特別支援教育保護者研修

最近特別支援教育の話がちらほら出るので、過去ツィートを備忘録としてまとめました。
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昨日の特別支援教育保護者研修。内容「特別支援教育の現状と目指すもの」「就学先の選び方」「年齢による問題の変化と支援」「保護者の役割」「学校、先生に対して」「自立に向けて」 大筋は3歳で自閉症と診断され、現在特別支援学校中学部である長男に対してやってきたことの再確認という感じ。**

--講師の方の専門が「通常学級に在籍し支援の必要な子に対する学習ニーズの開拓」ということもあり、就学先の選択、早期療育の必要性など、グレーな子に向いた部分も多かった。さらに、教育委員会主催ということで、理念はそうであっても現実は??という部分、先生寄りの話も。--

特別支援教育とは。従来の特殊教育対象障害だけでなく、LD、ADHD、高機能自閉症等を含めて障害のある児童の自立や社会参加に向けて、一人一人の教育的ニーズを把握して、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善または克服するために適切な教育や指導を通じて、必要な支援を行うものである

特別支援教育のポイントの中で、そのとおりと感じたのは、「診断は支援に関係ない」ということ。自閉症でも受動型と積極奇異型では支援方法は違ってくる。LDも読めない子と書けない子ではアプローチが違う。障害名は同じでも、個々の状態に合わせていくということ。

--反対にどうなのかなと思ったのは、「はじめから支援員を入れるといった人的配慮が先ではない。」という考え。ニーズを見定めてからというのはもっともだろうが、通常級の場合、ニーズが発生して手当てするには通常級担任だけに負担がかかるのではないか。すべての教諭の共通意識としてもてるんだろうか

--就学先の選択については将来像に合った就学先を選ぶということで、通常級、特別支援学級、特別支援学校のメリット・デメリット。通常級ではグレーな子にとっては見本となる子が周りにいる、(小学校では)子供同士の支援もある。特別支援学級ではそこへ個別支援が加わる。

--通常級のデメリットとしては埋もれてしまった場合、二次障害に至る可能性が高い。学習についていけない、家庭学習習慣が身につかない、こだわりやパニックによるクラスメートとのトラブル、理解されない場合教師との確執等から不登校・引きこもり・非行というケースに至ってしまう。

--集団活動が難しい、学習上生活上の困難の改善に必要な知識技能を身につけるのであれば特別支援学校。十分な環境と設備、個別支援中心となる。デメリットとしては見本がいない。机上の学習時間が減少。

--この支援学校のデメリットについては、少々異論。机上の学習不足は家庭学習や塾で補完できる(家の場合はやっている、もちろん学年相応とはいえないが)。時間を細かく刻む等工夫すれば学習できるし、習慣とできると思う。見本についても個々に得意分野があるので、見本がないといいきるまでではない。

--例えば、社会性があるが学習はダメな子。学習はできるが、社会性がない子。集中力のある子。支援学校生徒、特に中学部~高等部になるほど、いろいろである、見本はいくらでもいると思う。

この関連の話でなるほどと思ったのは通常級での支援について「はじめに支援者ありき。ではない」ということ。ベタツキの支援者は必要ない。集団で行動する場合、支援者がいちいち手を出していては、集団の中で支援者しか見えなくなり、支援者がいないとできなくなってしまう。

--集団の中では指示されたことを状況に応じて補完する。集団のなかで子どもは伸びる。ではなく、集団の中でうまく支援することでグレーな子は伸びる。ということ。

--年齢による問題の変化・・は、脱走、異性間の問題。年齢が上がると許されなくなってくることの話。さらに・・「お金は貸してはいけません」と理解してても「おごって?」と、タカリにあった場合など。年齢に応じて教えていかねばならないことについて。

--保護者の役割。について。学習の定着は継続した学習がないと成立しない。ということ。もっともである。そのために本人にあった学習形態を考える。短時間でも毎日続ける(ウチの場合はこれ)。勉強→同じ時間だけ休憩→勉強。と細切れにする。などなど。習慣として定着させること。

--年齢が上がっても、持ち物、生活の管理をする。例えば忘れ物。小学校だと先生が教えてくれるが、中学生以降は本人に注意して、ほおって置かれるだけになるので保護者が把握できないことがある。←これ、毎日声がけ実践中(^▽^;)またゲーム時間なども、自室があるとなし崩しになりがちなので注意。

--学校への連携を・・という話。これは講師の方が通常級における支援が必要な子を対象としているのと、研修が教育委員会主催であるということもあるが。。学校ともめないこと。授業や学校運営に口出しはならないものと考えましょう。と。  確かに、保護者の視点は、自分の子ども中心となっている→

--→一部分のみを見て判断しない。と。たしかに学校方針や指導計画があるし、通常級30~40人のすべての保護者の個々の意見要望に対応はできまい。しかし、特別支援学級は別。年度初めの懇談で個別指導計画のすり合わせをするべき(長男の卒業した小学校では支援級担任とやっていた)→

--→この話の時にまわりではしきりに首をひねっている人が多数・・・・まあ・・教育委員会主催だからなあ・・

--そのあと、先生と連携して症状に対する支援案があればどんどんやってもらいましょう。クラスメートに公開すべきならお願いしましょう。なんていうんだから・・まあ。そういうことでしょう。(^▽^;)