フランク・ザッパ入門&生半可ガイド(1980~90年代編)

フランク・ザッパ入門ガイド最終回です。 ザッパの最晩年まで一気に駆け抜けています。 が、筆者未所持の作品が多く、その点で生半可なのでご了承を。 初めて聞く人においては、なにかしら一助になればこれ幸いです。 再生リスト:http://www.youtube.com/playlist?list=PLBE2CDF9EBA6E6C59&feature=edit_ok
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テリー・ライス @terry_rice88

さて、ザッパはこの頃(83~4年)から音楽的に重要な転換点を迎えることになります。一つはこのようにクラシック音楽への接近。ついで84年には「ライヴでやれることはやりつくした」とツアーの引退を宣言します。そしてもう一つはシンクラヴィアという楽器との出会いでした。

2012-05-29 00:49:23
テリー・ライス @terry_rice88

シンクラヴィアhttp://t.co/zme5u0V9 いわゆるデジタルシンセサイザーのはしりの一つであるこの楽器はザッパにとって夢の楽器でした。なんといっても、自分の頭の中で渦巻く旋律を完璧に再現してくれる上に、曲として演奏してくれるという所に大きな魅力を感じたようです。

2012-05-29 00:52:18
テリー・ライス @terry_rice88

THE PERFECT STRANGER(1984)この年発表されたアルバムではクラシック作曲家、指揮者として著名なピエール・ブーレーズが指揮したザッパの曲が半分、そしてもう半分がシンクラヴィアを演奏した曲となっているそうです。こちらも筆者未所持。クラシック系は後手に回ってます

2012-05-29 00:56:59
テリー・ライス @terry_rice88

ただ彼の転換点としては重要な一枚とされています。なにせ自分の作曲する曲を演奏するのにバンドが必要なくなってしまったわけですから。ザッパがバンド形式にあまりこだわりを見せなくなったのも表現手段が自由になったからだとも考えられますね。

2012-05-29 00:59:49
テリー・ライス @terry_rice88

THEM OR US(1984)ザッパの音楽活動25周年記念アルバム。こちらもライヴ音源が入り混じった一枚ですね。わりとお祭り企画的な一枚でザッパ本人があまり前面に出てないのがそんな感じ。かわりにヴァイと息子のドゥイージル・ザッパが大活躍してるアルバムでもあります。

2012-05-29 01:02:41
テリー・ライス @terry_rice88

87 Ya hozna http://t.co/3auCM9E5 逆回転を駆使したサウンドコラージュ的な一曲。いろんな意味でハードな曲で、ザッパはライナーで「コラージュに使われている曲を当ててみな」としています。日本語解説を読むと既にマニアの間では解析済みという。マニアの鑑だw

2012-05-29 01:05:56
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テリー・ライス @terry_rice88

88 Marqueson's Chiken http://t.co/IXPjUhjz インスト。ザッパのギターソロのラインはヴァイが作曲しているという、ザッパ的には弾くだけという楽チンな曲。このようにヴァイが前面に出ているためか全体的にハードだけど妙な違和感が残るアルバムです。

2012-05-29 01:09:17
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テリー・ライス @terry_rice88

ヴァイも息子のドゥイージル(当時15歳。彼の師匠はヴァイ)もどちらかというとメタル方面でハードなプレイが信条のプレイヤーなのでザッパ本人とは大分感覚が異なるんだろうなあというのを感じる一枚ですね。お祭りだからいいかっていう気軽さの残るアルバムでもあります。

2012-05-29 01:12:05
テリー・ライス @terry_rice88

89 Be In My Video http://t.co/dtcyO8JS なので件の二人が関わってない曲の方がザッパらしさを感じてしまうというw これは当時「Let's Dance」でメジャーマイナーから脱却しつつあったDavid Bowieを皮肉った曲です。

2012-05-29 01:14:06
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テリー・ライス @terry_rice88

THING FISH(198484年のリリースはまだ続きます。こちらはバンドのリードVo.を務めることの多かったアイク・ウィリスが扮する「シング・フィッシュ」の語りガ中心の戯曲的アルバム。テリー・ボジオが語りとして久々に参加したアルバムでもあるそうです。

2012-05-29 01:17:03
テリー・ライス @terry_rice88

ちなみに「He's So Gay」なんていう直裁な歌詞内容の曲が小ヒットしていますがこちらも筆者未所持。過去曲の再演がありますが基本的に語りがメインのようで、現地人以外にはわかりづらいアルバムの模様です。ディスコグラフ的には難解な部類に入るのでしょうか。

2012-05-29 09:27:46
テリー・ライス @terry_rice88

FRANCESCO ZAPPA(1984)恐らくザッパファンが一番最後に手に入れる事が想像に難くない全ディスコグラフの中でも珍品中の珍品。だってザッパ本人の作曲じゃなく18世紀のヨーロッパに実在したフランチェスコ・ザッパという作曲家の曲をザッパがシンクラヴィアで演奏しただけの一枚

2012-05-29 01:22:29
テリー・ライス @terry_rice88

偶然といえば偶然に過ぎないけどもザッパはそこを面白がったんだろうなあと思ってしまいますね。そういうネタだと解釈すれば面白いのかもしれませんが、これも筆者は未所持です。コレクターズアイテムでしょうねえ・・・

2012-05-29 09:37:24
テリー・ライス @terry_rice88

さて続く1985年はついにザッパが政治の舞台に躍り出ることになります。PMRC(Parents Music Resource Center)後にアメリカ合衆国副大統領になるアル・ゴア夫人のティッパー・ゴアを中心につくられた検閲委員会との規制をめぐる対決です。

2012-05-29 01:28:23
テリー・ライス @terry_rice88

「性表現や暴力・ドラッグを美化したような描写の強い」と思い込まれたレコード・CDに注意表示するよう、米国内レコード会社に要請したPMRCの意見公聴会に出席し、導入前の制度を痛烈に批判しました。まあ2011年の都条例を巡る騒動と似た騒動に立ち向かったわけです。

2012-05-29 01:34:24
テリー・ライス @terry_rice88

FRANK ZAPPA MEETS THE MOTHERS OF PREVENTION(1985) その一連の騒動を受けて製作されたアルバムがこれ。「ザッパ、検閲の母と出会う」というタイトルで公聴会の模様をシンクラヴィアでコラージュした「Porno Wars」が話題を呼びました。

2012-05-29 01:37:06
テリー・ライス @terry_rice88

そういった当時の米国内の騒動は我々日本人には窺い知ることが出来ませんが、ザッパはそういった検閲はナンセンスだと徹底しておちょくってるのが印象的かなと。このアルバムに収録されている曲は結構佳曲ぞろいで好きですね。シンクラヴィアのインスト曲がかなりいいです。

2012-05-29 01:42:53
テリー・ライス @terry_rice88

90 Little Beige Sambo http://t.co/xenzemmv これだけつべで見つからず。申し訳ない。シンクラヴィアのインストで躍動感のある感じが凄く面白い一曲。

2012-05-29 01:45:37
テリー・ライス @terry_rice88

91 Aerobics in Bondage http://t.co/x5LSn0jY こちらもシンクラヴィア曲。さっきとは打って変わって、雫が滴りおちるようなイメージのある静謐な曲。

2012-05-29 01:48:52
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テリー・ライス @terry_rice88

92 We're Turning Again http://t.co/yntjC11m これはヴォーカル曲ですね。歌詞の内容は事故でなくなっていったミュージシャンたちをコミカルに歌い上げた曲。The Man From Utopiaの辺りから顕著ですがジャズの影響が色濃い感じ。

2012-05-29 01:51:27
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