岡田 憲治さんの「政治」の話

『言葉が足りないとサルになる』などの著者による、原発デモ、原発推進者の語り方への…苦言? 政治とは何か、民主制とは何か。 そのとる行動が何を結果としてもたらし、もたらさないのか。
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岡田憲治@『教室を生きのびる政治学』(晶文社)発売中 @ganaha22

原発を即廃止と運動をして、メディアがデモを報道しないと怒る人が「原発の廃止は政治なんか超えた問題なんです!行動して下さい!」と言っていた。それを「ド下手くそな政治」と言うのだと伝えようとしたが無駄だった。「再稼働しないと経済止まる。これは政治の話じゃない」という人も同じ。残念。

2012-06-24 23:34:50
岡田憲治@『教室を生きのびる政治学』(晶文社)発売中 @ganaha22

政治とは「現実解釈合戦」なのであって、「そういうことになってますから。まさかご存じないなんてことはないでしょうね?」という「状況作り」をすることを指す。これをわからない残念なマッスグ君たちが「より純粋な主張を涙ぐましい努力とともにすれば人の心が動く」と信じて下手を打つ。ぐぬぬ。

2012-06-24 23:38:38
岡田憲治@『教室を生きのびる政治学』(晶文社)発売中 @ganaha22

「政治は勝てねば意味がない」という人も多い。「デモなんかやっても世界は変わんない。意味ねーよ」と。だったら「勝てる奴とだけ連帯する」ということになり、それは要するに「お国の上に常に乗っかる」ということで、「社会の判断と政府の判断は異なる」ことを認める民主政を不要とすることだ。

2012-06-24 23:42:15
岡田憲治@『教室を生きのびる政治学』(晶文社)発売中 @ganaha22

戦時中、交戦国日本の留学生鶴見俊輔を連邦政府は敵国スパイとして逮捕した。しかし彼の行ったハーバード大学は「大学には大学の判断の基準がある」として、独房にいた鶴見が書いた論文に学位を与え、議会で彼を擁護した。鶴見はこれを「アメリカのデモクラシーの岩床」と呼んだ。民主社会の基盤だ。

2012-06-24 23:47:27
岡田憲治@『教室を生きのびる政治学』(晶文社)発売中 @ganaha22

「自分の居場所を見つけるためにデモに行く」などということを公言してはならない。友人を増やすために街頭に出るのだから、そんなことが伝わったら友人は減ってしまう。しかも、そういう理由で街頭に出ても、それは長続きしない。「これだ!俺の居場所は!」と思ったら即家に帰るべきだ。

2012-06-24 23:50:05
岡田憲治@『教室を生きのびる政治学』(晶文社)発売中 @ganaha22

政治における陣取り合戦は、「純粋性の高い方が主導権を握る」という、かつての若者がやった失敗から学ばねばならない。政治の世界は「清く正しい正義と利権ドロドロの二種類」ではない。膨大なるその中間領域があるのであって、「おふくろに嘘をついて安心させる」みたいなことだって含まれる。

2012-06-24 23:53:26
岡田憲治@『教室を生きのびる政治学』(晶文社)発売中 @ganaha22

総理大臣の遺影を持って歩くデモを見た時、潜在的に友人になりうるかもしれない多くの人々がどうそれを受け取るだろうかぐらいの想像力がないのなら、友人は増やせまい。ラディカルであるためには、それなりのセンスが必要なのだと思う。生きている人の遺影を晒すというのはよろしくない。

2012-06-24 23:56:14
岡田憲治@『教室を生きのびる政治学』(晶文社)発売中 @ganaha22

「デモは祝祭である」という社会学的評価はそれだけでは政治的な力へと変換されない。だからそのまま受け取って「さぁ!カーニバルだぜ!」とやっても、政治的なるものを誤解した人々から「何あれ?意味なくねぇ?」と言われて、だれかさんの思うつぼである。弱い者同士が喧嘩しても意味なくね?

2012-06-25 00:01:12