5/1 #同題ssBSR まとめ 「お題:春雨」

#同題ssBSR 5/1のお題分のまとめです。 ざっとまとめただけです。誰でも編集可能ですので、追加・削除などご自由にどうぞ。 まとめの冒頭にCP表記についての今後の方針(主催さまより告知)を入れてあります。 続きを読む
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佳瑠 @ichigopasuta

【サスダテ】静かに降る雨に桜の蕾はしっとりと濡れていた。いつもなら聞こえる鍛練の号令も物売りの呼び声も鳥の囀りも今朝はなりを潜めている。昨夜手紙に春を挟んでやってきた忍の姿ももう無い。枕元に残された一枚の桜の花びらがまもなく訪れる奥州の春を予感させた。<春雨> #同題ssBSR

2012-05-02 09:27:31
もえ @moely25

【真田主従/春雨】「雨だ。ほら旦那、帰るよ」努めて明るく主に声をかける。「…もう少しこのままで」「濡れるよ?」「よい」突き放すような返事にそれ以上かける言葉を失い、二槍を持ったまま立ち尽くす主の赤が濃く染まっていくのを黙って見ているしかなかった。(初陣) #同題ssBSR

2012-05-02 09:29:54
(停滞垢) @meiri_1600

【豊臣過去】半兵衛様、半兵衛様、この雨はいつ止むでしょうか。「佐吉はせっかちだね。春の雨も風情があっていいじゃないか。」でも外で稽古も出来ないし、竹千代も遊びに来れないのです。「…早く止むといいね」はい、半兵衛様。<春雨> #同題ssBSR (…本多くんて、やっぱり錆びるのかな)

2012-05-02 10:46:23
(停滞垢) @meiri_1600

【竹佐】「ただかぁ~つ…」足元でごろごろ寝転がり駄々をこねる幼い主を、忠勝は困ったように見やる。「佐吉と花見しようって約束してたのに…」佐吉に会いてぇな。すっかり拗ねてしまった主から外の雨模様に視線を移し、鉄壁の従者はため息を吐いた。<春雨> #同題ssBSR

2012-05-02 11:17:30
小嶋 @kojima_mariko

【小政】<春雨>「Shit降ってきやがった」心地よく花見酒と洒落こんでいたのに邪魔が入った。「残念ですが屋敷に戻りましょう」早速片づけ始めた右目に促されるままに立ちあがる。「残念だが仕方ねぇ」「雨に濡れた桜もまた綺麗でしょう」確かにそれも悪くないと微笑んだ。 #同題ssBSR

2012-05-02 11:53:11
こにゃ @chang_frog

【小政】「政宗様。どうか傘を」「Ha!どうせすぐに止む雨だ。濡れて歩くのも一興、じゃねぇか?」強がるその目が赤いから。無礼を承知で肩を引き寄せ、傘を開いた。頬を濡らす全てのものから隔てるために。<春雨>#同題ssBSR

2012-05-02 12:49:32
猫枝まゆ/にゃこ @yorunyan_web

【佐幸】しとしとと春を呼ぶ雨。縁側に あんたと2人、雨を眺める。梅雨の時期ほど湿っぽくもなく、秋雨よりは暖かい。言葉は交わさず、ただいるだけ。あんたが座っている方側が ドキドキと暖かい。時折、目が合う。ふわりと笑う。また視線は雨に行って、また暖かい。<春雨> #同題ssBSR

2012-05-02 13:01:20
みるくss用 @milkss_ss

かすがちゃんは濡れるのを気にしない。一心に働く彼女を見る謙信の目は、愛おしく細められている。そのことを知ったら、彼女は喜ぶんだろう。でも。「かすがちゃん!濡れちゃうよ!」俺は雨に濡れてる女の子には、見惚れるんじゃなくて傘を差し出すべきだと思うんだ。/春雨 #同題ssBSR

2012-05-02 13:44:27
みるくss用 @milkss_ss

風邪引くぞ、声をかけると、そいつはへらりと笑った。「俺丈夫だから平気」それから下を向き「あいつにはそう言ってやらなかったの」ガキだな、と思った。「言わないね。あいつは自分でわからない程馬鹿じゃあ無かった」そっか、と返ってきた声は、迷子の子供のようだった。/春雨 #同題ssBSR

2012-05-02 15:03:00
もえ @moely25

春とはいえ雨のせいで少し冷たい空気に身を震わせると「弁があたためてやる」と子どもの体温がすり寄る。「ありがと、若様」「なんの!父上に自分の物は大切にせよと言われておる。さすけは弁の大事な忍だ」その言葉だけで十分温かい、とは口が裂けても絶対に言えない。<春雨> #同題ssBSR

2012-05-02 15:07:57
数寄屋@鈍色スイッチ @suquiya

さて激辛と名高い中華料理店に来てみれば、はたして机の上には激辛メニューの残骸と、口直しのためか大量の春雨が鎮座していた。そしてそれをこの期に及んで口に運ぶこの男。「何故だ…」呆然とつぶやくと、急いで献立が。いや、先に食べたことをは、別に…。 #小十幸 <春雨> #同題ssBSR

2012-05-02 15:18:44
@AK_SSS

【長市】ぽつんぽつんと唐傘に雨粒が当たる音がする。足下で小さな欠片となる水粒を見ていた彼女は、ふと隣に視線を向けた「長政様、肩が・・・」「黙っていろお市。ぐずぐずするな、行くぞ。」そこだけ深く色ついた着物の袖。どうか冷たくありません様にと、彼女は祈った。<春雨> #同題ssBSR

