武田邦彦、近藤誠 トンデモ系専門家の読み方

原発事故のおかげでブレークした怪しげな連中を多く見かける昨今ですが。 中でもタチが悪いのは、大学教授や、経歴的に専門家に分類される連中でしょう。 そういう連中がどの様にしてトンデモを書いているのか、書く心理にまで踏み込んで考察してみました。 要は、肩書きがあるから、頭が良いわけでも高度な知識を持っているわけでもなく(僻んでるわけじゃないよw)、普通の人として扱えば良いよということです。 続きを読む
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cladegifan @cladegifan

これを覚えておくと、トンデモ系や妙な事を発言する専門家?の真意が理解出来る場合が多くあります。このテーマは興味があるので、気が向いたらまか書きますね。

2012-05-19 03:39:06
cladegifan @cladegifan

余裕が出来たので、近藤誠についても書いておきます。この人のベストセラー「患者よ、がんと闘うな」ですが、専門家の書いたトンデモ本の代表だと思いますので。日本の癌治療の現状に関する苦言を呈した形になっている本ですが、

2012-05-19 06:18:19
cladegifan @cladegifan

内容については、http://t.co/wT6yvDSy http://t.co/Do4iAcpt 等を参照して下さい。専門家に属する人間でも、実は以下に無知で愚かであるかを明確に証明した名著であると思います。突っ込み処は満載にあります。そもそも、放射線科医は臨床医ではありません

2012-05-19 06:25:39
cladegifan @cladegifan

内科や外科といったバリバリの臨床医からすれば、臨床医とはみなさないのが普通です(公言はしませんが)。そのため、感覚的におかしな点があり、そういう非専門家が本当の専門家の意見を全く聞かずに書いたため、勘違いしているのが一つ。それと、統計に関する極めて初歩的な非理解。

2012-05-19 06:30:05
cladegifan @cladegifan

意外に思うかもしれませんが、医学、生物学系研究者の大部分が、統計に関してはほとんど無知に等しい状態です。医学、生物学論文の90%以上が間違っているという指摘は、過去何回もされており、実際、僕が見た範囲でもそんな感じです。掲示板時代、荒れていた時期があり、

2012-05-19 06:35:13
cladegifan @cladegifan

片端から論文を引っ張って来て、統計的間違いをあげつらうなんて、危ないことをやっていたことがあったりします(汗)。某大学公衆衛生学准教授の論文を、誤りでなく意図的な捏造として叩いたり、荒れてたな-、あの頃はと思い出したりします(汗)。 

2012-05-19 06:39:58
cladegifan @cladegifan

これは、医学、生物学で顕著ですが、統計を専門にしない大方の分野に共通している現象だと思います。飯田氏の本もボコボコですしね。まあ、気の毒と思えるのは、統計学自体に非常に難解な部分があるということです。考え方というか、要は、相当深く理解していないとコケる。

2012-05-19 06:42:29
cladegifan @cladegifan

だけど、そこまで学習することは、一般に難しいということでしょうね。これは、ある意味、応用の学としての統計学、その根本にある問題だと思います。まあ、以上は、この種の専門家系トンデモ本?に共通する問題でもあります。この種の著者は、専門家のチェックを受けませんし、受けても聞きいれない。

2012-05-19 06:48:31
cladegifan @cladegifan

で、それを素人に、あたかも専門家としての意見の様に提示する。どっかで見た光景だなぁと思う方が多いのではないかと思いますが、武田邦彦、飯田哲也といった専門家系?原発反対派にも共通した問題点ですよね。さて、話が少しそれたので、元に戻します。

2012-05-19 06:52:44
cladegifan @cladegifan

この本の中核は、やはり、がんもどき説でしょう。で、僕が非常に気になったのは、TVで見た討論者の誰一人として、本質的な問題を指摘しなかった点。紹介したWebの著者2人も同様です。では、何が問題なのかと言うと、作業仮説〔working hypothesis〕を事実と勘違いしていること

2012-05-19 06:58:20
cladegifan @cladegifan

それだけです。作業仮説っていうのは、研究者が研究を始める前に立てる仮説で、一般的に、それが正しいということを立証するという形で研究を進めていくことが多いです。つまり、近藤氏のやるべきことは2つ。1,がんもどき(転移しない癌)の存在立証。

2012-05-19 07:03:20
cladegifan @cladegifan

2,がんもどきと癌をほぼ完全に鑑別可能な検査法の確立。 後者は、臨床応用する上で不可欠でしょう。初期段階で鑑別が不可能であれば、結局、全ての癌を切除しなければなりませんからね。煙草を吸った人のうち、誰が癌になるか(なり易いか)事前に解らなければ、全員禁煙させるしかないのと同じです

