2012年7月4日、金融政策に関する矢野浩一さんの見解

矢野浩一さんによるリフレーション政策メモ(2012.6.17) http://bit.ly/KEloXj の続編。価格の硬直性や「長期」の定義、および流動性の罠の有無など。
経済 リフレ 金融政策 日本経済 マクロ経済 デフレ
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矢野浩一 @koiti_yano
さて、今日はこれで時間切れです。来週の火曜日にまた少し時間があるかもしれません。台風が日本を直撃しており、皆さん大変だろうと思います。ぜひお気をつけ下さい。
矢野浩一 @koiti_yano
そこ重要なポイントだと思うので、次回、時間があったら書きますね。@APISIer @koiti_yano 日銀法改正だけでインフレ期待を換気できますかね?
矢野浩一 @koiti_yano
素晴らしい証言をありがとうございます。 RT @internet_co 当時も実際に通貨供給される以前に「アナウンス効果」があったと父から相場師の祖父の話しきいてます QT:昭和恐慌の研究」第5章、第6章の結論はそれとは少し異なります。
矢野浩一 @koiti_yano
いくつかご質問をいただいていますが、回答できるのは多分、来週の火曜日になります。
fx itizi @fxitizi
突然すみません。先生の書かれた論文 http://t.co/PMsi9XDy では、四半期で価格調整できない確率は2/3しかないとのことです。すると、3年も経てば価格調整できない確率は1%にも満たなくなります。(続く) @koiti_yano
fx itizi @fxitizi
(続き)となると、マクロ経済で大きな問題となる価格の硬直性は、3年以上の長期の分析において、就中日本の失われた20年の分析においては、あまり考えなくてもよい、ということでしょうか。それとも、解釈の仕方が間違っているのでしょうか。 @koiti_yano
矢野浩一 @koiti_yano
@fxitizi (1)カルボの価格改定確率が2/3ぐらいということは、(現在の「一回だけの」金融政策ショックが)「その後の3年(12四半期)程度でほぼゼロになってしまう」ということを意味しています。(続く)
矢野浩一 @koiti_yano
(続き)なので、「もし中央銀行が、複数回に分けて金融政策ショックを発生させた」場合は(そういう場合が現実に存在すかどうかはともかく)、分けて発生させた期間だけ金融政策ショックの効果が続くことになります。(続く)
矢野浩一 @koiti_yano
@fxitizi (2)価格の硬直性が「長期においては問題にならない(貨幣の中立が成立する)」というのはまったくその通りですが、マクロ経済学における長期の定義は誤解する人が多いようです。たとえばローマー「上級マクロ経済学(第3版)」の(続く)
矢野浩一 @koiti_yano
@fxitizi p. 286に「長期供給関数」が出てきますが、ここでいう「長期」は「マクロ変数が自然率に収束するに十分な期間」を意味します。なので、「日本の失われた20年は長期なので、価格の硬直性は関係ない」という言明は(続く)
矢野浩一 @koiti_yano
@fxitizi マクロ経済学における長期の定義を間違えていることになります。「日本の失われた20年は長期である」かどうかは、「その20年が自然率に収束するだけの十分な期間であったか」どうかをまず論じる必要があります。(続く)
矢野浩一 @koiti_yano
@fxitizi なお、Yano (2009)では、「1990年は確かに失われた」といえるが、「2000年代に入って生産性向上はある程度回復した」と結論していますので、矢野自身の意見として「失われた20年」という言葉を使ったことはありません。(続く)
矢野浩一 @koiti_yano
@fxitizi つまり、2008年くらいまでのデータでは「生産性成長率が低下したのは1990年代だけ(つまり失われたのは10年だけ)」という結果が得られています。しかし、2008年以降の分析はこれから行う予定なので、今後その意見が変化する可能性はあります。(終)
矢野浩一 @koiti_yano
@fxitizi ご参考になれば幸いです。
矢野浩一 @koiti_yano
@anlyznews(1)片岡剛士さんが「金融政策が無効になる「流動性の罠」にある事を認識していない事が問題」と書いておられますが、それは実は複数の意見があり、必ずしもそれが問題かどうかは分かりません。(続く)
矢野浩一 @koiti_yano
@anlyznews (続き)ローマー「上級マクロ経済学(第3版)」のpp. 599-600に「マクロ経済学者は『流動性の罠が深刻な問題である』する陣営と『そもそもそんなものは問題にならない』とする2陣営がある」と記されており、(続く)
矢野浩一 @koiti_yano
@anlyznews (続き)現在もその状況はあまり変わらないと思います。矢野自身はKrugman (1998)やEggertsson and Woodfordに沿って研究しているので、流動性の罠が深刻な問題であり、インフレ期待の醸成が需要だと(続く)
矢野浩一 @koiti_yano
@anlyznews 重要だと思っていますが、それとは異なる意見のマクロ経済学者も少なくないようです。(2)それとEggertsson and Woodfordの無効性命題は成立する条件があります。逆に言うと成立しない条件もあるので、(続く)
矢野浩一 @koiti_yano
@anlyznews (続き)一度、確認してみられてはいかがでしょうか?(終)

追加:片岡さんの呟きより

片岡剛士(Kataoka Goushi) @goushikataoka
参考までですが、原田・増島論文や本多先生らの量的緩和政策の実証分析について以前書いた感想はこちら。 http://t.co/4CieT0Qg

7月10日の追加:経済学における長期はどのくらいか?という問いについて

fx itizi @fxitizi
突然すみません。先生の書かれた論文 http://t.co/PMsi9XDy では、四半期で価格調整できない確率は2/3しかないとのことです。すると、3年も経てば価格調整できない確率は1%にも満たなくなります。(続く) @koiti_yano
yasudayasu @yasudayasu_t
(承前)それとも、カルボの価格改定確率が2/3というのは金融政策ショックが3年程度でなくなるということに関してのみの話であり、たとえば日本では実質賃金が高止まりし続けたなどの話とはまったく別物ということでしょうか。(終) @koiti_yano @fxitizi
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コメント

koji hasegawa @myfavoritescene 2012年7月4日
まとめを更新しました。
koji hasegawa @myfavoritescene 2012年7月10日
まとめを更新しました。
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