5/1 #同題ssBSR まとめ 「お題：春雨」

実田 @sanada_minoruta

「夢を見た。春雨が降ってきて我の肩を濡らしたのだ。」「へえ…」元親は笑う。「アンタそりゃ金銭的に豊かな時に見る夢らしいぜ。ただ雨に濡れた部分は痛めてる所らしいから…」と元就の肩をポンと叩く。「働き過ぎなんだよ…」元親は耳元で囁く。「で、相談なんだけどよ…」【春雨】#同題ssBSR

うえはす @d4oub6lock

【家市】雨がしとどに地面を濡らす庭を彼女はじっと見つめていた。何を見ているかを問えば指差した先には瑞々しい葉桜が。「雨は花を散らしてしまうのね」そう呟く彼女の、ぽっかりと空いた胸の空漠を埋めてくれる者は、何処に。(春雨) #同題ssBSR

瑛 @AK_SSS

【尼子】頬に当たる水の感触に、晴久は眉を顰めた。雨は天の恵みと聞くが、これが恵みと言えるだろうか？ただ砂を濡らすだけで砂漠を潤す程もなく、鬱陶しいだけの雨。せめて冬ならば、世界を白く輝かせたのにと･･･。濡れるのも構わずに、彼はただ独り立ち尽くしていた。<春雨> #同題ssBSR

@Kei_Amamiya

【春雨/東北トリオ】「Oh…、雨か」柔らかく降るそれは長く厳しい冬が終わり、芽吹きの時期を迎えた証拠。そして土いじりを趣味とする従者と生業にしている小さな農民の娘が畑を気にする時が来た事も告げている。この春の雨は2人にどんな作物の恵みを届けてくれるのだろうか #同題ssBSR

うめこめこ @0openume0

サンリン/いっそ夏の嵐の様にどしゃ降りならよかったのに。どうせ濡れるならずぶぬれの方がいいのに。細くて軽い、柔らかな春の雨が忌々しい。何をしておる早く来いと、大好きな声が呼んでいる。ああどうしよう、湿気で膨らんだこんな髪、恥かしくて絶対見せたくないんです。春雨 #同題ｓｓＢＳＲ

けんさき @Kensaki1

(松永・独白)卯の花腐し、か。音もない雨はまだ春の気配だが、春の名残の卯の花はその雨に打たれて萎れてしまう。卿の命もどうやら終わるようだ。次があれば雨に負けぬ菖蒲にでもなりたまえ、私は追い祓えなくとも鬼は寄るまいからな。墓碑はその卯の花に頼みたまえ。【題：春雨】#同題ssBSR

🏴デスフラグ鴉柘ルイ🏴 @karasuzaku

【サンリン】大して強くもないが傘なくしては帰路に着くのは困難な春の雨。店を出た直後に運悪く遭遇するとは思わなかったが「そういえば」と大友が思い出したように鞄から一つの折り畳み傘を差し出す。2人で入るには少し狭いがそれでも構わない、と右肩を濡らした。＜春雨＞ #同題ｓｓｂｓｒ

しおん @Mitani_S

【小政】肩に落ちる春の雨は、暖かいと聞いていたのに冷たいと感じた。その理由は理解っている。今日帰城すると告げた右目がまだ来ない。自身を見れば説教が降ってくるのは目に見える。それでも政宗は城門から動かない。只、一番に彼を向かい入れる役を誰にも渡したくないが故<春雨>#同題ssBSR

ふじこ @0000Fuziko0000

【茂麟・春雨】花が散ると泣いている。つい先日、信者達と、桜の木の下で大騒ぎをしたばかりだった。移り変わりが苦手な子どもで、愛でたものが散って行くのが寂しいのだ。未だ曇り空だが、ぐずる主の手を引いて水路の様子を見に行くと、主は花筏に目を見開いた。春はまだ終らない。 #同題ｓｓｂｓｒ

緋星（空神） @utsugami

【三成】雨は嫌いだ。雨は大切な者を奪い去った。見上げれば曇天が広がるばかりで、それは導を失った自分の心の様。例え新芽を濡らす恵みであっても、三成にはあの日を後悔する涙でしかない。〈春雨〉 #同題ssBSR

しおん @Mitani_S

【佐幸】春の雨は生まれ変わりの意味があるという。いつだったか聞いた言葉を佐助は忘れられずにいた。――願わくば、自身の穢れを禊て来世でまた隣に立つことを許してほしい。そう思った矢先に手を引かれて、飛び込んできた紅に怒鳴られた。「まだ、お前の場所は俺の隣だ！」<春雨>#同題ssBSR

@kuroz818

双竜：春雨にけぶる山間遠く。今時分その辺りを忍と共に急ぐだろう己が右目を思い、政宗は嘆息する。戻ればあの男の身はしとど濡れているだろう。その身を濡らすも心にけぶるも、柔らかな雨ばかりではない。葉桜の元に濡れて散る花弁の汚れた様を、政宗は見るともなく眺めた。#同題ssBSR　春雨

ふじこ @0000Fuziko0000

【伊達いつ・春雨】細い肩は濡れて氷のようだ。服の役割を殆ど果たしていない布切れが普段より余計に身体に張り付いているものだから、ほんの少し視線を逸らすと、睫毛に雨粒をのせたまま、悪戯小僧のような笑みで「政宗の変態！」と叫ぶのだ。右目からの視線を浴びて寒くなった。 #同題ｓｓｂｓｒ

