同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科 内藤正典教授(masanorinaito)による、『「アフガニスタンの和解と平和構築」に関する国際会議』についてのあれこれに関するお話

「すさまじい……」という一言しか言えません。 何時の日か、また彼等が同じ鍋を突ける日が来ることを願って。 タイトル長いかな……
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masanorinaito @masanorinaito

NYTの報道では、しきりと当事者間の協議なんて・・・という米政府の苛立ちが感じられるが、そのこと自体、当事者間の「出会い」の重要性を軽視したもの。

2012-06-29 13:53:59
masanorinaito @masanorinaito

WSJの記事です。こちらは私が確認したので「アフガン側が示し合わせたのではない」と明示。Afghan Foes Sit Together in Kyoto - http://t.co/FRlEEfIb http://t.co/Y0sgMxLF @WSJさんから

2012-06-29 23:23:51
masanorinaito @masanorinaito

最後のお客人が関空へ。これで同志社大学「アフガニスタンの和解と平和構築」国際会議はすべて終了。あとは「東京会合」に向けて、どれだけ国際社会が関心を寄せてくれるかにかかっている。大きな懸念は、パキスタン内部でアフガニスタンをかき回す動きが激しくなること。

2012-06-29 23:28:22
masanorinaito @masanorinaito

お客人のなかで、最も勇気を奮ってきてくれたのがタリバン代表団であることは間違いない。実際、仲間内で揉めれば危険にさらされるのは彼らである。まだ、政権側と直接対話をする状況ではないし、実際、彼らは直接対話をしなかった。だが、同じテーブルについた。

2012-06-29 23:33:21
masanorinaito @masanorinaito

懇親会では、同じ鍋をつついた。今回、できたのはそこまでだが、その一歩がなければ、何も始まらない。

2012-06-29 23:34:35
masanorinaito @masanorinaito

あまりに神経を使いすぎて、ぼろぼろ。肩に激痛がはしる。

2012-06-29 23:34:58
masanorinaito @masanorinaito

それにしても、アフガン人の鍋好きには驚いた。みんなで鍋をつついていた。きのこがおいしいという人もあれば、野菜がいいという人もいた。土鍋に材料を入れて、オーブンでぐつぐつ煮込む料理がアフガニスタンにはあり、それに似ているからと言った人もいた。しかし、今度、来るときは冬にしてくれ

2012-06-29 23:36:37
masanorinaito @masanorinaito

この暑いときに、鍋料理を出してほしいと、京都の居酒屋さんに頼んだのがよかった。会議だけじゃない。少しでも彼らの心の琴線にふれるものを用意しないと雰囲気を和ませることは難しい。ナイフとフォークじゃ、できない。

2012-06-29 23:38:26
中田考 @HASSANKONAKATA

タリバンの同志社の国際会議への参加は公式なもの、つまり、そこでタリバンの使節が述べたことは、タリバンの公式な声明であり、タリバンはその言葉に責任を有する、ということである。つまりタリバンから彼らの主張を歪曲も編集もせずに正確に伝える、との信頼を同志社が得たが故の招聘実現であった。

2012-07-01 10:20:01
中田考 @HASSANKONAKATA

同志社大学は信義を守り、「タリバンとの和平交渉を進めている」との米・ア政府のプロパガンダのためにタリバン来日を政治利用させなかった。一方、タリバンは、会議での発表のために来日というビザ発給の条件を護り、スタネクザイの爆殺など一切のテロ行為を行わなかったことは言うまでもない。

2012-07-01 10:23:39
中田考 @HASSANKONAKATA

今回のタリバンの来日の真の意味は、彼らの言い分に虚心に耳を傾け公正に扱うとの信頼を得た場であれば、タリバンには、所謂国際社会の前に公に姿を現し自らの言葉にコミットし責任を負う公式な使節を送る準備があることを示した点にある。世界中の正義と平和を愛する志士がこれに倣うことを切願する。

2012-07-01 10:32:12
中田考 @HASSANKONAKATA

カルザイの目にもとまったか…→ @gloomynews::カルザイ大統領「タリバンは国政参加を」 http://t.co/ISkK29K6 「京都の国際会議でタリバン代表とカルザイ大統領顧問が同席したことについて「とてもいい展開だ。正式な和平協議の開始につながればいい」と評価…

