石川卓磨氏と土屋誠一氏の小磯良平談義
@ishitakuma なるほどー、面白い。ただ、小磯は従軍画家なので、画材の制限がどの程度あったのかは、わからないですよね。
2012-06-01 01:15:48@seiichitsuchiya 絵の具の色の制限は、たしかどこかで聞いた話なんです。すごい昔だから、定かじゃないんですが。
2012-06-01 01:17:52@ishitakuma 非従軍画家は、絵の具の配給が少なく苦労して、たとえば福澤一郎なんかはそれに抵抗して、変な「戦争画」を書いていたり。ただ、小磯の場合は、軍とガッツリ仕事をしていたはずなので、比較的環境は恵まれていたんじゃないでしょうかね。これまた推測ですが。
2012-06-01 01:25:03とまあ、小磯良平談義に結論はないのだが、やっぱり気になる画家であることは確かであるということが、石川さんとのやりとりでわかったので、収穫。けれども、小磯研究って、ちゃんと小磯の美術館が神戸にもあるのに、あんまりなされていないようで。詳しい方、ぜひご教示を。
2012-06-01 01:18:52
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http://homepage1.nifty.com/namakemono/art/koiso.html
“私はどちらかと言えば色数を少なく使うことを頭において仕事をしている。少ない色数で、じみな色調で変化が多く、強い絵が出来れば、それが一番私の好きな絵ということになる。時には5、6色で描くこともある。絵具箱の中には沢山の色をもっているが、いつも補充する色はきまって5、6色である。
例えばオムブルとか、ビオレマルスとか、黒とか、ジョンブリアンなどは補充する色である。白は一応無事なウランドザンを使っている。
私のパレットにはジョンブリアンとかジンナープル、オブルナチュレルなどという変色し易い絵具を使う。これは悪い習慣かもしれないが、他の色にかえることは出来ない。ヴァミリオンはその色でなければならない場合以外、いわゆる赤い色はライトレッド或はルージュブールで代用することにしている。この習慣がつくと、ライトレッドは美しい赤である。私が使いたくて使えない色は、プルーシャンブルーである。変色し易い色であるが、また上手に用いれば何んともなつかしい色である。子供の頃、絵具を弄んだ思い出には、この強烈なプルーシャンブルーが必ず記憶に出てくる”