魚の放流からみる環境保全観~「おらが川」観を通して

環境保全としての放流が持つデメリットと、それを無自覚かつ善意で行うひとの自然保護観について考えてみました。
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Katsumi Ushiyama @daddygoose

たしか渓流の魚ってかなり固有な遺伝的集団なんですよね??安易な放流が何を招くか、果たしてそれが目的を達する手段として適当なのか、よく考えて欲しいと思います。→ 「イワナやアマゴを 川に魚、空に鳥回復を」 http://bit.ly/4YKrz7

2010-01-15 09:29:52
Hiromasa Washimi @hiro043

RT @daddygoose たしか渓流の魚ってかなり固有な遺伝的集団なんですよね??安易な放流が何を招くか、果たしてそれが目的を達する手段として適当なのか、よく考えて欲しいと思います。→ 「イワナやアマゴを 川に魚、空に鳥回復を」 http://bit.ly/4YKrz7

2010-01-15 09:31:42
Hiromasa Washimi @hiro043

イワナに関しては特に水系で遺伝子異なるので注意ですQT @daddygoose たしか渓流の魚ってかなり固有な遺伝的集団なんですよね??安易な放流が何を招くか、果たしてそれが目的を達する手段として適当なのか、よく考えて欲しいと思います。 http://bit.ly/4YKrz7

2010-01-15 09:35:03
アサイ @poplacia

仰る通り、陸封種は河川毎の特性を保存しようというのが最近の主流です QT @daddygoose 渓流の魚ってかなり固有な遺伝的集団なんですよね?安易な放流が目的を達する手段として適当なのか→ 「イワナやアマゴを 川に魚、空に鳥回復を」 http://bit.ly/4YKrz7

2010-01-15 09:39:25
Hiromasa Washimi @hiro043

魚類に関しては善意の放流がダメージを与えることになりかねん。小学生のメダカの放流が良い例。東京の川に九州のメダカ放したらそれは外来種。水系の遺伝子の混乱は斯様にして簡単に起こる。

2010-01-15 09:38:31
Hiromasa Washimi @hiro043

事実、神通川ではアマゴの放流によりサクラマスとサツキマスの混血がうまれてしまっている。

2010-01-15 09:42:21
Hiromasa Washimi @hiro043

マスコミがこの手の記事を書く時には善意ある事業の肝心な所を正しく伝える必要があると思う。この場合もともとその川にいた魚を保護、養殖して、同じ川に放流しているのかどうか。 http://bit.ly/4YKrz7

2010-01-15 09:49:11
Hiromasa Washimi @hiro043

実際、水系の外来種問題は元をただせば水産庁が推奨して引き起こした物が殆んど。なのに対応にあたるのは、環境省。水産庁は過去のことは知らん顔。

2010-01-15 09:54:30
アサイ @poplacia

とはいえ「放流」は、保全・環境回復活動の中でも成果が見えやすくわかりやすい手段。だからこそ昔から行われてきたし、今も有効とされているのだけれど、「ウチの前の川にも魚を」という動機は、「古き良き日本の自然」を言い訳にした環境の私的利用に他ならない。

2010-01-15 09:42:02
アサイ @poplacia

遺伝的特異性や地域個体群の保全、という観点は非常に重要で、それを守らずしてなにが「自然を守ろう」だと思う。これら理由が昔から保全活動(放流等の事業で遺伝的撹乱を起こす)を行っている人々に理解されづらいのも実感しているが、僕は「おらが川」的な私的利用のほうが腹立たしい。

2010-01-15 09:45:41
アサイ @poplacia

百歩譲って、というか譲らなくても山はいいよ、「おらが山」で。私有地だし。ただ川は駄目だ。私有地内を流れてたって川は公的管理されているものだし、みんなのものだ。「よく釣りに行った」「子供の頃に遊んだ」からって、川はあんたのものじゃない。

2010-01-15 09:48:47
アサイ @poplacia

草の根放流が功を奏した事例は星の数ほどあれど、「自然のため」ではなくて「自分のため」でなかったものがどれだけあるか? 自分のエゴを隠さずに目的とするならいいが、錦の御旗として「自然」を掲げるなよ。

2010-01-15 09:50:44
かじさやか @tadekichi

@poplacia 遺伝的特異性や地域個体群の保全という考え方はとても重要だと思う,しかしその方法にはあるリスクがあるのではないかと私は考え始めています。そのリスクとは(次)

