VirajaAupamya感想まとめ
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ポイントオメガ収録作品のトップバッターである、つくしさんの「カタストロフにうってつけの日」は二人称で書かれた滅亡モノである。対して、ヴィラジャ・アウパミアで書かれた「Doomsday Clock」は三人称で書かれた行き先不明の滅亡ものである。
2012-05-28 18:52:49![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
二人称においては、語り手は確かにいるし(誰かはわからないが)、語られる相手もまた確かに存在するし、そこにはコミュニケーションが、すなわち暖かな視線と愛情が備わっているのだけれど、Doomsday Clockで登場人物たちが投げかけようとしているメッセージは、どこにも届かない。
2012-05-28 18:54:27![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
その意味では、Doomsday Clockはより破滅的なのだ。終わりに(正確には終わりの一歩手前に)ふさわしい作品とも言える。登場人物の二人ともが、二人の中で閉じずに、絶えず外界へメッセージを投げかけようとする様子はある意味で涙ぐましいけなげな努力とも言えるけどね。
2012-05-28 18:55:37![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
そして、最後にEXTRAが来る。この作品は短いくせに、本当に、頭が混乱する。ありきたりの、通り一遍の解釈は出来るけど、それはどうなんだろう、と自分で思う。図書館という装置は本当に卑怯だと感じる。実に、暗喩的だ。
2012-05-28 18:57:42![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
あとは、悪魔という生き物について、彼女たちが持ちうる主観というものについて、少しいびつな考えを抱いてしまったけれど、それについてはもう少し頭が発酵してからにする。
2012-05-28 18:58:42![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
整理すると、嘘のない書簡→ややバイアスがかかっている書簡→嘘があるかもしれない書簡→一途に主張された一人称→感情移入バリバリする一人称→乾いた一人称の上に乗せられた認識と視点に関する舞台装置が添えられた何か→一人称でメタでディスコミュニケーション→行き先不明のコミュニケーション→
2012-05-28 19:02:04![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
最後の作品について、私はどう感じたらいいのだろう。有り体に言ってしまえば、図書館というのは言葉の集合体であって、終わったものを片付ける場所、死体置き場なんだけど、それでは重要なところを読み逃しているような気がするんだ……。
2012-05-28 19:03:35![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
というわけで、ヴィラジャ・アウパミアは、進めば進むほどディスコミュニケーションが加速していく本ということになったので(私の中で)、佐藤さんははやくポメガ3を企画してちゃんとコミュニケーションをすべき。そうすべき。
2012-05-28 19:10:57![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
めがねさん的には、エンタメ大賞は桐生さん、深読み大賞はリコさん、感情移入大賞はしらはさんにあげます。いやあれマジ泣くって死ぬって。
2012-05-28 19:12:07![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
しかしポメガもポメジャも中のヒトになるより外野からやいのやいの言ってる方が圧倒的に楽しそうな本だと思いましたので僕はこれからも読者参加でいきたいと思います(暗黒微笑
2012-05-28 19:19:22![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ポメジャは冒頭の引用も大事よね。これはどういう基準で選んでるんだろうか。作品を書く前に選ぶか作品を書いた後に選んでるかで大分意味合いが変わってくると思う
2012-05-28 19:40:55![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
語り手の視点もそうだけど、個人的に作者の視点っていうのが全面的にアピールされてる気がするんだよなぁポメジャ。作者が選んだ引用もそうだし解説の人もそこら辺強調してると思う
2012-05-28 19:51:59