永瀬恭一氏の「蠱惑~巧術其之参」展評

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永瀬恭一(一人組立) @nagasek

スパイラルガーデン「蠱惑~巧術其之参」。内海聖史氏の作品、あと高田安規子&政子の作品をポジティブに見た。

2012-04-08 21:54:48
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

全体の印象は無基準の現代美術への抵抗として工芸を復権させようという目論見が明快で、それが国際競争力たりえる筈ということだろうけど、ARTの成り立ちにkraftをぶつけるには、相応の文脈を踏まえないと弱くはないかな。抵抗というよりは決別になってるというか。

2012-04-08 22:04:31
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

ぶっちゃけ現代美術に決別しよう、というのは全面的に正解だとは思う。

2012-04-08 22:05:29
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

ただし、そこで意外と現代がつこうがつくまいが「芸術」というものの意外な抵抗には合う筈なんだよね。蠱惑展に関しては、結局「技工」が称揚されるけれども、言うまでもなく「(何かが)上手い」という判断は、技術の単なる「細かさ」「工程数」などには還元されない。

2012-04-08 22:08:36
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

ということはそこでの「技工」を支えている価値体系は何か、という事が問われる筈なんだけど、そこが抜けてるとそれはベタに工芸になるわけで(つまり「現代美術」への批評性は抜けてしまう)。

2012-04-08 22:12:59
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

「くだくだしい物言い、理屈、誤摩化し、作品を取り巻くそんな無用の要素を排し、信念と技術を持った表現の追求」が目指されるならば、技術を裏打ちする「信念」が問題になる。しかしその信念とは、一度検討を始めれば必ず「くだくだしい物言い、理屈」になる。この矛盾。

2012-04-08 22:20:38
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

その「信念」の質が問われていて、僕が見た範囲では上げた二名にそれが感じられた、ということになろうかとおもいます。

2012-04-08 22:22:24