2012-05-19 07:06:38
cladegifan @cladegifan

これが、最初に書いた、反論すべきは2点しかない の2点です。実際、1だけでも立証出来れば革新的な研究成果で、従来の癌に関する常識を完全に覆すものです。nature,scienceといった一流紙に掲載されるでしょうし、国内トップレベルの癌研究者として評価されているはずです。

2012-05-19 07:10:19
cladegifan @cladegifan

素人向けの本なんて書かなくても(業績として、全く評価されません)、世界の癌治療に多大な影響を及ぼしていたはずです。逆に言うと、それが出来ないからああいう本を書いたというわけですね。以下、コアというか、きついというか、危ない話になりますが、彼らの実態を知っていただくため書きます。

2012-05-19 07:12:59
cladegifan @cladegifan

放射線科医っていうのは、陽の当たらない科なんです。医学界の中核を抑えている内科、世間的に華やかな外科等と違い、地味というか、臨床医とさえ認められない様なホント、じみーーな科なんですね。基本的に、医局で画像を読んでいるのが仕事ですから。放射線治療もありますが、主流には入っていません

2012-05-19 07:17:10
cladegifan @cladegifan

癌治療の基本はオペと、それをサポートする化学療法です。化学療法がサポートの主流になるのは、全身に効果が及ぶからです。目にまだ見えないレベルの転位を潰せるのは、血液を介して全身に薬剤が届く化学療法だけで、局所的な治療にしか出来ない放射線療法では、サポートにならないからです。

2012-05-19 07:20:43
cladegifan @cladegifan

一方、作業仮説を理論と勘違いされていることからお解りの様に、研究者でもありません。プロの研究者であれば、いくら何でもこんな初歩的なミスはしませんから。他科に比べ暇なので(臨床をやっていないわけですからね)、研究される方も多いですが、フルタイムの研究者とは勝負にならないのが普通です

2012-05-19 07:23:20
cladegifan @cladegifan

もちろん、それを承知で放科に行くわけですけどね。実際、行ってみたら、こんなはずじゃなかったってのが、彼の印象だったんじゃなかったのかな?暗闇から、内科、外科を見上げている様な感じ。逆に、彼らから見下されいるという感じ。そういう鬱屈した感情が集約的に爆発したのが癌治療。

2012-05-19 07:27:40
cladegifan @cladegifan

放射線治療ってものがある。外国では結構使われているらしい。それが、日本では相手にされない。みんな切っちまうし、切れないのは内科が化学療法で対応する。俺たちには頼みに来ない、相手にもしていない、ちくしょう、ちくしょう!。そういう感情が長年に渡って蓄積し、ついに書いたのがあの本。

2012-05-19 07:30:44
cladegifan @cladegifan

そういう目であの本を読み返すと、僕の言う意味が良く解ると思いますよ。内科(化学療法)、外科(オペ)に対する怨念。そういう視点からあの本を読み返してみて下さい。あの脈絡の無い本が、実は極めて一貫した意図の下に書かれたものであることが、理解出来ると思います。

2012-05-19 07:33:18
cladegifan @cladegifan

さて、まず最初に、普通の放射線科医の方に謝罪しておきます。診断学の中核を担う科ですからね、非常に重要な科なんです。ただ、これはその人の受け取り方で、近藤の場合、臨床への志向が強かったということだと思います。それに気付いた時点で、内科や外科へ転科すれば良かったのですが、

2012-05-19 07:35:40
cladegifan @cladegifan

色々な事情で、出来なかったのでしょう。その結果、`恨みの本`が生まれたということです。あの本が出版された時、ほとんど全ての臨床医は激怒したわけですけど、正にそれが目的だったわけですから、大成功だったと言えるのかもしれません。

2012-05-19 07:38:10
cladegifan @cladegifan

で、理解して欲しいのは、トンデモ系専門家の多くにこういう屈折した感情が見受けられるという点。更に言えば、医者、研究者という特殊な商売の人間にも、いや、それだからこそ、非常に屈折した感情があるということ。そっちがむしろ普通です。彼らのトンデモ本の多くは、そういう感情の暴走の結果です

2012-05-19 07:40:13
cladegifan @cladegifan

このことを良く理解しておいて下さい。専門家も普通の人間であること、そして、厄介なのは、専門的な知識を駆使して暴走しますし、素人より世間の信頼も厚い。だから、暴走した際の影響力が格段に大きいという点です。反原発系トンデモ専門家を理解する助けとしていただければ幸い。

2012-05-19 07:42:46
cladegifan @cladegifan

なお、近藤先生について、勝手に色々書いてしまいましたが、専門家も人間であるということを理解していただくための内容ということでご理解いただければと思います。決して、放射線科自体を馬鹿にしているわけではありません。そもそも僕自身、華やかな業界とは縁の無い人間なのですから。

2012-05-19 07:48:08