”にゃんこ”はきじねこのおんなのこ。”しろ”はその名のとおり しろねこでおとこのこ。 これは、そんなしろねこ”しろ”のおはなしです。 http://t.co/7NUMwKr3
2012-04-23 12:41:512ひきは近くの観光地の駐車場に住みついていました。そこで、観光客からおやつをもらったりしてくらしていました。 http://t.co/GmYQ6hO2
2012-04-23 12:43:16その後、にゃんこはわたしの仕事場でくらし、しろは近くのネコ好きのおばちゃんの家に”外ねこ”としてほかのたくさんののらねこといっしょにくらしはじめました。 http://t.co/vg4iaQyq
2012-04-23 12:45:03しろは、とてもやさしいねこでした。 ほかの野良猫のこねこたちのめんどうをよく見ていました。 http://t.co/f395QuC8
2012-04-23 12:46:40こねこたちも しろのことが好きだったようで、しろのいくところにはかならず 数匹のねこが付いてきていました。 http://t.co/OaFaASBY
2012-04-23 12:47:49しろのことが好きだった人は他にもいました。 宅配便のおじさんでした。 おじさんはしろが暮らしている家に配達にくるとかならず、しろにパンをくれました。 http://t.co/3rrgTj11
2012-04-23 12:49:50ある日、しろが私のしごとばに来ました。こねこたちもいっしょでした。しろは仕事場の入り口にじっと座っていました。にゃんこさんと一緒にこのこたちもみてください”と言っているようでした。 http://t.co/IFejTaBb
2012-04-23 12:53:30今のところではエサがじゅうぶんではなかったのでしょう。けれどもわたしもたくさんのねことは暮らせません。「しろ、だめだよ」と言いましたが帰ろうとはしませんでした。
2012-04-23 12:56:28そこで仕方なく、だめだよという意味でしろのお腹をポンと軽く蹴りました。ねこは 嫌なことをされるともうそこへは二度と来ないそうです。すると、しろは逃げるように子猫たちと行ってしまいました。 http://t.co/kBtqMzZO
2012-04-23 12:58:02それから何か月かたった夏の終わりのころでした。まだまだ暑い日のこと、しろは建物の石畳の上で横になって動けなくなっていました。しろは私が思っていたよりもずっと年を取っていたのです。お水を持っていきましたが体を起こすのもつらそうでした。 http://t.co/BTDAhU5F
2012-04-23 13:01:22そして、2~3日後、しろが住んでいた家のおばちゃんからしろがいなくなったことを聞きました。ねこは死ぬことが分かると、自分でどこかへ姿をかくすそうです。 http://t.co/4dKxJcjy
2012-04-23 13:09:55しろをかわいがっていた宅配便のおじさんは、しろの死を聞いてしろが姿をかくしたと思われる裏山にむかってこう叫んだそうです。 「しろ、ありがとう」 http://t.co/Rnxl7Mdg
2012-04-23 13:11:40しろがいなくなる前にわたしは、ねむっているしろに「しろ?」と声をかけました。しろはすぐにちょっと顔をあげて、「にゃん」と答えてくれました。 ところがその少し前にしろの家のおばちゃんが声をかけたときは返事をしなかったそうです。 http://t.co/mRPhiyKd
2012-04-23 13:16:36しろたちの面倒を見てあげられなくて、お腹を蹴ってしまったことをわたしは気にしていたのですが、しろはそんなわたしのことを分かってくれていたのかな?とこの時に思いました。 しろ、ありがとう http://t.co/B07K6PRP
2012-04-23 13:18:35読んでいただきありがとうございました。 なお、この絵本は大人向きです。お子さん用ではありません。お子さんに聞かせても「は?」というだけでむしろ、満たされずに不満感を募らせるばかりですので、大人が楽しんでいただければさいわいです。 http://t.co/koDWMC9t
2012-04-23 13:27:51