テストに出る生活保護法　上級者編－収入認定しなくていいもの－

山崎 武央 @yamazaki_takeo3

何を考えているんだこの福祉事務所は？「生活保護:賠償理由に打ち切り・減額も…原発避難区域外」http://t.co/T05iCeXW

山崎 武央 @yamazaki_takeo3

賠償金を収入認定するのが間違い。こういうのは社会通念の問題。

山崎 武央 @yamazaki_takeo3

生活保護では、手元に入ってくる金銭や物品は、基本的に収入として取り扱われます。しかし、そうでないものもあるので連続してつぶやきます。

山崎 武央 @yamazaki_takeo3

まず、生活保護法では、資産は生活のために活用してくださいと書かれていますから、基本的には手元に入ってくる金銭や物品は収入として取り扱われます。

山崎 武央 @yamazaki_takeo3

しかし、全部が全部そんなふうにすると、自立を阻んでしまったり、社会通念上まずいことが起きます。そういうものは、収入としてみないこともできるわけです。

山崎 武央 @yamazaki_takeo3

それは、その金銭の趣旨、支給の方法、使われ方などを総合的に見て判断することとなります。ここでも「個別性の原則」は大事なことですね。

山崎 武央 @yamazaki_takeo3

たとえば、結婚するというときにお祝い金をもらいますね。このお祝い金を最低限の生活維持のために使ってくださいというのは、いささか乱暴です。お葬式の時の香典もそうです。もちろん、常識外れの金額のわけはないということを前提にしていますよ。

山崎 武央 @yamazaki_takeo3

あんまりないかもしれませんが、戦死した家族に対する弔慰金などもそうですね。これを最低限度の生活に当ててくださいというと、亡くなった家族の命と交換で生活していることになりますから乱暴です。

山崎 武央 @yamazaki_takeo3

それから、自治体によっては原爆小頭症などに対する給付もあります。こういったものも収入として認定するのが乱暴だというのは、もうおわかりでしょう。

山崎 武央 @yamazaki_takeo3

それから、自立更生を目的としたお金についても、収入として認定しないこともできます。

山崎 武央 @yamazaki_takeo3

たとえば、自立更生を目的とした貸与金。自立更生の計画もできているし、生活に当てられるわけでもないしというときは、これを収入としてみなくてもよいです。

山崎 武央 @yamazaki_takeo3

交通事故に遭ってしまったような場合、けがを治療しなくてはなりませんね。事故相手から保険金が支払われるでしょう。これは、もとの健康な体に戻す、自立に向けて生活するという意味ですから、災害等の補償金なども収入としてみなくてもいいことになります。

山崎 武央 @yamazaki_takeo3

学校に通いながらアルバイトをして、保護費から支給されない分の学用品費を買ったりする分については、これも収入としてみなくてもよいです。・・・というか、子どものバイト費だとかお年玉だとか、そんなことまでいちいち考える方がイヤですけれどもね。

山崎 武央 @yamazaki_takeo3

というわけで。東京電力の原発事故の賠償金は、もちろん個別ケースでみなければなりませんが、一般的には見舞金、賠償金と考えられるので、収入と認める必要はないと考える方が妥当でしょう。