今までのまとめ。
では、本題に入りましょう。
5/4 0:00~のお題です
まるで知らない生き物みたいだ。こんな情けない顔をするなんて。「簡単に捨てられそうで怖いんだ。諦めることに慣れてる子だから」絶対に手を離さないんじゃないか、今まで全てを諦めてきたならば。励ましも酔っぱらいの耳には届かない。いつの間にか親友が、癪なほど盲目に恋をしていた。 #書き出し
2012-05-05 00:56:35空を見上げてパシャリ、切り取った空は四角い形をしていた。僕の部屋から見上げる空と、同じ形だった。四角の先に何があるのか、僕は知らない。白い部屋に青は新鮮で、四角い額縁にそれを収めた。そこだけが、僕の世界だった。 #書き出し #twnovel #Chrys
2012-05-04 15:35:46空を見上げてパシャリ、切り取った空は四角い形をしていた。フレームに閉じこめた空に写りこんだ小鳥。逃れようとしては檻に阻まれる。美しい悲鳴。集まった仲間の鳥達で、埋め尽くされた僕の窓辺。失われた本物の空。けれど僕は還さない。何を失ったとしても、手放したくない君の歌声。#書き出し
2012-05-05 10:11:01どこまでも広がる空が、ここに釘付けになっている僕を無慈悲に誘う #この書き出しいかがですか #この締めいかがですか
2012-05-04 13:50:45あなたの声が、思い出せない。なんて、あまりに寂しいから電話を掛けてみた。「……どうしたの」淡い記憶よりも疲れたその声に、僕は行動を後悔した。何も言えないでいると、あなたは少しだけ怒って。「あのさ、俺も声聞きたいんだけど」 #書き出し #twnovel #Chrys
2012-05-04 18:19:57僕の生殺与奪は君の手の中に、そして君の生殺与奪も僕の手の中にある。互いに生命を預けるとは、背中を預けて戦う信頼の証。この戦場では裏切りと殺戮が繰り返される。強い男同士の絆で、戦場では背中を預け、夜はお互いの懐に抱かれて夜を明かす。繰り返されてきた日常は続く。 #書き出し #BL
2012-05-04 17:13:20真か偽かと問われれば間違いなく真なのである。けれどもそれを証明する手立てがない。さて、どうしようか。僕は彼が殺した事を知っている。知っているのにそれを証明する事はおろか、誰かに伝える事も出来ない。しかし彼は確かに殺したのだ。人を――この僕を。 #書き出し
2012-05-05 00:52:15いっそのこと死んでしまえと呪った。本当に死ねばいいのに……。赤い傘を打つ雨音に、その声は掻き消されたけれど……。水溜まりを打つ波紋に、この涙は滲んだけれど……。止め処なく降る雨と、陰鬱とした空の黒さが、この感情を代弁してくれている。その下で独り。惨めだな、と泣く。 #書き出し
2012-05-04 20:24:15いっそのこと死んでしまえと呪った。四月二十七日金曜日彼女と大雨にふられた挙句 、長年愛用してきた傘がコンビニで拉致られた。皮肉にも傘を折った俺に本日元カノへと大変身をとげた人がプレゼントしてくれたものである。なんてこった。なんて今の気持ちを表すには軽すぎる。#書き出し
2012-05-04 20:39:56