worldV/T のきっかけはこちら
それでは本編のまとめ、いってみよー♪
#worldV #武装抗争 人類が住む地星は突如宇宙からの侵略者『空人』の攻撃を受けた。彼らは既存兵器による攻撃を無効化。人類は唯一の抵抗手段として利き手を武器と変形させる『武器化』技術を開発し、辛うじて攻撃を食いとめた。
2012-05-02 23:51:51#worldV #武装抗争 残された土地において人類は都市国家を形成、巨大防壁を築き、日々空人と抗争を繰り広げているが、現時点で奪われた土地を取り返すには至っていない。『武器化』手術を受けられるのは男性のみであり、女性は『鞘』として彼らの制御役を担い、一心同体の関係を結ぶ。
2012-05-02 23:54:47前の街で鞘を失った俺を、この街は迎え入れてくれた。俺は酒に溺れていた。奴と会ったのも酒場だった。突然の空人警報。酒場の半分が吹っ飛んだ。空人が舞い降りた。「誰か俺の鞘に…」咄嗟に叫んだ。「いいぜ」それが奴、今の鞘だ。今度は街を守れたが、抗争は続く。 #worldT #武装抗争
2012-05-03 01:55:06#worldV #恋愛規制 世界は人口が増えすぎた。政府はそれを受けとある法案を無理矢理制定。それが「恋愛禁止法」。新規に恋に落ちることを禁ずる。既に夫婦となった者は対象外。適用期間は五年。破った場合は死刑。恋愛に恵まれなかった独裁者による、くだらない法律であった。
2012-05-03 00:06:40「恋愛禁止法」制定後、あろう事か人口は急増した。人々が別れに慎重になった結果、出生率が上がったのだ。責任を問われ独裁者は失脚。彼は唇を噛みしめた。いっそ恋愛自由法にするのだった。同時進行何人とでも恋愛できる世の中ならば、自分に恋が回る確率も上がったのに。#worldT #恋愛規制
2012-05-03 09:17:46ダブルデートだとは聞いてたけど…双子? まだ知り合って間もないから、判別ムズイんですけど…。ホクロとか判別しやすいマーク、無いの?「どうしたの、舞ちゃん」よかった、向こうから声掛けてくれた…。(進、こういうデートとは聞いてないわよ)(ごめん、昇がどうしてもって…) #worldT
2012-05-03 02:07:18想定外だけど、二人同士ちゃんと手を繋ぎ合ってれば、間違うこと無いよね。しっかし、あの双子、よりにもよってお揃いの服来て来ないでよね…。相手の子、香ちゃんも困ってるみたい。デートの場所は定番の遊園地。朝一で空いてる。『じゃあ、ジェットコースターね』え? #worldT #双子デート
2012-05-04 18:26:55ダブルデートの方が気楽って、昇って双子だったの?でも、マジそっくり!どっちも好み、顔同じだもん。相手の舞って子も困り顔。昇の手離さなきゃ平気。怖いのは苦手。係員さんの誘導で席へ、ベルトを付けて右向いて「昇、私ちょっと苦手なんだけど…」「僕…進」げ? #worldT #双子デート
2012-05-04 18:27:34誘導に従ってシートに押し込まれたら、双子入れ替わったー!前に香と進、後ろに私と昇君。「ちょっと席…」係員の無情な声。「安全バーが降ります。気をつけて下さい」ガチャン。非情なロックの音。コースターは上昇を始めた。ちょ、あの女、進の腕にしがみ付いてる…。 #worldT #双子デート
2012-05-04 18:28:14あ、落ちる!ダメ!咄嗟に右側あった腕にしがみつく。コースターはガタガタと激しく揺れながら右に左に容赦無いGを浴びせてくる。いけないと思いつつも右側の昇君に頼ってしまう…。全てが終わり、気がつくと安全バーは上がり、前方から険悪な視線が…。香ちゃん…。 #worldT #双子デート