2012-05-02 16:36:39
種 一@刀の筋肉勢美味しい @tanehajime

遠くで叫び声を聞いた気がして、吉継は意識を浮上させる。この雰囲気、外は雨か。目も耳も利かなくなった身体では、隣の部屋に居るややを泣き止ませにいくだけで一苦労だ。この身亡き後、主と仇の名を等しい高さで呼ぶ孤独な天下人は、正気を保っていられるのだろうか #同題ssBSR 春雨/大暴走

2012-05-02 17:09:26
@alksaku

【春雨:政宗】紫陽花が枝を伸ばす姿が天を求めるようだと思い、笑う。雨の降り続く音がやわくて、ただ座していられずに庭へと降りた。足下が湿る。茂り始める柿若葉を思う。けれど彼はこの場所から歩み出さない。どこか、と願うことを思いつかない。ただ天を見上げて雨粒を愛でる。 #同題ssBSR

2012-05-02 17:36:20
スイミー @suimy_2

【春雨/梵小】主君と巡り会えた嬉しさで、柄にもなく浮かれていたのだ。花見に履く足袋まで一緒に選んでいたから、雨は心底堪えた。「きっと散らない。霧雨だ」「梵天丸様…」励まし合うために手を繋ぎ、並んで軒を見上げることすら新しい。初めて主従となって迎える特別な春だ。#同題ssBSR

2012-05-02 18:03:49
おきか @akizoragumo

【小政】白く細く降ってくる。命じられるまま腰を下ろしたら、これだ。「どうだ、小十郎!」政宗様が満足そうに胸を張る。「お前が春雨に打たれたら気持ち良さそうだっつうから、たくさん集めたんだぜ!」本当に、止む気配がない。「嬉しいか、小十郎!」……腹を、切りたい。<春雨>#同題ssBSR

2012-05-02 18:35:53
@a_c_e_88

【利まつ】「流石にお寒うございましょう」ずぶ濡れて邸へと戻ってきた夫を出迎えたまつに向けられるのは眩しい笑顔。「いや、雨に打たれてもあまり寒さを感じない…もう春なんだなあ」 穏やかなその言葉と笑顔は、雲に隠された春の日差しよりもずっと眩しく暖かい。【お題:春雨】 #同題ssBSR

2012-05-02 19:44:26
水瀬 @a_minase

【親家】雨垂れに誘われてまどろめば、明るい靄の中彼の声が聞こえた。だが現に戻れば、床に独り横たわるだけの身がある。放られていた手足は、ぺたりと冷たくなっていた。障子を開いて見上げた空には、東へと急く鈍色の雲。ああ、この濁流に船を浮かべられたら。【お題:春雨】 #同題ssBSR

2012-05-02 20:18:40
@8739_03

【小梵】木の芽時の雨は花冷えを連れてくる。火鉢を拒否した幼い主の選択は、冬の間にすっかり馴染んだ小十郎の寝床だ。「おとが、もどってきた」猫の仔よろしく胸元で丸まった主の声はいとけない。眠りを妨げぬよう耳をすませばなるほど、しんと降る雪ではあり得ぬ、雨の音。〈春雨〉#同題ssBSR

2012-05-02 21:28:30
🤿翠雨🐳🐬 @ao_suiu

【小梵】雨は嫌いだ、外で遊べなくてつまらない。小十郎にそう言ったら、春の雨は野菜が育つのに大切なんだって教えてくれた。こくう、っていうそうだ。それから、今日の畑仕事はお休みだから、一日ずっと梵といっしょにいてくれるって。…うん、雨の日もいいかもしれない。〈春雨〉 #同題ssBSR

2012-05-02 22:33:23
おやねこ 山あり谷あり @oyakesiroke

『男児は泣いてはなりませぬよ』微笑みながら告げた母の最期の言葉。一昨日はお伽話を聞かせてくれた。昨日は膝の上で髪を梳いてくれた。…母上様母上様、松寿丸を置いて逝かないで…春の雨は優しい。幼児の頬を伝う涙を隠してくれるから #同題ssBSR 【春雨】

2012-05-03 09:01:29
シュエ@墓穴の底はどこですか天草くん @shue_0112

【小政】「春の雨は体が冷えます故」庭に独り佇む主の手を取って、その場しのぎに軒下へと移動させる。頬を伝うのは、冷たい雨水か、それとも別の何かか。雨が降れば、雪は溶ける。雪が溶ければ、戦が始まる。「…背は預けたぞ、小十郎」「御意」<春雨> #同題ssBSR

2012-05-03 09:15:01
ツチワタ @SKMT_KM

【小太郎と佐助】灰色の空を黒い鳥が駆ける。「雨が降っても鳥は飛ぶ、か」城下の桜を愛した鳥は花散らしの雨に紛れて暗躍する。「俺様の許で雨宿り……な訳ないか」佐助は深い息を吐き、目を閉じた。姿を見て、次の刹那に地獄ということがないだけマシだということだ。 〈春雨〉#同題ssBSR

2012-05-03 10:08:13
シュエ@墓穴の底はどこですか天草くん @shue_0112

【小梵】しとしとと降り続く雨が、木々の若葉を一層鮮やかに見せる。雨音につられるように梵天丸はまあるい瞳を庭に向ける。やわらかな緑色に、寄り添うように己の傍にいてくれている傅役の姿が重なって、たまには小十郎に思い切り甘えてみようかとちいさな唇を綻ばせた。<春雨> #同題ssBSR

2012-05-03 14:17:41
饗庭 @shippodo

【小政】小十郎を迎えに駅まで急ぐ。小十郎の事だから濡れるのも気にせず帰ってくるだろう。駅前の交差点。案の定な姿の小十郎。さぞやCOOLな顔をしていると思いきや、満面の笑みで俺を見て居やがる。俺はつられて緩む顔を見られるのが癪で、傘を下げてやった。<春雨> #同題ssBSR

2012-05-03 14:21:14