アートと既得権

memo
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to the better future @FUKEP3

「既得権」を持っている人が企画運営して、自分は出張。ビジネスクラスで相応のホテル。「既得権」とは無縁のアーティストとキュレーターはエコノミークラスで安ホテル。予算は最低限あとは自腹。こういう失礼な条件だとしたら、大物は呼べないと思う。欧米の出展関係者の場合はセレブの顔見世大会。

2012-05-16 04:54:57
to the better future @FUKEP3

大変よくわかる解説です。山口裕美さん。引用:2009年3月15日ヴェネチア・ビエンナーレで見る国家戦略としてのアート http://t.co/olTmA6Nm 日本館の予算はたったの3000万円で、アメリカやフランス、イギリスなどの1/5しかありません。

2012-05-16 05:05:10
to the better future @FUKEP3

引用:あの時のヴェネチアでの企画展には、フランスと中国の間で両国の若いアーティストを積極的に世界へ押し出そうという、国家レベルでの話し合いがあり、そのキーパーソンとしてスイス人キュレーターのゼーマン氏がその役を担ったという、話でした。

2012-05-16 05:06:35
to the better future @FUKEP3

引用:確かに、99年のヴェネチアビエンナーレで一挙に世界的デビューを果たした20名の中国人アーティストは、その後、世界中のさまざまな展覧会に招待され、徐々にネームバリューが出て、アートフェアやアートオークションの常連になっていきました。

2012-05-16 05:09:27
to the better future @FUKEP3

引用:中国はこれを戦略として実践した。いわば国家の富を作り出したというわけです。昨年、現代アートのオークションが活況を呈していた頃、中国の現代アートは頻繁に売買され、40代のアーティストで新作が1億円というスター級のアーティストがたくさん出てきました。国の宝物を作る、という点では

2012-05-16 05:11:27
to the better future @FUKEP3

引用:まず美術史に残るような新しい表現を作り、自分で作品のコンセプトを解説すること。英語のテキスト、つまり本の形で出版すること。一度にたくさんの人々が作品を見る大規模国際展に出品し、認知度を上げること。そして同時期に、アートバーゼルのような作品が買える場所を作ること

2012-05-16 05:13:21
to the better future @FUKEP3

引用:前回の日本館代表の岡部昌生さんも前々回の石内都さんも、アートバーゼルに彼らの作品は見当たりませんでした。ヴェネチアの日本館で発表するアーティストは、アートバーゼルとか、ヨーロッパの美術館やギャラリーで個展を同時開催させ、必ず売るというやり方で、世界的知名度を上げるべきです。

2012-05-16 05:15:27
to the better future @FUKEP3

引用:生きている間にはたった1点しか作品が売れなかったヴァン・ゴッホが、20世紀美術の大巨匠となっていて、アムステルダムの国立ゴッホ美術館を目指して、世界中から何百万人もの人がやってくるのですから。国が後押しするシステムを作れば、必ず国家の資産を増やすことになります。

2012-05-16 05:16:44
to the better future @FUKEP3

引用:中国が実践した「ヴェネチアで見せ、バーゼルで売る」というアート戦略は、欧米では当たり前。ヴェネチアでは作品は売っていません。ヴェネチアビエンナーレに世界中の大富豪や美術館購入の決定権を持っているキュレーターなどが集まる時に、日本館で見た作品が買える場所を作っておくことが重要

2012-05-16 05:19:05
to the better future @FUKEP3

引用:海外ならば、必ず重要な社交の場所「パーティー」をやり、そこに国のしかるべき人が出席して、皆さんに挨拶してアーティストを押し出します。ヴェネチアに1999年に初参加した中国がすでに始めていることが、1952年からヴェネチアに参加している日本に出来ないはずはありません。

2012-05-16 05:21:05
to the better future @FUKEP3

山口さんのアートの国家戦略と兵站のお話は1点を除いてよくわかる。希望としては「日本に出来ないはずはありません」なのだが、実際には今回も今後も多分できない。それは、日本は中国とは違い、国自体に国家戦略と兵站が存在しないからだ。日本の国の頭にあるのは「既得権」だけ。首相を見ればわかる

2012-05-16 05:26:28
to the better future @FUKEP3

欧米の出展関係者のセレブの顔見世大会の「社交の場所」で対等な顔で話ができるのは、ビジネスクラスの出張で行って、ちゃんとしたホテルに泊まっているあの人たちだけ。作家と学芸員はしょんぼり。結果ももちろん、しょんぼり。どこがどうおかしいのかは、アートの話では理解できない。国の話だ。

2012-05-16 05:34:03
to the better future @FUKEP3

「既得権」に対して、まだ持っていない権利のことはどう言うのだろう。「未獲得の権利」?。「未得権」という日本語は何故無いのだろう?もしかすると日本にはもともと「既得権」だけしか無いのだろうか?「未然の価値観」という概念も日本では一般的ではない。多分日本にはアートの概念がまだ無い。

2012-05-16 07:30:02
to the better future @FUKEP3

首相も政府もその周辺の関係者も全員が「既得権」にすこぶる詳しく、それにたいする執着も強いのだろう。そういう彼らにとっては「未得権」も、「未然の価値観」も、「アート」も間違いなく興味の対象外だろうと思う。地方では少し異なる。香川は「アート」と「うどん」を観光の目玉として活用中だ。

2012-05-16 07:54:28
to the better future @FUKEP3

香川にある「アート」の祭りは、フラムさんが仕切っている。フラムさんがどういう人かを知っておいたほうが良いと思う。フラムさんは政府関係者ではない。アートの側の人だ。香川県知事もアートに関しては素人だが、先代から引き続き、アートの側の人だ。政府関係者にはアートの側の人がたぶん居ない。

2012-05-16 08:03:43
to the better future @FUKEP3

フラムさんは、アパルトヘイトに反対する美術展を日本中でやった人。アパルトヘイトは「既得権」に「NO」を突きつけ、「未得権」を獲得するためのものだった。南アフリカからはるかかなたの日本では、今も一部のものの「既得権」が膨張し続けている。日本国債の将来像など誰が見てもまともではない。

2012-05-16 08:13:05