ヨウカイスレイヤー第二話「ネオシラタマ炎上」#3
(あらすじ:冬が終わらぬ異変を解決すべく、旅立った3人の人間。イザヨイ・サクヤは自称黒幕、レティ・ホワイトロックと戦闘し、見事勝利。)
2012-06-19 23:13:16(ハクレイ・レイムことヨウカイスレイヤーは、伝承に残るマヨヒガに迷いこみ、チャワンを略奪した。だが、彼女をマヨヒガから追い出した謎のジツ、そして少女の正体は如何に?)
2012-06-19 23:14:28(残るタカギ・マリサは、一人怪しげな森へとやって来ていた。果たして彼女は、ここで何と出会うのか?ヤバイ凶運が動き出すぜ!)
2012-06-19 23:16:47「……しかし、居心地が良いぜ」タカギ・マリサは一人呟く。マホウ・ジツの使い手である彼女にとって、魔力の宿る森は最高のグラウンドだ。 1
2012-06-19 23:17:18「先にキノコを採取しておくか……血中マホウが切れると危ないしな」本来ヨウカイの専売特許であるマホウ・ジツを人間の体で使うため、彼女はさまざまなアイテムを使う。 2
2012-06-19 23:18:54血中マホウを効率よくエネルギーに変えるハッケ・コンバーターや、マホウを込めた愛用のホウキ。そして血中マホウを瞬時に回復するZBR・キノコもそのひとつだ。 3
2012-06-19 23:19:50「雑魚ヨウカイやクローン毛玉をだいぶ片付けたからな……血中マホウが危ういぜ」そう言いながら、彼女は自生していたキノコを口に運ぶ。化学反応。ニューロンのスパーク。遥かに良い。 4
2012-06-19 23:22:30「ああー、イイぜ……きく、きく……」もちろん副作用はある。強力な依存性。彼女は、もはやこのキノコ無しでは生きていけない体なのである。 5
2012-06-19 23:24:34その時。彼女は自分の隣になにかが座っているのを見つけた。慌ててハッケ・コンバーターを構える!だがそこには、西洋風の人形がいるだけであった。「……なんだ、人形かよ。カワイイなお前……」しかし! 6
2012-06-19 23:26:07「ピガーッ!」「グワーッ!?」ウカツ!その人形は隠し持っていたボーで襲いかかってきたのだ!「ピガーッ!シャンハイ・ニンギョウは投降を受け付けています!」「どうせ受け付けないんだろ!?イヤーッ!」マリサは躊躇わずマホウ・ミサイルを発射! 7
2012-06-19 23:27:07「ピガガーッ!?」シャンハイ・ニンギョウの結界は爆発四散!「ハァーッ、ハァーッ、何だってんだ、いきなり……まったく、サツバツとした夜だな……」「こんなサツバツとした夜がいいのかしら?」「!?」 8
2012-06-19 23:29:32「ドーモ、野良マホウ使い=サン。アリス・マーガトロイドです」「ドーモ、アリス=サン。タカギ・マリサだぜ」二人はアイサツを交わす。「まったく、ネオゲンソウキョウの春は寒くてヤンナルネ」「オイオイ、誰のせいで春なのにこんな吹雪にあってるんだ?」 9
2012-06-19 23:31:38「私はただのマホウ使い。私のせいではないわ」「そうかい」沈黙が二人を包み込む。「さあ、あなたのなけなしの春をいただくよ!」アリスの声に合わせ、無数の人形が起動する!「ピガーッ!」「ホウライ!」「ドーモ、シャンハイ改善、です!」「オイオイ、そんなのありかよ!?」 10
2012-06-19 23:33:35「ピガーッ!」「イヤーッ!」「ピガガーッ!?」「ピガーッ!」「イヤーッ!」「ピガガーッ!?」「ピガーッ!」「イヤーッ!」「ピガガーッ!?」「イヤーッ!きりがないぜ!」「……イヤーッ!」「ウォォーッ!?」人形と戦うマリサの数センチ横を、アリスのレーザーが通過! 11
2012-06-19 23:35:54「外したか……。でも、次は必ず当てるわ」マリサが人形と戦う間に血中マホウを凝縮、必殺のレーザーを放つ!これがニンギョウ・ジツの使い手、アリス・マーガトロイドのフーリンカザンなのだ! 12
2012-06-19 23:37:23「私と人形のコンビネーションから逃れられた相手はいないわ!行きなさい、シャンハイ!ホウライ!」「ピガーッ!」「ピガーッ!」「……ハァーッ……ハァーッ……!」ナムアミダブツ!生粋のマホウ使いであるアリスと違い、人間であるマリサは血中マホウの限界が浅い! 13
2012-06-19 23:39:33「イヤーッ!」「ピガガーッ!?」「ピガーッ!」「イヤーッ!」「ピガガーッ!?」「ホウライ!」「グワーッ!」ブッダ!ついにマリサの結界に人形の攻撃が突き刺さった!「ピガーッ!」「ピガーッ!」「ウォォーッ!」 14
2012-06-19 23:41:22「グワーッ!グワーッ!!ヤラレター!!」ナムサン!人形の攻撃を受け続けたマリサの結界が消失!マリサはマホウの森へと真っ逆さまに墜落した! 14
2012-06-19 23:44:47アリスはそれを軽く目で追い、人形たちを呼び寄せた。「しかし……マホウ使いを名乗る割には弱敵だったわね。人間なんて所詮その程度」アリスが一人言を言い終え、マホウの森に帰ろうとした、その時! 15
2012-06-19 23:49:42「グワァァァァァーッ!」突然森から現れた一筋の巨大な光線によって、アリスと人形の結界が一瞬にして消失!「一体……何が起きたというの!?」不意に結界を失ったアリスの体は、重力に抗うことができず自由落下を始めた! 17
2012-06-19 23:50:52わざと結界を消し、マホウの森に落下したマリサは、ホウキの力で落下の衝撃を和らげ、先ほど採取したキノコを咀嚼し、血中マホウを補充。さらにハッケ・コンバーターでそれを増幅し必殺の光線を放ったのだ! 18
2012-06-19 23:52:22「これが私のとっておきのマホウ・ジツ、マスタースパークだぜ……!」マリサは血中マホウを使い果たし、近くの木にもたれ掛かった。ぽっかりと空いた枝葉の空洞から、彼女は天を仰ぐ。 19
2012-06-19 23:53:10「ン?………オイオイオイオイ!ヤバイぜありゃあ!」バランスを崩して墜落する最中のアリスの姿が、彼女の目に飛び込んだ!ふらつく体を無理矢理支え、ホウキを掴む! 20
2012-06-19 23:53:47