2010-01-15 09:52:18
かじさやか @tadekichi

例えばイトウなどはすでに多くの川でごくわずかにしか生き残っていない。すでに遺伝的に多様性が失われた状態に陥った時にはすぐに他の河川から別系統の遺伝子を入れてやらないと絶滅は目の前にある。そういう場合に限って遺伝的特性は失われるが絶滅よりもマシだという判断はできないものかと思う。

2010-01-15 09:57:27
かじさやか @tadekichi

@poplacia おらが川的な考え方は私もとても苦手です。そういう牧歌的な考えの人にどういう風に何を訴えればいいのか正直「お手上げ」感があります。

2010-01-15 09:59:09
村山茂樹 @Clunio

同じ個体群由来の種苗放流でも遺伝子構成の単純化を招きますしね RT @poplacia: 遺伝的特異性や地域個体群の保全、という観点は非常に重要で、それを守らずしてなにが「自然を守ろう」だと思う。これら理由が昔から保全活動(放流等の事業で遺伝的撹乱を起こす)を行っている人々に理解

2010-01-15 10:00:34
かじさやか @tadekichi

@poplacia 「自分のためでもあり自然のためにもなる」そういう方法を考えるにはある程度専門的な知識が必要ですよね。

2010-01-15 10:02:00
村山茂樹 @Clunio

山だって元は入会地 RT @poplacia: 百歩譲って、というか譲らなくても山はいいよ、「おらが山」で。私有地だし。ただ川は駄目だ。私有地内を流れてたって川は公的管理されているものだし、みんなのものだ。「よく釣りに行った」「子供の頃に遊んだ」からって、川はあんたのものじゃない

2010-01-15 10:02:50
Katsumi Ushiyama @daddygoose

道内でゲンジボタルを放している団体があって、数年前にその危険性について指摘したのですが、一笑に付されました。。確か生態学会辺りで放流のガイドラインがあるはずですが、自然再生等で適用されても「地域づくり」では重要視されない現状があります。

2010-01-15 10:07:20
Hiromasa Washimi @hiro043

@daddygoose そこが地方、地域で意見する時の大変さでもありますよね、ゆっくり時間かけて地域に懐柔して柔らかく意見が通るようにするしか現状方法が無い。ぶつかっても余計に時間かかるし。でも気づいたら遅かったってのはさけたい。

2010-01-15 10:15:40
Katsumi Ushiyama @daddygoose

@hiro043 給餌にも通じますが、根っこが「善意」ならまだよくって、根っこが「エゴ」だと向こうもいきなり喧嘩腰です。その心意気は偉いけど、(放流や給餌の)認識が変わってきたのだよ~時代が違うのだよ~とやんわり理解してもらうことにしています。それでもダメなひとはダメですが。。

2010-01-15 10:45:00
MakikoN(NPO法人札幌カラス研究会) @butoboso

札幌ではヘイケボタルを放流して育たないのは「餌がないからだ」と言ってカワニナを放流しようとしている団体があるようです。地域の老人が多いようで、生態系の仕組みを説明しても理解出来ないようです。安易な放流が美談のように新聞に掲載されるのって困りますね。RT @daddygoose:

2010-01-15 11:36:14
アサイ @poplacia

@tadekichi 「なにを目的とした保全」なのかが重要なのだと思うのです。イトウの例については僕も同意見で、ただでさえ自然産卵する個体数が少ない状態の種を、遺伝的独自性を維持させようとするあまり自然絶滅させてしまった、なんてのはお粗末に過ぎます。

2010-01-15 10:08:55
アサイ @poplacia

@tadekichi 「自然産卵を行う個体群を自然下で維持させる(=自然絶滅を防ぐ)こと」は、保全の中でも最重要な位置にあると考えます。であれば、仰るように他の河川の個体を入れてやるという判断はされて然るべきでしょう。シマフクロウなんかは既にそういう処置が行われていますよね。

2010-01-15 10:11:13
アサイ @poplacia

@tadekichi 「おらが川」な方の保全観は、突き詰めれば「ウチの前の川に魚がいればそれでいいや」という考えに行き着いてしまうので、僕も苦手です。かといって個体数の増加に寄与しているという別のメリットがあるのも事実ですし、なんと言っていいものか…課題のひとつです。

2010-01-15 10:13:47