10周年のSPコンテンツ!

リターン・ザ・ギフト #4

翻訳チームによるサイバーパンク・ニンジャ活劇小説「ニンジャスレイヤー」リアルタイム翻訳 (原作:Bradley Bond-san & Philip Ninj@ Morzez-san) ニンジャスレイヤー公式ファンサイト「ネオサイタマ電脳IRC空間」 http://d.hatena.ne.jp/NinjaHeads/ 続きを読む
文学 書籍 ニンジャスレイヤー
0
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
第二部「キョート殺伐都市」より:「リターン・ザ・ギフト」#4
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
(これまでのあらすじ:キョート辺境荒野の古城を訪れたゾンビー・ニンジャ、ジェノサイド。彼の目的は腐敗劣化してもはや如何ともし難い己の肉体や脳の修復であった。古城には大昔の邪悪な研究成果が残っており、ジェノサイドはこれを求めた。だが、時同じくして古城を訪れた者あり。)
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
(リー・アラキ……バイオ技術、サイバネティクス、ニンジャソウル研究を推し進め、言うを憚る無数の倫理的堕落研究に手を染める天才科学者にして、ゾンビーニンジャ概念の創造者である。ジェノサイド自身も彼によって産み出されたのだ!)
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
(ザイバツ・シャドーギルドとの提携こそ失敗に終わった彼であったが、キョート来訪の重点目的はこの古城におけるジェイキ・ミズノ博士の研究記録、そしてネクロ電解システムのリバースエンジニアリングであった。リー先生はジェノサイドを捕らえ、ネクロ電解システムの実験台とする)
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
(そこへ乱入する第三の来訪者有り!その名はエルドリッチ、謎のゾンビーニンジャ!チョッパーバイクで古城へ突入した彼はリー先生の護衛ニンジャを殺し、ジェノサイドへ迫る!折しもジェノサイドはネクロ電解槽の中から蘇った……強化された腐敗肉体、憤怒とともに!死ぬにはちと早いみたいだぜ!)
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「イヤーッ!」ジェノサイドがバズソーを繰り出す!「イヤーッ!」エルドリッチは地面すれすれに身を沈めて真横に駆け、刃を回避!そして二丁ソードオフショットガンを同時に撃ち込む。BLAMBLAM!「グワーッ!」肩口が爆ぜる!「ハァーッ……言い訳してみろよォ……寝起きだからってよォー」1
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「イヤーッ!」そこへすかさず、調度を破壊しながらバズソーが旋回して襲いかかる。ジェノサイドはゾンビーなので肩の負傷を頓着せぬのだ!「ハハァーッ」BLAM!エルドリッチは刃めがけ右手のショットガン発砲!弾き返す!BLAM!さらに左手ショットガンでジェノサイドを撃つ!「グワーッ!」2
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
肩口に再度の銃撃を受けると、ジェノサイドの左腕は上腕から切断されて吹き飛んだ!飛び散る血と肉片、筋組織!「アーン!いけませんわ!せっかく治したですのに……」フブキが頬に手を当てて叫んだ。リー先生はブリッジしたまま冷静に言った。「フブキ君、事象を観測したまえ……」 3
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「オウイエー、実際安いぜェー……」エルドリッチは弾薬を空中へ放り、ショットガンで受け止めてリロードした。片腕となったジェノサイドはこの隙を逃さずエルドリッチに反撃……しない!「イヤーッ!」彼は跳んだ……そして床に転がるニンジャの腕を掴み取った……死んだリストレイントの腕だ! 4
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「さすがだ!やるべき事がわかっている。本能的に知っているのだネェ、肉体変化の意味をジェノサイドが……ゼツメツ・ニンジャが!」リー先生が言った。エルドリッチが二丁ショットガンでジェノサイドに発砲しかかる。だが、「イヤーッ!」ジェノサイドの前蹴りが早い!「グワーッ!」 5
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
エルドリッチは吹き飛び、フブキのすぐ横の壁に叩きつけられる!「グワーッ!」「アーン!」「こうしている場合では無いねェ……」リー先生は室内を見渡す。そして床に落ちた金属拍子の冊子を見つけた。ジェノサイドはエルドリッチを睨んだまま、その手に持ったニンジャ死体の腕に……囓りついた! 6
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「ガフッ!」ジェノサイドの乱杭歯が皮膚を噛み裂き、筋肉を割り開き、骨に刺さる……咀嚼し、呑み込み、おお、ナムアミダブツ!マッポーめいたニンジャ・カンニバルだ!「食べていますわ!」フブキが震えながら言った。「では消化器官が……」ジェノサイドは骨を投げ捨て、吼えた!「オオォー!」 7
