【画像あり】フリースタイル電子書籍・スターボックス vol.10 リリース
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電子書籍リリースしました。奇跡的なくらい色彩豊かな美しい山岳の写真集と、文章作品、絵画・イラスト作品、さらにはiBooks Author批判のエッセイと盛りだくさんの54ページです。http://t.co/22pdSqlV http://t.co/Zm4X0JAx
2012-04-05 20:04:21この電子書籍の目標は、PCやタブレットなどの電子端末でリッチな閲覧体験を提供すること。きらりと光る創作人の文章やイラストを紹介しつつ、文字だらけの退屈な文芸誌や中身のないヴィジュアル本ではなく、高濃度の芸術として自己主張すること。http://t.co/zkJzYl38
2012-04-05 20:18:04写真特集が今回はすばらしいものになっています。たまたま別件で取材していたときに近くの山の紅葉が見頃だと検索で知り、行ってみたら紅葉だけでなく雪化粧、さらには青空、という息を飲む絶景になっていた。毎年来るという常連さんに聞いた話では今日みたいは日は俺もはじめてだ、とのことでした。
2012-04-05 20:26:41ごく短いものも含めると30作以上の電子書籍を作ってきたこともあり、ページレイアウトや二次元CGの表現技術はかなり小慣れてきた。
2012-04-05 20:33:50たとえば、「月」はミチルドレンさんによる単ページの詩で、星空に上弦の月が浮かんでいるというデザイン。星はフリー素材から取って、月は写真をもとにCGでノイズをカットしてイラスト化したもの。
2012-04-05 20:42:56以前は写真をそのまま使って並べることしかできなくて、自前の写真ライブラリに依存することが多かったんだけれど、「月」では頭の中のイメージをそのままCGで具現化することができた。ソフトウェアの取り回しがかなり効くようになった。
2012-04-05 20:50:23なににゅさんが書いた「みそすーぷ」も自分の中では満足いくデザインにすることができた。画像検索で味噌汁の画像を取ってきて色をいくつかサンプリングし、放射状のグラデーションを作って背景にした。タイトルは和を感じさせる行書体の縦書き。
2012-04-05 20:58:20「みそすーぷ」はもともとがぶっ飛んだ内容のすばらしい作品でもあって、文体のシンプルさを殺さないためにあえて空白行を残し、段組みも採用しなかった。
2012-04-05 21:02:57「塔」は「みそすーぷ」とは反対にローテク路線で作っている。これはトルサージさんの作品で、ディストピアを感じさせるSF的な作品。背景には西洋系の杉林を夜のスローシャッターで縦に伸ばして撮った写真を使って立ち並ぶ塔を表現した。
2012-04-05 21:13:15ディストピアのイメージを出すためにモノクロの画づくりにし、ソフトウェアでノイズを強めに入れた。タイトルは白地に金属反射加工を施しソリッドに、一文字のインパクトを出すためにぺーじからはみ出すほどの巨大さにした。
2012-04-05 21:20:31「黒い炎」は瑠冠さんによる詩。孤独とぬくもりというオーソドックスなテーマながら、創作人にも共感しやすい心情が描かれている。
2012-04-05 21:40:27「黒い炎」のフォントは教科書体。伝統を踏襲してスターボックスでははじめての本文縦書きのレイアウトを採用。背景は繊維状の黒い線の集合の上にぼかしをかけた白を乗せた。
2012-04-05 21:49:05イラスト・絵画作品はいつものようにベン富井さんと渡辺彰吾さんのものを紹介。二人とも私からラブコールして参加していただいている方。かわいさの中にも技術を感じさせるところがすごい。画像作品のページに関しては、私が作者に簡単な取材をしてコメントとして載せる、ということをしています。
2012-04-05 22:13:19あとは私が書く制作あれこれのエッセイでiBooks Authorについて毒を吐いています。いくら無料とはいえ、iBooks Authorは一部のMacでしか動かないし、独自規格は時代錯誤でせっかく作った電子書籍の閲覧環境を厳しく制限してしまう。
2012-04-05 22:22:12「塔」や「黒い炎」で白黒を使ったので、作品と作品の間のブリッジとなる画は色彩を重視して選んだ。私の書いた文章作品「滲」も真っ青に。
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