しおん @Mitani_S

【佐小？】「…何これ」差し出された細く長い乾燥物に佐助は首を傾げた。続いで小さな紙切れがその上に落ちる。強引に渡すと、風魔は来た時と同じく羽に紛れて消えた。頭に疑問符を浮かべて紙切れを開くと、「珍しい食材らしい、使え」との文字。「俺様はおさんどんか！」<春雨>#同題ssBSR

ポチッ☆ （九州醤油味） @potistar666

「人には得手不得手というものがある。万人に好まれる物なぞありはしないが、我らはたかだか二人。どちらかが我慢する、という選択は愚かよ。最低限の仕様にし、調整は各々ですればよかろう」本日の献立が決まったので、三成は麻婆春雨の素（激辛）を棚に戻した。 <春雨>　#同題ssBSR

@Kei_Amamiya

【春雨/北条軍】「…魔、こりゃ！風魔よ！」氏政の声に天守閣の屋根の更に先端にいた黒い影が一瞬に地上へと降りてくる。新たな任務かと思えば、代わりに渡された其れは真新しい手拭いで。「春とはいえいつまでも雨にあたっておるでないわ。お主は大事な北条軍の一員なんじゃぞ」 #同題ssBSR

ツナ缶。 @sktss

温かな雨が容赦なく体温を奪ってゆく。しとしと、しとしとと身体を打つそれは己の刃を洗い流し、散った赤をも綺麗に消してゆく。いのちが、流れる音だ－－珍しく感傷に浸るのはこの雨のせいだろうか。濡れた鉄(くろがね)と朱の残像を残し、漆黒の羽が霧雨に舞った。〈春雨〉#同題ssBSR

(　= =)りこまんだー@お絵描きAIと格闘中 @Lycoris6

氷雨が降るの、と女は言う。温い雨に溶け景色を染めるのは花の香りなのに、戦場の血色がここ浜松には届かぬように春の暖かさも市の凍てついた心には届かない。それでも堂々巡りの時間が少しでも大きな円を描けるよう、道を踏み外さぬよう、家康はそっと彼女の手を引いて歩く。<春雨>#同題ssBSR

みるくss用 @milkss_ss

「役目を果たさぬは悪！よって貴様ら、削除する！」昨日作ったてるてる坊主が、次々に首を跳ねられていく。「ふふ」「何がおかしい」「嬉しいの」不思議そうな顔をした長政に、市は言う。「お花見楽しみにしててくれたんだな、って」真っ赤になった夫を見て、市はまた笑った。/春雨 #同題ssBSR

風間@11/23東4す47b @lindou0808

【春雨】桜が完全に散ったばかりの、風のない日。微かで、抑揚のない音をたてて空がなく。雨は冷たいのに寒くはない。視界は暗く、寒そうな景色なのに空気は暖かい。(落ち着きません。何故でしょう)気持ちが騒ぐのは、湿気を吸って重たくなった自分の長い髪のせいに違いない。#同題ssBSR

@ist_mine

荒れた大地に雨が降る。頭巾を被った男は、隻眼の鬼に背を向け立っていた。なあ、おい。こっち向けよ、と鬼が呼ぶ。ゆっくりと男が振り向き、笑う。どうした元親？と柔かな声が返る。(ああ、お前は俺にすら見せてくれねぇのか)―鬼は思う、太陽を隠す雲になれれば、きっと。 #同題ssBSR 春雨

@k_k_r_g

（ほんとうにこどもだったなら）しっとりと重く濡れて萎むその髪と、水も滴る良い女とはこのこと、振り向いてそうへらりと笑った顔を見て、何故だか仔犬のようだと思った。悲壮を気取られないよう媚びてみせる仕草。彼は、この雨に隠れることはできぬと知っている。【剣と矛/春雨】 #同題ssBSR

❁ナナポコ❁ @7koDX

【サスダテ】久々の逢瀬だというのに … 竜の目からは温い水。忍装束の肩口にぐりぐりと顔を擦りつけ、なかった体を装う。そっと頭を撫でてはみるが。 平素、雨なぞものともせぬ忍もこの竜の降らす雨だけには滅法弱く、今はただただその晴れ間を待ちのぞむばかり。【お題：春雨】 #同題ssBSR

❁ナナポコ❁ @7koDX

【真田主従・ﾀﾋネタ】静かな佇まいの主などいつぶりか。つい先刻まで焔を纏い戦場を駆け抜けていたはずなのに。 そっと胸に耳をあててみる。くすぐったいぞ … やめよ佐助、そんな声が聞こえてくる気さえするのに。かくも、春の雨はゆるゆると主の熱を奪っていき【お題：春雨】 #同題ssBSR

🍵 @kapytani

#同題ssBSR 【東軍】「Shit！雨で髪が爆発しやがる…。嫌になるぜ」「大変だなー独眼龍（実はお前が寝ている間にワシがぐしゃぐしゃにしたんだがなっ）」「湯をお持ちします政宗様（この小十郎あなた様が寝ている間に（略）」「！！(｀･ω･´).oO（´ｗ｀）」【春雨】真犯人は誰だ！