@masanorinaitoさんの,同志社大学「アフガニスタンの和解と平和構築」に関する国際会議に関するツイート

とても印象に残ったのでまとめます.会議については, http://www.kyoto-np.co.jp/education/article/20120627000066 (消えるだろうけど…)
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masanorinaito @masanorinaito

そのときの対話集会に、ぎりぎりになって一人の政治家がやってきた。実に鼻持ちならぬ外務省の秘書官を連れて。秘書官の席はないと言ったら、「どうして***の秘書官の席がないんだ」と憤ったので、我々はすべての来場者を事前の登録した。登録しなければ出席できないと突っぱねた。

2012-07-06 00:57:35
masanorinaito @masanorinaito

すると、政治家は自分は英語が苦手だからスピーチを日本語でやるから秘書官が通訳するのだという。私は断った。学生も、皆が英語が得意なわけじゃない。それでも努力してきょうの会議に臨んでいる。通訳は時間の無駄だからつけないと事前に発表したはずだ。それには例外はない。

2012-07-06 00:59:00
masanorinaito @masanorinaito

学生も英語ですべてを通すと言っているのに、突然やってきて、日本語であいさつさせろというのは筋が通らないから断ると言ったら、渋々、秘書官が用意した英語のスピーチをつっかえつっかえ読み上げた。この政治家は直前まで外交に関わっていたから、自分の手柄のように、大統領を迎えたかったのだろう

2012-07-06 01:02:34
masanorinaito @masanorinaito

秘書官は、大統領の車列を待つ間、自分の学歴を披歴していた。この男、なんでそんなことをここでしゃべっているのだろう、と訝しく思ったことを記憶している。実にくだらないことであった。

2012-07-06 01:04:38
masanorinaito @masanorinaito

一方、外務省でこの件を担当していた人は、実に誠実で約束を守る人だった。役所で人を判断してはいけない。どこにでも、くだらん奴もいれば、真っ当な人もいる。事前に登録していない人は着席させないというのは外務省側と取り決めたセキュリティ上のルールだった。

2012-07-06 01:06:35
masanorinaito @masanorinaito

誠実な職員は、しかし、会場の後ろの扉から、こっそり中の様子を覗っていた。別にそんなことまでとやかく言うつもりはなかったが、後になって、その人は私に詫びに来た。「先生との約束を破って会場に入ってしまいました」

2012-07-06 01:08:36
masanorinaito @masanorinaito

外交に欠かせないのは、したり顔で上級職を鼻先にぶらさげる馬鹿ではなく、こういう誠実な人物である。

2012-07-06 01:09:48