ヨウカイスレイヤー第一話「コウマカン炎上」#4

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YOUKAISLAYER @YKSLYR

ヨウカイスレイヤー・第一話「コウマカン炎上」#4

2012-06-21 17:29:03
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ヨウカイスレイヤーと別れ地下へと向かったタカギ・マリサは、部屋という部屋から湧いて出てくるメイドヨウセイを相手にしていた。「イヤーッ!」KATOOOOM!「「「「アババババーッ!」」」」チイサイハッケロから放たれた貫通式レーザーがヨウセイたちに命中!1

2012-06-21 17:35:52
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「敵意を燃やすだけでは勝てねえってことさ。自慢じゃねェが強さが違いすぎる」マリサの言うとおり、実力差は明快であった。「ヒューッ!」ホウキにまたがり突進するマリサ。「「グワーッ!」」メイドヨウセイたちは避けきれず即死!ナムサン!2

2012-06-21 17:48:27
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「イヤーッ!」体の左右に浮かぶチイサイハッケロからマホウ・ミサイルが放たれる!「グワーッ!」「グワーッ!」突進を何とか避けたヨウセイの体に命中、そして爆発四散!「オイオイ、ウォーミングアップにもならないぜ」マリサは齧りかけたキノコを帽子の中にしまう。3

2012-06-21 17:56:11
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やがて、見えてきたのは一つの扉。横には大きくミンチョ体で「大図書館」の看板。マリサは扉に耳を当て、聞き耳を立てる。………………。誰もいない。いや、そんなはずはない。マリサはヨウカイ聴力を持たぬがゆえ、わずかな物音を感知できぬ。ただ聞き漏らしているだけなのだ。4

2012-06-21 18:02:07
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「……やっぱりヨウカイのようにはいかんな。私には正攻法がよく似合うぜ。イヤーッ!」マリサのケリ・キック!しかし扉には当たらぬ。外したのか?否、ケリが当たる瞬間、扉がひとりでに開いたのだ。「オイオイ、分かってたなら初めから歓迎してくれよな。」5

2012-06-21 18:11:51
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図書館内部に入るタカギ・マリサ。「おお、ブッダ!魔術の本がいっぱいだぜ!ダンマクの本もある!」高揚する気分を抑えきれず、閉まりゆく扉を無視し、手当たり次第に本を手に取るマリサ!「ヨウカイのための魔術基礎」「流体魔法学演習」「風見流マホウ・ジツ一覧」「ヤバイ級に美味いキノコ便覧」6

2012-06-21 18:21:01
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「おお、おお!こいつはスゲェぞ。まるでヴアル魔法図書館だ」敵地ということを忘れ、一人はしゃぐマリサ。「こっちの本棚もスゲェぜ、外の世界の書籍まである。いったいここはなんなんだ……?」またも手当たり次第に本をとり、本を読んでゆく。7

2012-06-21 18:32:05
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「ヤクザ天狗の冒険」「ザ・ワールド」「サムライ探偵サイゴ」「ボブ&エルフものがたり」「触るとトラップ」「!!」アブナイ!本棚の中に巧妙に隠された罠あり!「シンニュウシャホソク。ハイジョする。イヤーッ!」本に埋め込まれた電子スピーカーから抑揚のない機械音声の威嚇!そしてダンマク!8

2012-06-21 18:39:36
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「オイオイオイオイ!」慌てふためくマリサ。「クソッ、インガオホーだな全く……イヤーッ!」ホウキを振り回しこれをガード!しかし!「「「シシンニュウシャホソホソク、ハハイハイジョするるる」」」他の本トラップが同時作動!四方からマリサにダンマクが浴びせられる!「「「イヤーッ!」」」9

2012-06-21 18:44:26
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「これは……気張らねえとな!」不敵に笑うマリサ。死にはしない。こんなところでやられるわけがない。根拠のない自信がマリサを動かしていた。力を込め、ハッケ・コンバータを構えるマリサ。繰り出す技は、先ほどの書物に載っていた大マホウ!10

2012-06-21 18:52:56
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「イヤアアァーッ!」奥歯に忍ばせたZBR・キノコのかけらを噛み砕き、血中マホウを増幅!エネルギーをハッケ・コンバーターに込め、射出!虹色に輝く極太のレーザー光線が放たれる!「ピガーッ!」「ピガーッ!」「ピガーッ!」「ピガガーッ!」吹き飛ぶ本トラップ!「グワーッ!」11

2012-06-21 19:00:04
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マリサも強力な反動と大量の血中マホウの消失により、逆方向へと吹き飛ばされる!「ア、アバッ……」すぐに立ち上がれぬほどの衝撃!ゴウランガ!なんというパワーか!「これ、は……スゲェな……実際ヤバイ、クソッ……」12

