ソファーの魔女の夢

2010/05/03、夢日記
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二階建てのアパートに同級生が住んでいた。久しぶりに顔を出すと、当時の先輩のお姉さん二人と同棲していた。どういうことなのか全く状況がつかめなかったので問いただしたら、あの人たちは魔女で、その世話役になった と言っていた。

2010-05-03 10:28:46
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魔女の一人は起き上がることはできず、派手な色の布を重ね着してソファーに横たわっている。トーンの下がったレコードが、ノイズを混ぜながら音楽を敷き詰めている。

2010-05-03 10:30:26
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もう一人の魔女は活発に動くことが出来る。ソファーの女とは違い、非常に小柄でよく喋る。買い物にも行くし、仕事もしているそうだ。使いの人間は必要ないのではないかと思ったが、感情の起伏がとても大きく、扱いは難しそうな印象を受けた。

2010-05-03 10:32:02
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魔女は死なない。年をとるが、同じ魔女に食べられるまでは絶対に死なないのだそうだ。現代人らしい考えも持っていて、「老いて動けなくなるとき、自らの子供が自分を食べるというところまでイメージが湧かず、子を作る気がない」というようなモラトリアムを持っているようだった。

2010-05-03 10:34:54
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「僕、就職したんですよ。GWで今は休みですけどね」「そうなの、私たちもずっと休みよ。死なないのだからずっと休みでいいのよ」と言っていた。ニートみたいだなと思った。

2010-05-03 10:36:29
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ソファーの魔女は変わった趣味を持っていた。アパートの屋上に自分がこしらえた不思議なビンを置いていた。ビンの上にはレンズがついていて、日照しているとお湯とまではいかないが暖かくなるらしい。僕は友人と二人でそのビンを取りにいった。

2010-05-03 10:39:28
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ソファーは、その暖かくなった水を受け取って少し飲んだあとに、僕にも勧めた。なぜか甘くて炭酸が入っている味がした。おいしいですね、と言ってソファーに飲ませた。この頃から場面が変わっており、友人と小柄の魔女はいなくなっていた。

2010-05-03 10:41:39
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僕はソファーのすぐ横で音のたるんだワーグナーを聴いていた。ソファーは壁の染みの話をした。あの染みはなついている犬ね、あの染みは雨ね、と指を刺して教えてくれた。先輩は動けないんですか?と訊いたら、動かなくてもここで全てが見られるもの と言った。

2010-05-03 10:45:08
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動けることを知った僕は屋上へソファーを連れて行き、手を取って一緒に飛び降りた。目が覚めた。

2010-05-03 10:46:20