クローズアップ現代「眠れる熱エネルギーを活用せよ」書き起こし・ほぼ完全版 #nhk
- toshihiro36
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<ナレーション> 下水熱は利用したあと温度が下がるため、下流にいくほど効率が悪くなります。そこで途中で清掃工場などから出る熱を取り込むことで温度を回復、このシステムで省エネ効果を一段と高められるというのです。
2012-05-25 06:24:37中尾:今回の研究成果がトリガー(引き金)となってビジネスの領域に(企業が)どんどん参入してきて、いい製品が出てくればと考えております。
2012-05-25 06:27:21スタジオに戻ります
梶山:まさに、こここそ膨大な可能性があるところで。しかもすでに技術は確立しているんですね。ですから、それをいかに普及させるかという点で、これはショーケース的な意味もありますので。そういう点ではいいと思います。
2012-05-25 06:33:38梶山:技術そのものは、日本はすでに完成されたものを持っています。コスト的にも、これから普及が進めばさらに下がっていきますので…そういう意味ではポテンシャルは膨大です。
2012-05-25 06:42:45国谷:そのポテンシャルが膨大なのが、いま利用されずに排熱として捨てられている状況ですけども。どうやって利用を促進していくことができるのか、何が一番のカギでしょうか?
2012-05-25 06:45:16梶山:まず政策でエネルギー効率の向上・エネルギー消費の削減…これを政策の根幹に据えると。これが第一歩です。これをすることによって人々がまさに今まで「乾いたぞうきん」と言って、日本にはエネルギー消費削減の可能性はないと思われてきたが…実は可能性は膨大であると。
2012-05-25 06:51:55梶山:例えば省エネ技術とかは、5年で回収できるシステムもたくさんあります。ところが企業サイドからすると、「5年はちょっと長い、3年で回収できるなら投資したい」という例はたくさんあるんですね。5年を3年に縮めるのは税制措置とか…そんなに難しい話ではありません。
2012-05-25 07:01:23梶山:ですから、そうやって政府が本気になって政策を進めることによって、投資は爆発的に増えていきます。これこそがこれからの日本の成長の源泉になっていくわけですね。
2012-05-25 07:04:05国谷:どうも原発が止まって以来、電力確保、電力確保という方に頭がいきがちなんですけども。いまこれを見ると、むしろエネルギーを使わないようにする、あるものを使おうという。一般の人々あるいは社会全体にこうした認識が浸透していくためには何が必要ですか?
2012-05-25 07:09:03梶山:これはまさに政府の政策ということと、エネルギー消費を削減するということは生活の質の向上にもつながっていきます。いままでのエネルギー消費の削減は生活の質が落ちるんじゃないかとか、我慢の節電というイメージが強かったが…
2012-05-25 07:49:04梶山:先ほどのドイツの例のように、エネルギー消費を削減することによって経済成長をすると。そのために現場の人たちに気づいてもらう。そのために政府が強い意志を示す。これが一番大事なことですね。
2012-05-25 07:51:54