2012-06-21 19:07:34
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ジツの反動は体内にまで及んでいた。血中マホウの消費が激しい!口内に忍ばせておいたキノコの量では、供給があまりにも足らなかったのだ!「今はキノコだ……アァー、クソッ、出力の調整が必要だぜ」マリサはZBR・キノコを2つ食べた。3つ目にも手を伸ばしたが、毒キノコであったため捨てた。13

2012-06-21 19:14:37
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賢明な読者諸氏ならご存知であろう、あの強力なマホウ・ジツを!その名はマスタースパーク!最大出力で放つと、ザコ級ヨウカイならば一瞬でネギトロめいた姿に変えてしまうほどの威力である!14

2012-06-21 19:22:36
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「……マスタースパーク……このジツはとっておきだな、実際危ないぜ。むやみに乱用するとこっちが危険な」ZBR・キノコの乱用者であるタカギ・マリサは呼吸を整え、ゆっくりと立ち上がる。と、そこへ何者かの影!「クソッ、ヤッパリ気付かれたか?」「こぁー!こぁー!」「……ん?」15

2012-06-21 19:32:50
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暗がりの向こうから、悪魔めいた姿のヨウカイが現れた。その後ろからもう一人、椅子に座ったまま浮遊し、ゆっくりと向かってくる人影。「ドーモ、無粋な泥棒さん。私の図書館で暴れないでくれないかしら」「これはドーモ、司書殿。タカギ・マリサです。泥棒じゃあないぜ、本を借りに来ただけだ」16

2012-06-23 17:32:26
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「……貸し出しサービスはしていないわ」おもむろに少女が立ち上がる。「改めて……私はパチュリー。……この館の居候よ」「こぁー!」「……彼女はコアクマ。コアクマ=サンは喋れんのだ」「こぁーっ!」「オイオイ、一対二かよ……」マリサは頭を抱える。17

2012-06-23 17:35:50
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「イヤーッ!」「こぁーっ!」パチュリーとコアクマの同時ダンマク投擲!「仕切りなおすぜ、イヤーッ!」マリサは閃光弾を地面に叩きつける。FLASSSSSHH!「グワーッ!」パチュリーが呻く!暗がりに住むパチュリー達にとって強い光は実際脅威!マリサは身をひるがえしダンマクを回避!18

2012-06-23 17:43:08
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「アブナイぜ、ヤツらの強さが分からないまま一対二は危険だ。一対一に持ち込まないとヤバイ……畜生」「こぁー!」「ウォォッ……!」コアクマだ!閃光弾によるダメージが無かったのか?……いや、違う!「こぁーっ!」「コァーッ!」「こぁー!」「こあぁーっ!」19

2012-06-23 17:54:24
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コアクマはひとりではなかったのだ!「オイオイ、私もモテモテだな。プレゼントはここの本でいいぜ」何故か余裕を見せるマリサめがけ、複数のコアクマがいっせいに襲いかかる!「「「「こぁーっ!」」」」放たれる巨大ダンマク!20

2012-06-23 17:59:58
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だが、ZBR・アドレナリンでニューロンを覚醒させているマリサにとっては、この程度の攻撃を予測することなどベイビー・サブミッション!ダンマクの間をすり抜け、両脇のチイサイハッケロからレーザーを射出!「イヤーッ!」「「「「コ、コァーッ!」」」」コアクマたちは爆発四散!タツジン!21

2012-06-23 18:06:01
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「ヌゥ……やはり喋れぬ低級使い魔では駄目か」ようやく視力を回復したパチュリーが、おぼつかない足取りを隠すためか、浮遊しながら現れた。「オイオイ、そんな体じゃ決着がつく前にそっちが死んじまうぜ」「黙れ……ゲホッ……排除が重点な。イヤーッ!」放たれる4本のレーザー光線!22

2012-06-23 18:12:58
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「イヤーッ!」しかしマリサは左右にリズムよくステップを踏み、これを回避。そしてマホウ・ミサイルを発射!「イヤーッ!?」パチュリーは前のめりに倒れこれを回避、だが回避方法が最悪!隙を逃さず起き攻めを狙うマリサ。「イヤーッ!」「こぁーっ!」そこへインターセプトするはコアクマだ!23

2012-06-23 18:19:05
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「!!お前、まだいたのか!イヤーッ!」ダッシュの勢いをつけた鋭いケリ・キックがコアクマに直撃!「コアーッ!」コアクマは爆発四散!ナムサン!「グ、グヌゥ……」その隙にパチュリーはなんとか立ち上がるも、その足は震えている。「まずい、限界が近いわ……」24

2012-06-23 18:24:10