@masanorinaitoさんの,同志社大学「アフガニスタンの和解と平和構築」に関する国際会議に関するツイート

とても印象に残ったのでまとめます.会議については, http://www.kyoto-np.co.jp/education/article/20120627000066 (消えるだろうけど…)
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masanorinaito @masanorinaito

昨日は、人道的介入とR2P、きょうはシリア問題を題材に学生によるセッション、あしたはアフガニスタン和解と平和構築の会議。授業と通常業務をこなしながら連続して会議をするなんて、考えてもみなかった。先週は、トルコで自分が学会に出席してたのに、いつの間にか立場が逆転してる。

2012-06-27 00:21:09
masanorinaito @masanorinaito

ジャーナリストたちに、「どうして同志社大学でこんなことできるんですか」と問われる。どうしてって、何人もの人の無私の意志と、事務職員の献身的働きと学生の意欲によるとしか言いようがない。

2012-06-27 00:24:20
masanorinaito @masanorinaito

率直に、真剣に、慎重に進むしかない。ここま来るのに途方もない労苦を惜しまなかった人たちの思いを共有して。

2012-06-27 01:41:35
masanorinaito @masanorinaito

一橋にいたときは、個人プレーに終始していた。誰と組もうとも、誰かの助力もあてにしなかった。別にそれでいいと思っていた。しかし、同志社に移ってから、考えが変わった。

2012-06-27 01:47:08
masanorinaito @masanorinaito

きのうの会議に参加してくださった某国立大学の先生が、私が事務職員と会議の弁当について打ち合わせているのを見て、不思議がっていた。「こんな光景は、うちでは見たことがありません」

2012-06-27 01:48:49
masanorinaito @masanorinaito

3日も続く国際会議に、事務職員を配置してくれている事務長には、いくら感謝しても足りない。国立大学にそういう人がいないのでは決してない。しかし、献身的な職員を絶滅させる方向に向かっているように思えてならない。

2012-06-27 01:50:56
masanorinaito @masanorinaito

途方もない労力を費やしてくれたスタッフには、国際連携担当の助教と研究センターのスタッフも。チケットの発券からビザ発給のやり取りまで、地道で、かつ面倒極まりないプロセスを一つ一つ着実にこなしてくれた。高度な専門性をもつスタッフを大学は大事にしなければいけない。

2012-06-27 01:55:05
masanorinaito @masanorinaito

彼らの準備に報いるために、明日、私は全力を尽くさなければいけない。

2012-06-27 01:55:44
masanorinaito @masanorinaito

タリバンが公式に代表団を送ってくれたことを画期的。大統領側の参加者と「同席」したことも画期的。これはかなりの偶然や、タイミングや、努力の成果であっても、アフガン側が示し合わせてのことでは決してない。

2012-06-29 02:35:53
masanorinaito @masanorinaito

とにかく、対話の第一歩だけは実現した。

2012-06-29 02:37:29
masanorinaito @masanorinaito

最後のお客人が関空へ。これで同志社大学「アフガニスタンの和解と平和構築」国際会議はすべて終了。あとは「東京会合」に向けて、どれだけ国際社会が関心を寄せてくれるかにかかっている。大きな懸念は、パキスタン内部でアフガニスタンをかき回す動きが激しくなること。

2012-06-29 23:28:22
masanorinaito @masanorinaito

お客人のなかで、最も勇気を奮ってきてくれたのがタリバン代表団であることは間違いない。実際、仲間内で揉めれば危険にさらされるのは彼らである。まだ、政権側と直接対話をする状況ではないし、実際、彼らは直接対話をしなかった。だが、同じテーブルについた。

2012-06-29 23:33:21
masanorinaito @masanorinaito

懇親会では、同じ鍋をつついた。今回、できたのはそこまでだが、その一歩がなければ、何も始まらない。

2012-06-29 23:34:35
masanorinaito @masanorinaito

あまりに神経を使いすぎて、ぼろぼろ。肩に激痛がはしる。

2012-06-29 23:34:58
masanorinaito @masanorinaito

それにしても、アフガン人の鍋好きには驚いた。みんなで鍋をつついていた。きのこがおいしいという人もあれば、野菜がいいという人もいた。土鍋に材料を入れて、オーブンでぐつぐつ煮込む料理がアフガニスタンにはあり、それに似ているからと言った人もいた。しかし、今度、来るときは冬にしてくれ

