Makの冒険記 「Makの一日」

Mak @makarabia

ただいま。誰かいるなら暇だからMakの日記を書く。

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【Makのどうでもいい一日】 １）7/5/2012 (月) 私は本業を大学プロフェッサーとしていますが、ある現地学校の生徒でもあるので平日4時間大学で勉強しています。朝7時半に起き、15分以内に家を出てモスクから流れるハザーン（イスラム経のお経）を聞きながら通学。これが私の日常。

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２）一日の始まりの喧騒の中、寝ぼけ眼で歩く私には一切気の休まる時がありません。この国ではアジア人などほとんどいませんから通行人からは動物園の見世物のような目で見られるし、軽犯罪の対象にもなりやすいので気合を入れて通学しなければいけません。幸いにもヤラれたのは今まで1回だけです。

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３）学校に着いたら職員室に入り、ロッカーから自分用の教材を取る。生徒にはロッカーなど支給されませんが、私は聖職者なので自前のロッカーを持っています。おかげで毎日手ぶらで登校し下校することが出来るのです。すぐ狙われるからもともと荷物携行で歩きたくないし・・・。そして教室に入り一言。

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４）Salém Alaykom! (こんにちは) とアラビア語で叫び、そしてついにBonjour! 通常はそのとき言った言語で返事が返ってきます。入学当初は30人近くだったクラスも今では半数が脱落。15人程になってしまいました。一緒に苦労に耐えてきた仲間達であり仲も良いのです。

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５）いつも教室のドアの一番近くに座る親友のモーリタニア人のモハメッドとチュニジア人のオスマンに握手。そしてもしガンビア人のマイクが遅刻していなければ彼にも握手。そしてもう一度 Bonjour と言いながらロシア人のおばさんのエレーナと同年代くらいのアンナに挟まれて座りに行きます。

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６）席に着いたら先生が来るまで前日の課題を隣のエレナと確認。先生が来れば授業開始。私はこの時間が一番大好きです。恐らく今までの学校生活で一番集中する時代です。そりゃ先生が説明するフランス語、時々漏らすアラビア語、クラスメートの英語を同時に聞かなきゃいけないんだからそりゃそうだわ。

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７）私のクラスの評判はどうでしょう。「積極的でかなり優秀な生徒。でも考えがあっちの方向。」というのが先生に真剣な顔で以前言われたことです。今月が進級前、最後の授業なので教科書も既に終わり、先生から指名される問題をやる毎日です。授業は4時間連続で中間に30分の休憩を挟みます。

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８）私がいつも座る席はロシア人のエレナとアンナに囲まれてるので、露語のブモッブモモッとした音を聞くことになるのですがそれを聞くとなぜか眠くなるんです。これは本当につらい。後ろに座るアンナはフランス語で話しかけてくれますがエレナはアラビア語で話しかけてきます。彼女はアラビア語流暢。

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９）アラビアの国でアラビア語で話しかけてくるロシア人にフランス語で答える日本人とはこれまた珍しいケースですな。でもこれがMakには当たり前すぎる日常なんです。適度に笑い、適度に集中して2時間後の休み時間、私は日によって行動パターンが全く違います。仕事があれば嫌々ながらも職員室へ。

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１０）時々はイエメン娘のおっぱいサービスがあるのですが今日は夜の仕事に備えて作業。図書室から教育用に借りてる返却期限を5ヶ月越えてるほぼ借りパク状態の本のリストの再確認、教材のコピー作成。それからやっと教室に戻れました。教室に入った所でラッパーのマイクも戻ってきて一言。

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１１）マイク「Yo, Mak。映画によると日本人ってカエルやヘビも食うんだろ？」僕「うん食べるよ。」マイク「ヒュー」僕「ガンビア人は芋虫食うんしょ？」マイク「あ？」僕「あいや、ガンビアはよく知らないけど」マイク「俺はノルウェーやアメリカにいた時期のほうが長いだろ」僕「はいはい」

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１２）そのあとは時々恒例の韓国人のキムへの「韓国人アイドルいじり」をしている時に先生が戻ってきて授業再開。途中で出された課題をやっている時に先生が以前に僕が知りたがっていた良い歯科医の場所を教えてくれました。実は歯列矯正をしたかったんですよね。この国でやれば何十倍も安いんです。

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１３）さっそく学校終了後に友達を誘い、二人で歯医者へ。日本の設備の整った医院とは違いただのマンションの中の１つの部屋に歯医者コーナーを設けたような感じでした・・・。でも無保険で登録も予約も無しに突っ込めた上に「超珍しい日本人」ということで他に待っていた人達全員を抜かして呼ばれる。

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１４）歯科医のおばちゃん「で、どうしたいの。」僕「歯列矯正一個ぐらいくださいな。」実際に歯を見てもらって３０分相談した後、「上の歯は余裕。下の歯が厄介。他の医院でレントゲンを撮って後日戻って来て」と言われ、紹介状を頂き、そこで他の友達とカフェテリアで合流するために医院を出る。

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１５）友達と談笑しながらカフェへ向かっていたら「あれ、ところでお前診察料払った？」 と言われ、「診察逃げ」をした事に気付き大爆笑。カフェへ到着し、他の友達とも合流し談笑。その後、直行で学校へ行き、先生として講義をしました。昼間では生徒、午後からは先生になるんですね私は。

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１６）授業中に中間考査を病欠した生徒が必死に「２年生に上がれますか」と訴えてきました。自分の生徒ですから助けてあげたい気持ちは山々ですが、聖職者として心を鬼にして「特例は無い」と言うしかありませんでした。試験返却の時も泣く奴出たし色々面倒な仕事です。

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１７）講義が終われば近くの行き着けのスーパーで夕飯用の食材を買って帰宅。風呂へ入り夕飯を作り終えたらベッドにもぐってパソコンを胸にのせる。Makが日常で一番大好きな至高の時間です。以上、Makの一日でした。いつも何かしら問題を起こしてます。ここまで読んで頂きあんがとございました。