「NHK 私も一言 ! 夕方ニュース」 ゲスト 井野博満さん

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NHK 私も一言 ! 夕方ニュース スタジオゲスト 井野博満さんの トーク (via 宍戸さん @karitoshi2011)。

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＜夕方特集・私も一言！「大飯原発　運転再開の判断目前　国民の生活は守れるか」＞

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関西電力・大飯原子力発電所の運転再開をめぐって野田総理大臣は今月８日、記者会見して「国民の生活を守るために大飯発電所を再起動すべきというのが、私の判断だ」と述べ、速やかな運転再開に向けて、福井県やおおい町の理解を求めました。

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【ご意見募集中】　政府は大飯原発の運転再開を今週中にも決定する見通しとなっていますが、今回の政府の判断をどう思いますか？　野田総理大臣は会見の中で「国民生活を守る」「安全性は確保できている」と述べていますが、こうした判断をどう思いますか？

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スタジオゲストは東京大学名誉教授の井野博満さんです。

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井野「国民の生活を守るというならば、福島のような原発事故を二度と起こさないということ、そのことに対する反省が感じられない。電力不足と安全性の問題は別。安全確認がなされないまま運転再開を決めて良いのか」

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井野「議論はまだ尽くされていない。安全性に対する総合評価がちっとも総合評価になっていない。緊急安全対策もおざなり」

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井野「住民がもっとも知りたいのは過酷事故が起こった場合に放射能はどうなるのか、そういったことが提示されないと住民としては判断のしようがない。安全委の斑目委員長も、１次評価だけでは不十分で、２次評価までやって初めて安全性の総合評価といえると指摘していたが」

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井野「どういう状況でも安全だ。ということにはならない」

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ひとまず音楽です。渡辺貞夫の演奏で『カム・トゥデイ』。ところにより交通情報をお届けしていました。このあとは引き続き、夕方特集・私も一言！「大飯原発　運転再開の判断目前　国民の生活は守れるか」。

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井野「『福島を襲った地震や津波が起こっても事故を防止できる対策や体制は整っている』この文言が問題で、福島と大飯では状況が違っている。非常に非科学的」

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井野「現時点で取りうる対策は取ったというような事を仰っているようだが、フィルター付きベントや免震重要棟などは電力会社の都合で先送りになっている」

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井野「いくつか対策はされているかもしれないが、技術的に重要なものが先送りになっている」「原発は非常に危険な技術なので、わかっている技術では万全を期すべきだし、技術ではわからないものもある前提でもっともっと安全を確保すべき」

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大飯原発の再稼動については、関西広域連合が先月末、事実上再稼働容認の姿勢を見せています。しかし、今回の再稼働については、原発の近くに位置する自治体の中でも、その受け止め方に差が出ています。

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今週にも、再稼働が決定される見通しの、福井県おおい町の大飯原発は３０ｋｍ圏内、そして、同じ福井県高浜町の高浜原発からは、わずか５ｋｍ圏内に市のほぼ全域が入る、京都府舞鶴市の多々見良三市長と電話がつながっています。

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多々見「３０ｋｍ圏内に市民の７割がいる。国際的にも認められる基準で、安全性が確保されるべきだとずっと言ってきた」

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多々見「事故の前までは原子力発電所は安全だと安全神話の中で思ってきた」

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多々見「野田総理がああいう判断を、関西広域連合がああいう判断を、それぞれの事情があるだろうが、私たちには情報が入ってこない」

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多々見「安全だというのであれば、判断の経緯をしっかりと明らかにするべきだと思う。判断するべき材料がなく、判断しかねる。その中では安全第一なので、再稼働は承認しかねるというのが、現時点での判断」

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多々見「（京都府からの情報は？）新聞等で報道されるのとほぼ同じレベルで、詳しい情報は入ってきていない」

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多々見「住民に説明する義務がある。専門機関の意見をぜひ聞きたいと思っている」「首長の集まる会合で、国にさまざまな要望を提出しているが、一市単独での要望を受け入れていただくには難しい状況だと感じている」

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多々見「それぞれの原発の立地で、これまでの災害についての基礎的なものをしっかり調べていただいて、個々でしっかりと判断すべきであって、今のところ、全国の原発が一斉に動くのではないのかと心配している」

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井野「泊原発周辺の首長とも会って話しをしたが、やはり情報が入ってこないと」「周辺自治体も防災計画とか、被害の及ぶ可能性のある地域ですから、きちんと情報提供をして、対策できるようにするべきだと思う」

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井野「政府だけでなく、もっといろんな情報が入る仕組みを作らなければいけないと思う」「舞鶴市長もいっていたが、このままだと原発がどんどん再開されるのではないかという懸念はもっとも」

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井野「古い原子炉については、廃炉にすべきだと、私は考えます」