2012-06-29 23:36:37
masanorinaito @masanorinaito

この暑いときに、鍋料理を出してほしいと、京都の居酒屋さんに頼んだのがよかった。会議だけじゃない。少しでも彼らの心の琴線にふれるものを用意しないと雰囲気を和ませることは難しい。ナイフとフォークじゃ、できない。

2012-06-29 23:38:26
masanorinaito @masanorinaito

同志社大学での「アフガニスタンの和解と平和構築」に関する国際会議について。こういう極めてセンシティブな会議を開催するには、教員だけでなく、ロジを担当するスタッフの献身的努力が欠かせない。終わってから考えてみると、なぜ、こんなことが同志社大学でできたのか、いくつかの理由が思い浮かぶ

2012-07-05 02:20:10
masanorinaito @masanorinaito

直接、タリバン側と接触できる専門家がいたこと。それがなければ、我々はタリバンとの接触もできない。そして、神経を使う会議の開催に慣れているCISMORスタッフと、見事に外交的な交渉と事務手続きを粛々と進めた助教の存在。さらに、会議の意義を理解した研究科事務室の献身的協力

2012-07-05 02:24:35
masanorinaito @masanorinaito

同志社大学一神教学際研究センター(CISMOR)のスタッフは、会議後の懇親会の場に、お世辞にも豪華とは言い難い京町家風居酒屋を選び(もちろん酒は出さない)、二階を貸切にして、女性スタッフは別室に陣取り(これが後に、礼拝の時刻になると礼拝部屋と化した)

2012-07-05 02:26:59
masanorinaito @masanorinaito

さらに、この暑いのに店に鍋料理を特注した。ディン・ムハンマド師、ザイーフ師、バヒール師、スタネクザイ大統領顧問のすべてが、たたみに座り、同じ鍋を囲んだ。それまで、日本食ににほとんど箸をつけなかった彼らが、鍋の登場と同時に、わっと手を伸ばした。

2012-07-05 02:28:36
masanorinaito @masanorinaito

この光景は目に焼き付いている。たしかに、タリバンと大統領顧問は、政治的な直接対話は一切しなかった。しかし彼らは同じ鍋を囲み、歓談し、ともに隣室で祈った。礼拝の導師を元タリバン駐パキスタン大使のザイーフ師が務め、スタネクザイ大統領顧問も、ともに祈った。

2012-07-05 02:30:38
masanorinaito @masanorinaito

それだけのことだが、彼らが根源的に兄弟であることの証でもある。それでいいではないか。政治的立場は異なる。国内では敵対する勢力を代表している。しかし、彼らはそこにいた。決して相手を罵るでもなく、冷たい視線を送るでもなく。我々にできることは、そこまでである。

2012-07-05 02:32:53
masanorinaito @masanorinaito

「東京会合」に関連して開かれる、ある会議の通知をみていたら、出席者のプロフィールに「タリバンと政権側を仲介する人物」と書かれていた。私は、こういう人物を呼ぶ会議を信用しない。事情通のように、こういう会議を仕切る学者も信用しない。

2012-07-05 02:34:48
masanorinaito @masanorinaito

我々が大学としてすべきことは、当事者に場を提供すること、学生さんに参加してもらって、当事者が語ることにじっと耳を傾けて自ら判断してもらうこと。それに尽きる。何か、意味ありげなことを企画して、考えたふりをすることではない。

2012-07-05 02:36:35
masanorinaito @masanorinaito

懇親会の居酒屋はたたみだった。会議で司会をつとめたパレスチナ人の学生さんが、それを喜んでいた。たたみにすわり、立膝をして食卓を囲み、刻限になれば隣室で礼拝することができた。それが良かったと彼はうれしそうに語った。

2012-07-05 02:38:38