内田樹さん @levinassien による「ある種の個人的創意」についてのTweetのまとめ

内田先生による弱者支援に関してのつぶやきです
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内田樹 @levinassien

書き直しました:弱者への支援について、かつてレヴィナスはこう語っています。「スターリン主義とはつまり、個人的な慈悲なしでも私たちはやっていけるという考え方のことです。慈悲の実践にはある種の個人的創意が必要ですが、そんなものはなくてもすませられるという考え方なのです。(続く)

2012-05-29 13:10:02
内田樹 @levinassien

(承前)そのつどの個人的な慈愛や愛情の行為を通してしか実現できないものを、永続的に法律によって確実なものにすることは可能であるとする考え方なのです。スターリン主義はすばらしい意図から出発しましたが、管理の泥沼で溺死しました。」(『暴力と聖性』)

2012-05-29 13:08:18
内田樹 @levinassien

弱者支援の仕事は行政が専一的に引き受けるべきだという言う人にも、親族が専一的に責任をもつべきだと言う人にも、僕はあまり共感できません。彼らは弱者支援を「義務と苦役の語法」で語ります。個人的な慈悲と愛情の行為に負荷をかけることをまるで疫病のように忌み嫌う。

2012-05-29 13:16:50
内田樹 @levinassien

けれども、飢えている人に食べ物を与え、裸の人に服を着せ、身を寄せる場所のない人に宿を貸すために「個人的創意」を凝らすことは、あらゆる人間がそこから解き放たれるべき、反人間的な重荷なのでしょうか。

2012-05-29 13:21:14
内田樹 @levinassien

人間の人間性はこの「個人的創意」によって基礎づけられると考えるのはそれほど不適切なことなのでしょうか。

2012-05-29 13:21:46