東京弁護士会「シンポジウム:高齢者やALS(筋萎縮性側索硬化症)患者が安心して日常生活を送るために」レポ
- mochida_ky
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東弁シンポ:尾上:これはレトリックではなく、生きる選択を大きく左右する。尊厳死法には、大きな危機感がある。自己決定は大切な言葉だけど。障害者は優生思想の中で生きてきた。専門家に人生を左右されてきた。これからは、支援を得ながらの自立論を。これぞパラダイムシフト。
2012-07-03 19:41:29東弁シンポ:尾上:1948年から優生保護法があり、これは50年続いてしまった。一度法律ができたら、なくすのにこれだけかかってしまう。優生保護法の謝罪とか、保障などは全然行われていない。
2012-07-03 19:43:48東弁シンポ:(立岩)Q法案5条1考この条件には当てはまらない人の末期とは、どのくらいの時間か。人によって違うでしょう?普通の人々の感覚での「末期」の意味が私にはわからない。法案13条2項のこともある。
2012-07-03 19:49:56東弁シンポ:立岩:どういう状態の人のことを想定しているのか。『意思疎通ができない」となると、認知症の高齢者も入らないか?認知症は『末期』なのか?法案を素直に読むと、そういうことになる。
2012-07-03 19:51:39東弁シンポ:長尾:「末期」は、死んでみないとわからない。死んでから、あとから「ああ、あのあたりから末期だったんだな」と。末期の定義は難しい。大前提として、医者が殺すみたいな話になっているが、そんな事はない。幸福追求権(憲法13条)に基づく選択の話。医者が殺すんじゃない。
2012-07-03 19:55:57東弁シンポ:長尾:そして、優生思想とも関係ない。断言します。 立岩:「末期」について何もわからない。「今生きてる状態における末期」の予測可能性がないと、法律として成立し得ないと思うが。
2012-07-03 19:57:01東弁シンポ:立岩:末期と言われながら、今も生きている状態の説明がつかない。そういうわからないものを、法律の条件として含んでいることがよくわからない。
2012-07-03 19:58:09川口:橋本氏は終末期。リビングウィルがあったら呼吸器外すのか。長尾:橋本氏は終末期じゃない。川口:じゃあ、ALSにはこの法律の適用は出来ないと?長尾:そうです。終末期じゃないから。川口:そう書いといてください。このままだったら、ALSは巻き込まれてしまう。
2012-07-03 20:02:36東弁シンポ:橋本:長尾先生のコメントが面白すぎて話をまとめられない。私は気管切開を剃る前、いつ死んでもおかしくないと言われていた。でも、自分も医者も、終末期との判断が出来なかった。
2012-07-03 20:04:24東弁シンポ:佐々木:「末期」は、法律にするのに抵抗がある。「末期」は医学用語ではない。医師、患者、家族の密なコミュニケーションで判断するもの。ケース・バイ・ケース。それを一刀両断に法律にするのがちょっと嫌だな、と。それに、尊厳死は、法律がないと出来ないものではない。誤解がある。
2012-07-03 20:07:31東弁シンポ:佐々木:その人が望む死に方。法律化したら、「尊厳死」という言葉だけがひとり歩きして、高齢者/障害者は尊厳死できるんだよ、みたいな話になって、「あなた、税金払ってないのに医療費食うの?」みたいなプレッシャーになる危惧。
2012-07-03 20:09:09東弁シンポ:佐々木:それは、その人が望む生き方を担保するのか? 選択できる環境がないと、法律化しても意味が無い。法律だけでは、診療にも悪影響があることを懸念する。
2012-07-03 20:10:14東弁シンポ:長尾:尊厳死は現在も行われている。リビングウィルに基づいて。医師の5割がやっている。透析学会も中止もあり得ると言っている。ガイドラインが存在するが、これは周知されていない。これに民意を含んで法律にしないと。私と佐々木先生は同じ考えのはず。
2012-07-03 20:13:40東弁シンポ:尾上:「終末期」の定義が分からない。「終末期」を自由にできてしまうのではないか。長尾:自由にはならない。医者は受け身だから。【「まき」の指示】この状態で法律になってしまうと、ひとつの規範になってしまうことを危惧する。
2012-07-03 20:16:11東弁シンポ:尾上:自己決定。少なくとも、和歌山の判決で、1人の患者が翻意した。このことをどう考えるか。そして、優生思想を一度総括するべき。日本は歴史を総括していない。
2012-07-03 20:17:27