橋爪大三郎×大澤真幸『ふしぎなキリスト教』に対する批判33

橋爪大三郎×大澤真幸『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)に対する批判 の後継まとめです http://togetter.com/li/150577
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金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「父なる神・子なるキリスト・聖霊の三つが、異なる超越的エージェントということなってしまうと、一神教の根本原則が崩れてしまう。だから、これらは一つでなければならない。でも、それぞれに役割があるのも事実で、必要不可欠である」(ふしキリ、pp. 252-253)

2012-06-16 20:25:19
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「では、三つであることと一つであることとをどうやって両立させるか。そこから出てきた、苦肉の策のような結論が、三位一体説ではないか、と思います」(ふしキリ、p. 253) ぜんぜん説明になっていない。trinityは父と子と聖霊の「諸関係」に焦点を当てなければわけがわからないのよ。

2012-06-16 20:28:06
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

まあ、橋爪はあらかじめ「正統として勝ち抜いた教義のなかで、最も重要なものが三位一体説です。でもまあこれは、いつまでも何を言っているのかよくわからない説でもあります」(ふしキリ、p. 252)と言ってしまってるわけだが…

2012-06-16 20:30:13
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

一神教の根本原則を貫く方法は正統派三位一体説だけではないのは、初期教義論争で様々な異端が生じたことからも明らか。だから、なぜ、「三位一体」に至ったのか、を言えなければまったく意味がない。ただ、これはどうしても教義史に踏み込まなければ説明できない。

2012-06-16 20:32:34
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「キリスト教は、一神教なのに、宗教法(ユダヤ法やイスラム法にあたるもの)がないという変種なので、その内実は、学説(三位一体説のような)なのです。でもそれをラテン語でのべるから、民衆にはちんぷんかんぷんでわからない」(ふしキリ、p. 269)

2012-06-16 20:45:06
@iwase_zjunici

@kanedaitsuki 天使には性別はないのですか?

2012-06-16 20:31:24
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

@iwase_zjunici 天使は「純霊」ですから性別はないです(そもそも類しかない)。ただ現象界に現れる際に「男性」もしくは「女性」の姿になると考えられます。

2012-06-16 20:35:56
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

RT @8mansama: 生神女(聖母)と神使首ガウリイル(ガブリエル)のイコンがある生神女福音(所謂受胎告知)を記憶する移動式の聖堂ですな。RT “@CCCP1917: こんなもん思いつくロシア人というのはやはり敵に廻してはいけない連中だと思った。http://t.co/EdMkIVsD

2012-06-16 20:37:47
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「そこで大きな役割を果たしたのが、画像(十字架のキリストやイコンや聖人画。これは、一神教が偶像崇拝禁止のはずであることを考えると、皮肉です)」(ふしキリ、p.269) 聖画像論争に触れてない。それがあってか橋爪は「公会議は、全部で六回(数え方によっては七回)」とする(p. 249

2012-06-16 20:47:36
@iwase_zjunici

@kanedaitsuki 第二部には引用箇所が書かれているケースが多いような気がします。

2012-06-16 20:45:47
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

@iwase_zjunici いや、何章何節まで指定してないケースが散見されます。

2012-06-16 20:48:34
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「「神の子、イエス・キリスト」は預言者ではない。預言者以上の存在です。なにしろ本人が神(の子)なのですから、自分の言葉がそのまま神の言葉である。神の言葉を「伝える」預言者とは違う」(ふしキリ、pp. 17-8) ここも気になった。ふしキリは「先在のロゴス」という発想が欠けている。

2012-06-16 20:57:58
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

ヨハネ福音書冒頭とか、人文系へたれが「言語論的転回」うんちゃらとかからめて飛びつきそうなもんだが、ふしキリでは歯牙にもかけてない。これはちとふしぎふしぎ。

2012-06-16 20:59:13
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

そのくせ大澤はエックハルトとか持ち出すんだよな。たぶん、本人のじゃなくて二次文献を流し読みしたんだろうけど。

2012-06-16 21:00:18
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「受肉」の神秘について触れてそうなのは、以下の所くらい。「神の子キリストは、神と人間のまったき二重性です。神が人間として出現してしまうのですから」(ふしキリ、p. 95) これは大澤発言ね。

2012-06-16 21:02:19
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

ただ、ここでも「ロゴスの先在」については念頭に置かれていないっぽいのだ。「復活」を軽視したら、必然的に「受肉」も無視されるわな。

2012-06-16 21:04:21
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

ただ、ふしキリ全体読む限り、大澤の方がいい線行っている場合が多い気がする。だから、批判が橋爪メインになるのは妥当。

2012-06-16 21:05:50
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

いつ読んでももにょるのが「特に、『イザヤ書』の真ん中より少し後ろ(第二イザヤの預言と言われる部分)に、そのことが書いてある」(ふしキリ、p. 17)の箇所。そこまで言うなら正確に指定しろよ。「真ん中より少し後ろ」というアバウト感なんだよwww(たぶん付記は編集者によるもの)

2012-06-16 21:13:39
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「いつ読んでも」て何度読んでんだよw(正解:5周目、もうすぐ6周目突入)

2012-06-16 21:16:40
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「これだけ長い間に、ユダヤ教はずいぶんかたちを変えているので、以下、マックス・ヴェーバーの『古代ユダヤ教』(名著です!)を下敷きに説明します」(ふしキリ、p. 26) それがいつ出版されたのか、どこまで信用できるのか、何ものべずに「名著です!」の一言で権威づける。学問的ではない。

2012-06-16 21:20:12
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

きょうび、検索技術が上がってるから、引用(参照)箇所くらい、時間かければ突き止められるだろうに。第二部の校正担当者だけある程度聖書知識あったってことかしらん。ふしキリ。

2012-06-16 21:30:08
  • 6/20発売 サンガジャパンVol.10(2012Summer) に大澤真幸・橋爪大三郎両氏の特別対談「ふしぎな仏教」掲載
批評本の紹介ねこbot @criticism_book

6月20日に『サンガジャパン Vol.10(2012Summer)』が発売されるニャぁ。 大澤真幸先生と橋爪大三郎先生の特別対談「ふしぎな仏教」が気になるニャぁ。 http://t.co/1voTf2ad

2012-06-15 22:31:56
crape @crape_myrtle_

大澤真幸先生と橋爪大三郎先生の特別対談「ふしぎな仏教」<今度は仏教か……

2012-06-15 22:36:39
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

地雷踏みすぎw RT @crape_myrtle_: 大澤真幸先生と橋爪大三郎先生の特別対談「ふしぎな仏教」<今度は仏教か……

2012-06-15 22:38:35
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