クローズアップ現代「日本を変える“節電革命”」書き起こし・ほぼ完全版 #nhk

6月11日に放送されたものを文字起こししています。
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冒頭のVTR

とし @toshihiro36

<ナレーション> 原発再稼働をめぐって、国を二分する議論が続く日本。将来の電気不足への懸念、さらに電気料金の値上げに対する不安も高まり、中・長期的な節電のあり方が大きな課題になっています。家庭や企業に、積極的に節電に取り組んでもらうにはどうしたらよいか。

2012-06-12 06:20:42
とし @toshihiro36

<ナレーション> 持続可能な節電に向けた、新たな挑戦が始まっています。電気不足に陥りそうな時に電気料金を一時的に上げ、不要な電力消費を控えてもらう試み。より多くの企業に協力してもらうため、報奨金を出す試みも始まりました。

2012-06-12 06:24:58
とし @toshihiro36

<ナレーション> 節電はモノづくりの現場にも変革をもたらしています。生産ラインを節電の観点から抜本的に見直した結果、これまでにない新しい生産手法が生まれています。新たな節電は日本の未来をどう変えるのか。節電革命の最前線に迫ります。

2012-06-12 06:29:07

ここからスタジオです

とし @toshihiro36

国谷:こんばんは、クローズアップ現代です。まもなく電力需要がピークを迎える夏です。野田総理大臣は、関西電力大飯原発3号機と4号機を再稼働させる方針を表明しています。再稼働してもしなくても、節電は切実な課題です。

2012-06-12 06:36:45
とし @toshihiro36

国谷:というのも関西電力管内だけでなく、地域の電力会社の多くが赤字を膨らませる中で、利用者が今後電気料金の値上げに直面直面する可能性がありますし…また脱原発を求める声が少なくなく、これまでのように電力需要に応じてピーク時に供給を増やすといったやり方は限界にきているからです。

2012-06-12 06:39:03
とし @toshihiro36

国谷:ピーク時の電力需要をどのようにして削減するのか。去年の夏行われた電力使用制限令のような強制的な節電ではなく、利用者が不利益・不都合を感じない、限られた電力量に応じて利用者が主体的に電力調整に関わる新たな節電の試みが、いま次々と生まれています。

2012-06-12 06:44:16
とし @toshihiro36

国谷:その一つがデマンドレスポンス。電力需要がひっ迫したとき電気料金を一時的に大幅に引き上げたり、節電に対して対価を払うなどして利用者の自発的な節電を促そうという試みです。節電疲れもささやかれる中で、この新しい手法は利用者にとって持続可能な節電となりうるのか。

2012-06-12 06:50:13

VTRが流れます

とし @toshihiro36

<ナレーション> 去年、電力不足を克服するため実施された計画停電、そして電力の使用制限令。強制的な節電は、国民生活や経済活動に大きなダメージを与えました。もっと持続可能なやり方で、電力不足を回避することはできないか。2年目の夏に向けた取り組みが始まっています。

2012-06-12 07:28:21
とし @toshihiro36

<ナレーション> 先月中小企業を対象に、新しい節電手法に関する説明会が開かれました。主催したのは東京電力から、節電への協力を求められたコンサルタント会社です。この会社が進めようとしているのは、デマンドレスポンスという電力の新たな需給調整の仕組みです。

2012-06-12 07:32:50
とし @toshihiro36

<ナレーション> デマンドレスポンスは需要が供給を上回りそうになった時、利用者が自発的に節電に取り組み需要を減らすのが特徴です。電力会社はその分供給を減らすことができるため、設備の一部を動かさずに済みます。浮いた費用の一部は、協力した企業への報奨金に充てられます。

2012-06-12 07:37:59
とし @toshihiro36

<ナレーション> 今回節電の対象とされたのは、電力需要がピークを迎える午後1時から4時までの3時間。それを参加企業が1時間ずつ分担しますが、報奨金があるために積極的に節電に取り組むことができるのです。

2012-06-12 07:41:38
とし @toshihiro36

<ナレーション> この取り組みに参加することにしたスーパーです。客が比較的少ない午後1時から2時までの間、30kwの節電を目標に掲げました。どこか電気の使用を控えられる所はないか、店長はそれぞれの現場に相談してまわります。実際に目標が達成できるのか、この日予行演習が行われました。

2012-06-12 07:48:13
とし @toshihiro36

<ナレーション> 現場ごとに智恵を絞って考えた節電対策を、次々に実行に移していきます。そして1時間後、無事目標を達成。強制的な節電とは異なりスタッフが主体的に取り組んだ成果に、店長は確かな手ごたえを感じていました。

2012-06-12 08:19:40
とし @toshihiro36

スーパー ベルクス・森店長:小さいことでもいいからそれを積み重ねていくことによって、大きなものにつながっていくという感じはしますけれども。

2012-06-12 08:23:31
とし @toshihiro36

環境経営戦略総研・村井:電気が有限だということをしっかりと理解した上で、それを使ってうまくイノベーションを起こすといいますか。仕事に対する考え方ややり方、こういったものを実際に変えて仕組み化していく。

2012-06-12 08:27:04
とし @toshihiro36

<ナレーション> 利用者が電力の需給調整に積極的に関わっていく試みは、一般の家庭でも始まっています。朝5時過ぎ、北九州で暮らす田中さん一家の1日がはじまりました。妻の亜樹さんが早起きしたのは、電気代の負担を減らすのが目的です。

2012-06-12 08:32:21
とし @toshihiro36

<ナレーション> 消費電力が大きいオーブンを、電気代が安い時間に使おうとしているのです。田中さんが暮らす地域では国のモデル事業として、エネルギーを効率よく使う実証実験を行っています(北九州スマートコミュニティ)。

2012-06-12 08:38:46
とし @toshihiro36

<ナレーション> 今月から電気料金の上げ下げによって、一般家庭がどれくらい節電に積極的になるかを確かめるテストが始まりました。これまでの電気料金は、最も高い日中でおよそ23円でした。今回のテストでは、まず料金を全体的に引き下げます。

2012-06-12 08:43:40
とし @toshihiro36

<ナレーション> その上で夏場の午後1時から5時までの間、日々の電力需給の予測に応じて段階的に料金を引き上げます。その値段は最大で150円、その差は10倍にもなります。こうした料金の調整も、利用者に電力需給に関わってもらうデマンドレスポンスの手法の一つです。

2012-06-12 08:48:06
とし @toshihiro36

<ナレーション> ピーク時の電気料金を決めるのは地域節電所です。ここには発電所からの供給量、各家庭の消費量などのデータが集まってきます。これに気象データを加え翌日の電力需要を予測、ピーク時の価格を毎日決めています。

2012-06-12 08:53:12
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