NaoyaSugitani氏による立憲民政党・若槻元首相をはじめとする政党政治史論

第1目的は自分用。折角の意見がツイートの波に埋もれていくのがあまりに勿体無いので、ふぁぼっていた分だけでもサルベージと思い、作成。 ※ただ発言順で並べるより、それなりに文章が繋がっているように構成したかったので、時系列順にはなっていません。 ●5月2日:編集・記事追加など 続きを読む
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@NaoyaSugitani

奈良岡氏の文面だとあたかも若槻・木村・俵ら憲政系勢力が『島根評論』を創刊し、『島根評論』が憲政系の機関誌的な存在だったかのような印象を受ける。だが事実は全く違う。竹永三男氏が明らかにしているように、『島根評論』は不偏不党をスローガンに発行された同郷人雑誌である。

2012-05-02 21:48:48
@NaoyaSugitani

確かに、若槻・木村・俵らは創刊にあたっての声援者として名を連ねているし、度々文章を寄稿している。だがそれは政友本党や政友会も同じで島田俊雄や当時はまだ政友本党だった櫻内幸雄、原夫次郎も寄稿しているし若槻や憲政会・民政党への批判も雑誌上では見られる。決して党の機関誌的存在ではない。

2012-05-02 21:50:57
@NaoyaSugitani

奈良岡氏は典拠に若槻・俵の寄稿文を論拠にこれを論じているが、若槻や俵の文章の隣には、当時はまだ政敵だった原夫次郎の文章も載っている。奈良岡氏は恐らく『島根評論』を見ずに文面と創刊賛同者の名簿だけを見てそう論じているのだろう。もし実物を見たならこんな誤解を招く表現はしない筈だ。

2012-05-02 21:53:40
@NaoyaSugitani

邪推になるが、奈良岡氏は多数の書簡や英文史料を論をすすめるにあたって使っている。その為、一郷土雑誌にそこまで気を使う余裕が無かったのかもしれない。それにこの問題は本論に比べれば微々たるもので人によっては取るに足らない問題であるかもしれない。

2012-05-02 21:55:25
@NaoyaSugitani

だがそこを調べる者である以上、この状態を看過することは出来ない。奈良岡氏の表現は明らかに事実と異なると解釈されても仕方のないものであり、その点は指摘せねばならない。いかに優秀な学者であっても、批判される点は必ず批判されなければならない。故にこそ、あえて今回指摘させてもらった。

2012-05-02 21:56:49
@NaoyaSugitani

つまらないことかもしれないが、こうした細部にしっかりと注意を払えなければ、それは論全体の信頼性に関わる問題になる。しかし奈良岡氏は非常に多くの史料を用い、典拠もはっきりと書く素晴らしい論を展開しているのに、このようなところでミスをしているのは意外でもあった。

2012-05-02 22:00:04
@NaoyaSugitani

しかし分からん。どこをどう読んだらああいう解釈が出来るんだろうか。創刊者の名前とか雑誌の性格とか調べればすぐわかりそうなものなのだが。現物を読んでいないとしか思えないのだが。一体どうしたというのだろうか。

2012-05-02 22:01:05
@NaoyaSugitani

またしても天下の大先生を批判した訳だが、間違いを間違いと言わないとむしろそれは筆者への冒とくになるというのが持論なので後悔はしていない。さて読書に戻ろう。

2012-05-02 22:04:42
@NaoyaSugitani

しかし奈良岡氏が島根県を触れていて下さったのは何気に嬉しかった。やはり島根は地盤として重要だということか。俄然やる気も出てきた。「奈良岡先生!細部の検討は任せて下さい!」と心の中で叫んだのは内緒にしたい…。

2012-05-02 22:07:59

【緩募】(ゆるぼ)

@NaoyaSugitani

高知の地域政治構造ってあんまり知られてない。板垣退助と自由党系が強力な勢力を誇っていたのは想像できるが、一方で憲政会・民政党系の浜口雄幸も出てるんだよなあ(浜口は一回落選しているが)。どこかでそういう研究やってないだろうか。浜口の地盤の研究とか。やりがいあると思うんだが。

2012-05-02 20:15:31
@NaoyaSugitani

中央の政治家の活躍が目立てば目立つ程その地盤は陰に隠れがちなんだが、その議員がそれほど活躍できるのは地元に安定した地盤があるからであって、中央の活躍と本来は不可分。しかし地味だからかやりたがる人は少ない。原敬とかは少しやられてるが。今後の研究の進展に期待したいところだ。

2012-05-02 20:18:15
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