東北イタコ
@t_itakoSS
そ、そう! そうですわ! ですから気分だけでも、と思いまして、冷蔵庫におつまみになりそうなものがないか調べたんですのよ。そうしたら……。
2012-06-13 20:19:37
なれーたーずん子
@n_zunkoSS
姉さまは気まずそうに目を逸らして、頬を掻きます。 そんな姉さまを見て、次にがっくりと肩を落としたのは、ずん子の方でした。
2012-06-13 20:20:32
なれーたーずん子
@n_zunkoSS
ずんだにしてあげられなかったのは残念ですが、枝豆さんたちは普通に食べてもおいしいですし、家出されたわけじゃないだけ、喜ばしいというものです。 ずん子はそう考えて顔を持ち上げると、しんみりしているイタコ姉さまに微笑みかけます。
2012-06-13 20:21:03
なれーたーずん子
@n_zunkoSS
姉さまの顔がぱあっと輝くと、「お客さん」たちからも\ありがとー!/\さすがずん子ちゃんだー!/という調子のいい声が飛び交います。 その声を聞いていると、どうしてか、ずん子の脳裏に懐かしい感情が芽生えるのでした。
2012-06-13 20:22:37
なれーたーずん子
@n_zunkoSS
ですが、ずん子の感傷もそこまで。彼女の脇の下をくぐるように、ずいっと顔を出したきりたんの一声によって――再び、世界に雷が落ちたのです。
2012-06-13 20:23:29
なれーたーずん子
@n_zunkoSS
しっかりしてください、と、なぜかずん子まできりたんに怒られてしまいました。 確かに、枝豆さんが家出したわけではないとなると、ましてや諭吉さんが、家出するはずないですよね。
2012-06-13 20:24:29
なれーたーずん子
@n_zunkoSS
きりたんに怒られながら、ずん子が「お客さん」たちの方に目をやると――、彼らはどこへ行ったのか、足跡一つ残さずにどこかへ行ってしまっていました。 だらだらと汗をかいているイタコ姉さまも、彼女を追及しているきりたんも気付いていないようでしたけど。
2012-06-13 20:25:27