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「ハーッ……愉快じゃねぇか……」エルドリッチがショットガンを構える。「イヤーッ!」その一瞬後、飛来したバズソーが銃を弾き飛ばした!「グワーッ!?」エルドリッチのニンジャ反射神経がなくば、手首ごとケジメされていたであろう!「チィーッ……」 8
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
そして、さらに驚くべきインシデントだ!刮目せよ!ジェノサイドは切断された腕を床に転がる己の腕先にかざした……すると、ナムサン!切断面から筋線維がワイヤーめいて伸び、互いに結びつくと、引き寄せて接続したのである!繋ぎ目が泡立ち、血をしたたらせて、腐肉が再生した!コワイ! 9
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「素晴らしいねェ」リー先生が呟いた。「実にお前らしい進化だ、ジェノサイド!いいかね、ニンジャの肉がお前を崩壊から救うのだ!だからその勢いでエルドリッチも殺せ!そして……」リー先生は金属表紙の冊子めがけ匍匐前進!「博士の研究のエッセンシャルぶりがあらためて確定重点だねェー!」10
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「イヤーッ!」エルドリッチが鎖鎌でジェノサイドを攻撃!「イヤーッ!」ジェノサイドはバズソーを振って鎖分銅を弾き返す!「イヤーッ!」もう一方のバズソーはリー先生の目と鼻の先を通過「アイエッ!?」、床の金属表紙の冊子を弾き飛ばす!「イヤーッ!」ジェノサイドは跳躍! 11
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
そしてエルドリッチへネクロ飛び蹴りを叩き込む!「イヤーッ!」エルドリッチは鎖鎌でこれをガード!「アーッ!何をーッ!?」リー先生が悲鳴をあげた。ジェノサイドは金属表紙の冊子を歯で咥えていた。飛び蹴りしながら空中の冊子に噛みつき、確保したのだ!「それを返すのだジェノサイド!」 12
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「いけませんわ先生!近すぎます」フブキが駆け寄り、裸の胸を押しつけ、腰に手を回して引き寄せた。その直後、それまでリー先生の頭があったところをエルドリッチの分銅が通過した。アブナイ!「アーッ!か、返すのだ!お前は何をしているかわかっていない!」リー先生が引きずられながら叫ぶ。 13
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「わかりたくもねえ」分銅を弾き返し、ジェノサイドは冊子を咥えたままフガフガと言い返した。リー先生はフブキに抑えられながら暴れ叫んだ。「ヤメローッ!私の研究に必要なのだ!いいか、それは極めて重要なミッシングピースだ!お前の強化は副産物に過ぎない!その程度のレシピに留まらぬ!」 14
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「イヤーッ!」「イヤーッ!」バズソーと鎖鎌がぶつかり合う!「お前にはわかっていない!ニンジャとは何か……そしてその上位存在!存在せねば全ての仮説が成り立たぬ上位存在!人類は解き明かし理解する義務がある!シンギュラリティを!人類の進化を妨げるな!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」 15
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
鎖が飛び回り、ラボラトリーの調度を破壊してゆく。「研究倫理観」と書かれた壁のタペストリーが剥がれ落ち、フブキの裸体を毛布めいて覆った。「てめェの研究なんざ、犬にでも食わせろ」ジェノサイドが攻撃しながら言い放つ。「こいつは取り引き材料だ、リー先生……俺をナメるのは許さねえ」16
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
ジェノサイド、エルドリッチ……二人のゾンビーは、今や古城のアウトサイド、断崖をのぞむ城壁にイクサの場を移していた。昇り来る太陽が遠い地平を染め、朽ちかかった塔の円錐形カワラ屋根がオレンジに染まる。二者は睨み合う…… 18
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「ハハーッ」エルドリッチはハッパ臭い白い息を吐いた。「そろそろ思い出して来たかァー?ジェーノサイード。俺をよォー……」その両手にはソードオフショットガン。当然、抜け目無い彼はラボラトリーでの戦闘中に銃を拾い上げたのだ。ジェノサイドはバズソーを地面に垂らす。無傷。冊子は懐。 19
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「参ったねェ」崩壊するラボラトリーを辛くも脱出したリー先生は中庭のトレーラーから寝台を引き出し、そこへうつ伏せになってフブキにマッサージを受けながら、望遠レンズを注視する。「帰りは私が運転するから平気ですわ」とフブキ。「それもあるがエルドリッチだよフブキ君。冊子が……」 20
残りを読む(28)

コメント

ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする