堀茂樹先生（ @hori_shigeki ）の連続ツイート　近代民主主義を蝕むふたつの問題

堀 茂樹 @hori_shigeki

①橋下徹氏が昨晩の一連のTwで、朝日新聞社説の小沢一郎批判を捉え、「朝日新聞はまだ民主主義が分かっていないようだ」等と述べているのを通読しました。氏の言い分の半分は至当だと思います。問題の朝日の社説はまさに「ためにする」イチャモンで、議会制民主主義の原則を歪める言説ですから。②へ

堀 茂樹 @hori_shigeki

②率直に認めましょう。橋下氏が選挙を重視し、選挙結果の示す「民意」を民主主義 的正当性の根拠とするのは筋が通っています。橋下氏がいつも強調する、政治の現場では討議の終わりには多数決を行えという主張、何も決められないタイプの民主主義はダメだという主張は正しい主張です。ところが、③へ

堀 茂樹 @hori_shigeki

③残念な事に、橋下氏の言い分の残りの半分を見ると、氏についてもまた、「まだ民主主義が分かっていないようだ」といわざるを得ません。橋下氏は『朝日』の社説委員らの「分かっていない」点はしっかり分かっている反面、『朝日』側の分かってい る（←たぶん…）点が、未だに分かっていません。④へ

堀 茂樹 @hori_shigeki

④なぜなら、民主主義とは、民意で決める方式であると同時に、民意で決めてよい範囲の限定だからです。全体主義であるファシズムや「人民民主主義」と違って、又、全体論的な古代ギリシヤの民主主義とも違って、近代の民主主義は、個人の「私」領域の自由を、特に内心の自由を「聖域」と認めます。⑤へ

堀 茂樹 @hori_shigeki

⑤近代民主主義は、その聖域（＝個人の個人としての尊厳の宿るゾーン）は絶対に侵害すべからずという自由の原則と一体となった集団的自律なのです。ですから、真の民主主義者たる者、公権力が「民意」（又、「組織のルール」）を理由に件の聖域に介入するならば、断じて目をつむる訳にいきません。⑥へ

堀 茂樹 @hori_shigeki

⑥結局、近年の『朝日』論説陣による異常に執拗でアンフェアな小沢一郎攻撃はまさに戦後民主主義の談合体質が馬脚を表したものといえますが、その談合体質を打破しようとして、グローバル競争への対応を口実に、またぞろ戦後民主主義未満の、前近代的な集団主義・反個人主義に後戻りするのは迷妄です。

堀 茂樹 @hori_shigeki

２ちゃんねるも真っ青の、嫉みそねみと難癖付けの駄文を社説にして、冗談もいい加減にしたまえ。⇒「大学入試問題に非常に多くつかわれる朝日新聞の社説。読んだり書きうつしたりすることで、国語や小論文に必要な論理性を身につけることが出来ます。」社説 http://t.co/a89IGB9g

氏家法雄 @ujikenorio

資料：「社説：小沢流―民主主義が泣いている」、『朝日新聞』2012年４月５日（水）付。　http://t.co/beagLKKI　(cont) http://t.co/Oawg4vPC