2012-05-05 20:55:13あの泥棒猫、私の昇に抱きついてる。私の中の夜叉を鎮めながらコースターから降りる。昇に「ちょっとお花を摘みに、舞ちゃんも一緒に行きましょう」猫の手首をとってトイレの方へ。『あんた私の「昇」「進」に…』カブった…。しゃーない。今回はお互い様で手打ち。 #worldT #双子デート
2012-05-05 20:55:38#worldV ウィルスは生物じゃないと知ったこどもたちによる、ウィルス扱いされたひとりのこどもへのいじめとその逆襲「ウィルスは生き物じゃないんだからなにをしても大丈夫なんだよ」
2012-05-03 00:53:48「ウィルは生物以下」とからかわれ続けてきた。雨でレインコートを着てると「エンヴェロープだ」と言われる。でも、ついに本当のウィルスの力を手に入れた。友達なんて要らない。僕は致死性ウィルスキャリアにして抗体保持に成功した。気に入らない奴は飛沫感染だ。 #worldT #ウィルスの子
2012-05-03 18:19:06#worldT 僕は子供の頃「ウイルス」と呼ばれていた。誰も遊んでくれなかった。いつも独りだった。隔離されたガラスの部屋で外の世界を想っていた。親代わりの研究者は優しかったけど、僕に決して素手で触れようとしなかった。隙をみて逃げ出した僕は君に出会った。君は僕に触れてくれるんだね。
2012-05-04 02:29:05#twnovel ウィルスは生物じゃないと生き物扱いされなかった僕。でもあの子だけは違った。人間扱いしてくれる。理由を尋ねてみた。「非生物の擬人化って萌えるよね」やっぱりウィルス扱いか…… #ウィルスの子 #worldT @noa70s
2012-05-04 15:29:19#worldV その少女は生まれた時から天文台に籠り、星図を書き続けていた。天文台の外の世界は、世話係である少年の話の中にしか存在しなかった。星図の完成は遥か先。少女の唯一の楽しみは、一日三度の少年との会話だけだった。
2012-05-03 01:03:50「ああトキくん!」彼女は珍しく急いていた。「もうすぐ飢饉がくるよ!」僕は笑って、天文台の外を知らない彼女に、今は豊作だと告げた。「でも、星が、前の飢饉と同じなんだよ!」困り顔の彼女を諌める。星に未来はわからないよ。彼女は目に涙を溜めて僕を見上げた。 #worldT #天文台の少女
2012-05-03 01:40:27僕のことをトキくんと呼ぶのは彼女だけだ。そもそも僕の名前は別にある。お世話係は皆こう呼ばれるのだ。彼女にとって下々の個性は必要のないものだった。 しかし彼女は笑った。「不便だからね」 時を告げる者、それが僕らの名前だった。 #worldT #天文台の少女
2012-05-06 02:05:59天文台の厨房からいい匂い。少年が夕飯を作っている。夜の少女は忙しい。昨日までチェックした位置にクロスゲージを合わせた。「夕飯できたよ」大体観測し始めると声がかかる。今日はシチュー。少年と少女、二人の晩餐。少女が尋ねる具材の出来かた。少女が話すのは昨夜見た星の位置。 #worldT
2012-05-03 02:20:17腕時計型携帯電話『クロッカー』が普及。ホログラム映像による新しい携帯電話のスタイルが発展、音声識別機能と合わ自らの理想像と対話し端末を操作するシステムが生まれる。人々はやがてリアルの人間より理想像であるクロッカーとばかり対峙するようになっていった。 #worldV #クロッカー
2012-05-03 01:48:38中学入学で親がやっと買ってくれたクロッカー。「栞」という名を付けた。親が課金には厳しいので既成の服は買ってやれない。PC上のフリーソフトでオリジナルデザインの服を作成してプレゼント。その時の彼女の笑顔。キャプって何度も再生させたら、恥ずかしがってる… #worldT #クロッカー
2012-05-03 17:24:30