2012-07-03 19:39:40
中田考 @HASSANKONAKATA

角を矯めて牛を殺すことがないように、ただ黙って祈る。あなたにアッラーの導きがありますように。

2012-07-04 01:04:01
中田考 @HASSANKONAKATA

本当はカルザイが政権の座を降りてタリバンに権力を引き渡すべきなのだけれど、現時点ではこの程度の発言でも良しとするべきか。→ @iomantekd アフガン:カルザイ大統領「タリバンは国政参加を」 http://t.co/R4D3YYr2 各紙報じてるけど毎日の記事がよいような

2012-07-04 10:52:45
masanorinaito @masanorinaito

同志社大学での「アフガニスタンの和解と平和構築」に関する国際会議について。こういう極めてセンシティブな会議を開催するには、教員だけでなく、ロジを担当するスタッフの献身的努力が欠かせない。終わってから考えてみると、なぜ、こんなことが同志社大学でできたのか、いくつかの理由が思い浮かぶ

2012-07-05 02:20:10
masanorinaito @masanorinaito

直接、タリバン側と接触できる専門家がいたこと。それがなければ、我々はタリバンとの接触もできない。そして、神経を使う会議の開催に慣れているCISMORスタッフと、見事に外交的な交渉と事務手続きを粛々と進めた助教の存在。さらに、会議の意義を理解した研究科事務室の献身的協力

2012-07-05 02:24:35
masanorinaito @masanorinaito

同志社大学一神教学際研究センター(CISMOR)のスタッフは、会議後の懇親会の場に、お世辞にも豪華とは言い難い京町家風居酒屋を選び(もちろん酒は出さない)、二階を貸切にして、女性スタッフは別室に陣取り(これが後に、礼拝の時刻になると礼拝部屋と化した)

2012-07-05 02:26:59
masanorinaito @masanorinaito

さらに、この暑いのに店に鍋料理を特注した。ディン・ムハンマド師、ザイーフ師、バヒール師、スタネクザイ大統領顧問のすべてが、たたみに座り、同じ鍋を囲んだ。それまで、日本食ににほとんど箸をつけなかった彼らが、鍋の登場と同時に、わっと手を伸ばした。

2012-07-05 02:28:36
masanorinaito @masanorinaito

この光景は目に焼き付いている。たしかに、タリバンと大統領顧問は、政治的な直接対話は一切しなかった。しかし彼らは同じ鍋を囲み、歓談し、ともに隣室で祈った。礼拝の導師を元タリバン駐パキスタン大使のザイーフ師が務め、スタネクザイ大統領顧問も、ともに祈った。

2012-07-05 02:30:38
masanorinaito @masanorinaito

それだけのことだが、彼らが根源的に兄弟であることの証でもある。それでいいではないか。政治的立場は異なる。国内では敵対する勢力を代表している。しかし、彼らはそこにいた。決して相手を罵るでもなく、冷たい視線を送るでもなく。我々にできることは、そこまでである。

2012-07-05 02:32:53
masanorinaito @masanorinaito

「東京会合」に関連して開かれる、ある会議の通知をみていたら、出席者のプロフィールに「タリバンと政権側を仲介する人物」と書かれていた。私は、こういう人物を呼ぶ会議を信用しない。事情通のように、こういう会議を仕切る学者も信用しない。

2012-07-05 02:34:48
masanorinaito @masanorinaito

我々が大学としてすべきことは、当事者に場を提供すること、学生さんに参加してもらって、当事者が語ることにじっと耳を傾けて自ら判断してもらうこと。それに尽きる。何か、意味ありげなことを企画して、考えたふりをすることではない。

2012-07-05 02:36:35
masanorinaito @masanorinaito

懇親会の居酒屋はたたみだった。会議で司会をつとめたパレスチナ人の学生さんが、それを喜んでいた。たたみにすわり、立膝をして食卓を囲み、刻限になれば隣室で礼拝することができた。それが良かったと彼はうれしそうに語った。

2012-07-05 02:38:38
masanorinaito @masanorinaito

懇親会の用意をしてくれた事務スタッフが、そうしてくれたのだが、何回か、おなじようなお客人をもてなした経験があればこその気遣いであった。

2012-07-05 02:39:51