佐々木隆治氏(マルクス研究者)が資本論について語る

注目の若手マルクス研究者、佐々木隆治氏が資本論冒頭部分について語っています。冒頭部分の重要性とは何か。
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marx kenkyu @marukenkyu

@sakiya_arakawa @GAKU_IZ べつに物象化論という言葉を使わなくてもよいのです。内容としてきちんと商品章、交換過程論、そして資本論全体を理解しているかどうかが問題なのです。既存の理解に甘んじるのではなく、徹底的に正確に理解することです。

2012-05-03 09:33:17
marx kenkyu @marukenkyu

@sakiya_arakawa @GAKU_IZ もちろん、マルクスはあえて「小難しく」は書いていません。しかし、マルクス自身認めているように冒頭部分は相当に難しいのです。ならぜなら、平凡にみえることがじつは複雑で厄介であるという特異な事柄を対象にいしているからです。

2012-05-03 09:35:11
marx kenkyu @marukenkyu

@sakiya_arakawa @GAKU_IZ じっさい、欧米のマルクス研究をみても、一部の例外を除いてほとんどの研究がここの理解に失敗しています。ハーヴェイもまたしかりです。ならば、ここを詳細に論じ尽くし、徹底的に解明することが必要ではないでしょうか。

2012-05-03 09:36:25
marx kenkyu @marukenkyu

@sakiya_arakawa @GAKU_IZ もちろん、冒頭部分がマルクスの資本主義批判のすべてであるなどとは思いませんし、そういう理解には私は反対です。むしろ、マルクスは具体的なStoffwechselのありように並々ならぬ関心を抱いていたからです。

2012-05-03 09:38:07
marx kenkyu @marukenkyu

@sakiya_arakawa @GAKU_IZ ですが、マルクスが冒頭部分の議論にあれほどこだわり、何度も修正したことにはやはり理由があるのです。それはマルクスの資本主義批判のすべてではないにしろ、それを理解するためには絶対にはずことのできない決定的な前提だと言えるでしょう。

2012-05-03 09:39:54