20120408 #ETV 特集「気仙沼の人びと 2009-2012」

ほんのこ @shbttsy74

#ETV 特集「気仙沼の人びと 2009-2012」宮城県気仙沼市。2009年、NHK取材。全国から嵐を避けるために漁船が押し寄せる。三重県のカツオ漁船も。橋本為夫さん、1年のうち10カ月を海の上で過ごす。陸の上で漁師たちはどう過ごすのか取材。まずは銭湯へ。

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#ETV 特集。銭湯の女将、ちか子さん「奥さんといるよりこっちに来るほうが多い人が多い。うちのことまでお話しする」昔ながらの大きなタイル風呂に、漁師たちの笑顔。「みんな子供や。おばちゃんの子供」「22年間、ハダカ見られてる」漁師の縁談を取り持つことも。

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#ETV 特集。北海道の鈴木さん、気仙沼の女性とお付き合い。結婚式は8ヶ月後に気仙沼で。花火での出会いの後、水揚げで気仙沼に立ち寄るわずかな間だけ、会い続けてきた。

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#ETV 特集。錆びついたトラックの後ろにコンテナ。朝から漁師たちが詰めかける。迎える森玲子さん。日用雑貨の販売を行う。漁師たちの社交場。仲間の漁師に会いたいあまり、（許可をとって）病院を抜けだした男性も。

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#ETV 特集。漁師たち、銀色に輝くカツオ…ではなくパチンコ玉を追う。橋本さん、大漁！夜になるとスナックへ。女性たち、なじみの漁師たちに電話攻勢。くいつく漁師たち。あっと言う間に店がいっぱいに。橋本さん、あのあと負け続けてオケラに…。

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#ETV 特集。台風一過。出港の準備。玲子さん、御神酒がわりのコップ酒をあげて、航海の無事を祈る。銭湯のちか子さんも、おみやげを手に駆けつける。気仙沼のかけがえのない日常。

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#ETV 特集。2011年3月11日。高さ20mの津波が気仙沼へ。3日後、NHK取材班が気仙沼入り。以前に取材した人たちに電話をかけるも、行方がつかめない。森玲子さんのコンテナは、岸壁から200mの場所に流されていた。玲子さんの足取りはつかめず。

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#ETV 特集。繁華街のスナックを探す。建物は残っていたが、店内は津波にのまれた。女性たちとも連絡つかず。津波の1週間後、斎藤ちか子さんに再会。津波は銭湯をのみこみ、周囲で多くの人が亡くなった。ちか子さん、隣のビルの屋上に逃げ込み助かった。

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#ETV 特集。主人の克之さんも無事。しかし自宅は全壊。克之さん、使える設備がないか探すが、すべて使えず。煙突は倒れなかった。「銭湯のシンボルみたいなもの。これが案外しっかりしていた」修理費用は2000万円。再建は絶望的。

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#ETV 特集。5月。スナックのママたち、街に戻っているという。ビルの2階に看板が。店の人たち、全員無事。ひとみさん、家族と共に高台にいて無事だった。店の再開準備。避難所で炊き出しなどボランティアをしていたママたち。ストレスのはけ口がない被災者のためにも再開を早く。

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#ETV 特集。6月。玲子さんから無事との連絡。3.11はコンテナの中にいたが、津波に気づき走った。以来、怖くて海に近づけなかった。「機関長さん亡くなったって本当なの？」常連客、家族と共に亡くなっていた。「4人亡くなったって、親子。子供2人残して」

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#ETV 特集。3ヶ月間、玲子さんは避難先にこもりがちだった。「もう涙も出ないからね。泣いたってしょうがないし。でも生きてるのイヤだったよ。もう津波にのまれたほうがいいかなとも考えた」

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#ETV 特集。銭湯亀の湯、カツオの漁期を前に、仮設浴場を設置したいと市から提案された。外国人を含むボランティアによる再開作業。ちか子さん、刺身をふるまう。職人を呼び、ひび割れたタイルを補修。一時的にでも客を呼べる。そのことが克之さんを元気づけていた。

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#ETV 特集。7月。鈴木友理衣さん、慎也さんと結婚していた。結婚式ではマグロ入刀。震災のひと月前、陽衣智（ひいち）くん誕生。震災で、慎也さんの船は気仙沼へ入れなくなった。塩釜に水揚げしている。「パパに会いたいねえ…」

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#ETV 特集。仮設浴場の担当者（大阪府池田市）、亀の湯にはテントの中に浴槽がついた形を提案。大浴場は機材置き場にする。磨き上げたタイル、見向きもされない。これから3ヶ月間、夫婦は管理人として雇われる。「池田ふれあいの湯」の名前で再開。克之さん「再開じゃあないんだ」

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#ETV 特集。3ヶ月後には、池田市に返される仮設浴場。克之さん、納得がいかない。

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#ETV 特集。7月下旬。カツオ漁船の入港が始まった。船の数は、以前の4分の1に規制。朝7時。克之さん、仮設浴場の準備。ビニールの浴槽で。「気持ちいいですよ。ここでしか風呂入れへんからね」克之さん「やっぱり人が集まるのはいいことだからね。でも施設が帰ることを考えるとね」

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#ETV 特集。慎也さん、久しぶりに家族のもとへ。台風で漁が休みになったため。大きく成長していたわが子に戸惑う。慎也さんの漁船は、台風が来ても気仙沼に避難できない。そのため100km離れた塩釜に避難させ、車で自宅に帰った。「一緒にいられる時間がいっぱいだと思ったら…」

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#ETV 特集。慎也さん「やめる業者もいる。加工業者とか。放射線騒ぎもあるし。復興してもらって、どんどんここに水揚げすることが、オレたちができることじゃないかって」

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#ETV 特集。ひとみさんたちのスナック、漁師の客はほとんどいない。瓦礫や船を撤去する作業員がほとんどだが、撤去作業はやがて終わる。漁師たちに電話攻勢するも、つかまらず。気仙沼港の復興が遅れており、水揚げを終えるとすぐに気仙沼を去ってしまう（揚げ出し）ため。

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#ETV 特集。9月。玲子さん、仮設住宅への入居がやっと決まった。家財はほとんど流されたが、漁師たちの安全を祈ったカエルの置物は見つかった。仲間と集う場所を失い、ひとりになった玲子さん。「毎日働きもしないで、寝て起きて食べて、その繰り返しも嫌だけど、働くにも年齢がある」

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#ETV 特集。12月。カツオの季節が終わる。水揚げは例年の4分の1。カツオ船は、明日それぞれの港へ帰る。克之さん、銭湯で最後の漁師客を待つ。「こういうの（ヒーター）を使うようになると、来ないようになるの」1週間後、仮設浴場は撤去される。再開は難しいのだろうと察する客。

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#ETV 特集。創業125年の亀の湯。いつの時代も漁師たちに必要とされてきた。漁師たちにとっても我が家だった。「どんな形でも…タイルが一番いいけど、こういう形でもつかれればいいかな」「なるべくなら、やってちょうだい。ここに帰ってくるの楽しみだから」

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#ETV 特集。翌朝、カツオ船が一斉に気仙沼港が去っていく。仮設浴場を大阪府池田市に返却する日。銭湯を続けたいが、それには2000万円が必要。しかし行政は、水産業以外には支援を打ち出していない。亀の湯、震災直後の姿に戻っていく。

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#ETV 特集。克之さん「やりゃあいいってことはわかってんだけど、その辺がなかなか…情の問題と商売となると、違ってくるんじゃないの」