スイート★ノベル『家庭教師のHないいつけ』お試し読みまとめ

ティーンズラブ・ボーイズラブ電子書籍レーベル「スイート★ノベル」アカウントでは、毎日12時〜と24時〜にお試し読みをツイートしています。お試し読み第1弾『家庭教師のHないいつけ』をまとめましたので、お楽しみください♪
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スイートノベル @SweetNovel

こんにちは。「スイート★ノベル」お試し読みのお時間です。第1弾は「家庭教師のHないいつけ」(春ノ野燕、イラスト:壱也)です。ちょっとSな先生とHなお勉強v

2012-06-01 12:02:39
スイートノベル @SweetNovel

ブラウスの生地が、するりと肌を滑って落ちる。ついさっき、学校から帰ってきて着替えたばかりの服を、今度は自分ではない人の手によって脱がされている。背徳的な秘め事に、まだなにをされたというわけでもないのに、ぞくぞくと首筋が震えた。 #SweetNovel

2012-06-01 12:12:33
スイートノベル @SweetNovel

ひとつずつ、少しずつ。花弁を剥ぐように、肌が露わにされていく。立花の唇が、剥き出しにされた莉子の肩を撫でるように触れた。そのまま鎖骨を通って、柔らかい胸元へ。「ん……」立花の触れた箇所から、じわりと熱が広がる。 #SweetNovel

2012-06-01 12:17:33
スイートノベル @SweetNovel

わずかに身じろぐ莉子の体を撫でるように、立花は静かにスカートのホックをはずして脱がせ、ベッドの下へと落とした。引き抜かせた膝裏に手を添えて、内腿にも口付ける。掠めるようなキスは、甘い空気にふわふわと酔っぱらってしまいそうな莉子に甘美な現実味をくれる。 #SweetNovel

2012-06-01 12:22:33
スイートノベル @SweetNovel

立花の指がゆっくりと、莉子の眼鏡を外す。そうすると莉子が身に着けているのはもう、ブラジャーとショーツだけだ。部屋の空気に肌を晒す莉子は、タオル地のシーツの上に足を投げ出すようにして座らされていた。 #SweetNovel

2012-06-01 12:27:33
スイートノベル @SweetNovel

「眼鏡、ないほうがいいんじゃないか。俺はこっちのほうが好きだけど」 軽く膝を立て、広げた脚の間には、立花が座っている。裸も同然な莉子に対して、立花の衣服には一切の乱れがない。非日常的な姿の莉子を、日常そのままの格好で眺めている。 #SweetNovel

2012-06-01 12:32:32
スイートノベル @SweetNovel

「そう、ですか?」肌を眺める視線がむず痒い。恥じらうように身じろぐ莉子へ、立花は目を細めた。「俺の言うことを疑うのか?」「そうじゃないです。けど……」 #SweetNovel

2012-06-01 12:37:33
スイートノベル @SweetNovel

立花の目はびっくりするほど綺麗な形をしている。それに見つめられる自分の姿があまりにも恥ずかしくて、莉子は顔を背けて身を縮こまらせた。「あの。先生、やっぱり電気」「ん?」「消して……ほしいです」訴えるのはこれで三度目だった。 #SweetNovel

2012-06-01 12:42:33
スイートノベル @SweetNovel

もう時間は夕食時で、カーテンを引いた窓の外はすっかり夜だ。莉子の部屋の照明は煌々と莉子の半裸を照らしている。それを見下ろし、莉子の足をやんわりと開かせる立花の手つきや、表情や、眼差しも。「さっきも言ったよ。莉子をよく見たいから消したくない、って」 #SweetNovel

2012-06-02 00:12:33
スイートノベル @SweetNovel

「そうなんですけど、でも恥ずかしいし」「知ってる」滑らかに意地悪な答えが返ってくる。「だからつけておくんだろ」言いながら、立花は指を引っかけてブラジャーを下ろすと白い胸を手の中に包み込んだ。 #SweetNovel

2012-06-02 00:17:33
スイートノベル @SweetNovel

小さく震える突起を指先で擦って立ち上がらせ、持ち上げた肌に唇で吸いつく。ぴりりと軽く走る痛みは、すでに甘い刺激だ。「ふ……んっ……」鼻から抜けるような声が莉子から漏れる。からかうように笑う立花の唇が鮮やかな色をしていて、どきりとさせられた。 #SweetNovel

2012-06-02 00:22:42
スイートノベル @SweetNovel

もう一方の手が、莉子の膝から腿へと肌を辿って上がってくる。普段はスカートに隠している内腿は接触に過敏で、指先が少し掠めただけで立花の手を意識してしまう。 #SweetNovel

