我々がやり遂げられるかどうかだと思います。
2012-04-05 13:19:51国谷: そのやり遂げられるか…一つの大きなハードルが党内をまとめられるかというところにもあるかと思うんですけれども、あえて消費税率増税という厳しい課題に真っ向から党内で議論を重ねて…そしてその結論を導き出す過程の中で、これまで民主党は寄り合い所帯と言われてきましたけれども、
2012-04-05 13:25:58野田総理: 悲観的に「たら、れば」は考えていません。私はあくまで真剣に議論をしていくならば、そしてこの国のためを考えたならば、次の選挙よりも次の世代を考えたならば結論はおのずと出てくるし、もたせているわけですので、
2012-04-05 13:34:15野田総理:それをしっかりと丁寧にお互いに共有するということが基本中の基本ですが…何よりもこの法案を成立させることが一番です。そのためにこれからもしっかり進んでいきたいと思います。
2012-04-05 13:37:29国谷: しかし増税は国民にとって支持されるのが非常に難しいテーマで、これまでも繰り返し選挙で厳しい審判を受けてきた課題だと思うんですけれども。総理が「命をかけて」という風におっしゃるまで…火中の栗をあえていま拾おうとされているのは、
2012-04-05 13:43:26国谷:こうした難しい問題でも、耳の痛い問題でも人々にいま訴えることによって、そうやって受け入れてくれる時代になっているのではないかという認識をお持ちなのでしょうか?
2012-04-05 13:47:06野田総理: 基本的には私は国民の皆様を信じています。失われた20年の閉塞感。その閉塞感を作ったのは、決断しない政治が続いたこと、先送りをしてきたことじゃないでしょうか。この失われた20年を克服していくためには、「今日より明日は良くなる」という思いを、
2012-04-05 13:51:33野田総理:みんなが確信をもてる、あるいは実感をもてるようにしなければいけません。「今日より明日は良くなる」の行きつく先は、不安をなくすことだと思います。一番の不安は社会保障です。その持続可能性です。
2012-04-05 13:56:17野田総理:この問題について不安をなくしていく、まずは一里塚を作ることが今回の改革だと思っています。そのためにも、やり遂げなくてはならないと考えております。
2012-04-05 13:58:44野田総理: 政治家の責任です、これは。明らかに課題として存在するわけです。問題を認識していて問題を解決できないとすると、それは政治家の責任だと思います。
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