2012-06-02 00:27:32
スイートノベル @SweetNovel

莉子の反応を覗くように窺いながら、手はくすぐるように腰を撫で、下腹部を辿る。けれど中々、最も敏感な場所に触れようとはしない。「っ……ん……」触れられるのを待っている蕾の、すぐ近くまで来た指への期待で、息が乱れる。 #SweetNovel

2012-06-02 00:32:33
スイートノベル @SweetNovel

立花に向けて大きく足を開いている姿勢にどんどん恥ずかしさが募って、堪らない。それをくすくすと、立花が艶めいた笑みで見つめていた。「腕、しっかり体支えてないと、倒れるよ」「う……は、はい」 #SweetNovel

2012-06-02 00:37:33
スイートノベル @SweetNovel

言われて莉子は、すでに力が抜け始めていた腕に慌てて力を込める。その小さな努力に立花が柔らかな笑みをこぼす。「頑張って支えてろよ。それで、俺にどんなことをされているのか、きちんと見ておきなさい。……お前が抱いてくれって頼んだんだから」 #SweetNovel

2012-06-02 00:42:33
スイートノベル @SweetNovel

窘めるように念を押して、立花はようやく布越しに莉子の蕾に指先で触れる。けれど円を描くような手つきは刺激的な愛撫からは遠く、体を辿るだけのような感触に莉子は焦れったく体を震わせた。 #SweetNovel

2012-06-02 12:12:33
スイートノベル @SweetNovel

自分の中で高まっていくのは快感ではない。早くもっと触ってほしい、もっと感じさせてほしいという欲望ばかりだ。それが奥でくすぶるように、内側から莉子を焦がす。「先生、あの」すぐに耐え切れなくなって、莉子は助けを求めるような声を出した。 #SweetNovel

2012-06-02 12:17:33
スイートノベル @SweetNovel

顔を上げて見つけた立花の目がひどく楽しげに見えて、それがまた莉子の羞恥心を煽る。同じだけ、どうにもできない疼きがこみあげる。「お願い……」立花から逃れたがるように、腰が揺れる。 #SweetNovel

2012-06-02 12:22:33
スイートノベル @SweetNovel

けれど莉子の反応など始めからわかっていたかのように、思い通りにしてくれない手は快感にならないギリギリで体を這う。「っ、や……先生、それ、嫌です……」嫌だなんて言ったら、止めてしまうかもしれない。そう思ったけれど我慢できなくて、莉子は消え入りそうな声で訴えた。 #SweetNove

2012-06-02 12:27:32
スイートノベル @SweetNovel

立花は掴んだままの胸に顔を寄せ、色づく突起を口に含んで、吸う。「いや……っ」「こうされるのは嫌いか?」「ち……違うの。胸じゃなくて、だから、あ……」 #SweetNovel

2012-06-02 12:32:36
スイートノベル @SweetNovel

焦れる欲に任せて考えもなしに切り出した訴えは、言葉を見失って途切れてしまう。どうしたらいい、どうしたらわかってもらえる。どうしたらこの疼いて仕方ない部分を、立花に気付いてもらえるだろう。そう思って……だけど莉子は熱に火照りだした頭でぼんやり理解した。 #SweetNovel

2012-06-02 12:37:33
スイートノベル @SweetNovel

覗き込んでくる立花の目。わかっているのだ。莉子がどう感じているのかも、なにをしてほしいのかも。もちろんわかっているということを隠しもしないくせに、求めていることをしてはくれない。その代わり、立花はまた聞いた。「どうしてほしい?」 #SweetNovel

2012-06-03 00:12:32
スイートノベル @SweetNovel

つまりそういうことなのだ、と莉子は思った。気付いてほしいと願うのでも、立花がしてくれるのを待つのでもなく、莉子が自分で言葉にして言わなければ駄目だと。繰り返される立花からの促すような問いかけは、そう教えたいのだろう。 #SweetNovel

2012-06-03 00:17:36
スイートノベル @SweetNovel

どうしてほしいのか、なんて。内心を探るまでもなく莉子は自分でわかっている。けれど、それでもやっぱり羞恥心が先立って、莉子は瞼を震わせながら視線を背ける。「言わないと、駄目ですか?」「莉子がしてほしいことを言うなら、その通りに抱いてあげる。どうする?」 #SweetNovel

2012-06-03 00:22:33
スイートノベル @SweetNovel

優しいようでいて、意地悪な言葉。選択を迫るように、立花の指が莉子の過敏な箇所をゆっくりなぞる。欲しい刺激はすぐそこにあるのに、望まなければ与えてもらえない。莉子は吐息を震わせながら口を開いた。「ち……直接触ってほしい、です」「いいよ。どこに?」 #SweetNovel

2012-06-03 00:27:33