続・ラノベとミステリについて

「ラノベとミステリについて」http://togetter.com/li/31907のその後のやり取り。 芦辺拓氏(@ashibetaku)の発言を中心に纏めました。 この続き 「続々・若い読者を取り込むには?」 http://togetter.com/li/34035
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@SagamiNoriaki

@ashibetaku 名探偵の掟とか読むと、どの世界でもある程度のパターン化されている感じはありますねえ。もっとも、そういう想像したとおりのテンプレート通りの作品というのは、あんま覚えがないですけど。

2010-07-03 15:15:19
@ashibetaku

「一般人」ではない人々の間でも、一歩ゲットーを出れば「本格? ああ、横溝さんみたいにドロドロしてド派手なやつ(←これがすでに誤解)の再現版だろ」「何かほら、ゲーム・オタク世代っぽい(←この括り方もナー)やつだ」――意外にこんなものだったりします。

2010-07-03 15:17:29
@ashibetaku

そして、実は僕も「今日の本格」についてわかってないかもしれない。1987年からの古典本格と新世代の才気が合体した数年間の再来を夢見、以降の潮流には否定的だったんですが、そりゃ単にオマエの「本格」認識が間違っていただけさと言われるとシオシオのパー(死語)ですな。@mysteryEQ

2010-07-03 15:24:59
@ashibetaku

@SagamiNoriaki テンプレートは作り手や受け手の中にひそんでるのかもしれませんね。ミステリにせよ魔法少女にせよ、なくてはならない要素が積み上げられ、完成形になったときにはガンジガラメになってて腐朽が始まる。それを必死で弥縫する……うわぁ、まさに自分らのやってることだ。

2010-07-03 15:42:06
@mysteryEQ

@ashibetaku 「火サス」で「乱れからくり」や「火刑都市」「99%の誘拐」をやったことがあったとは知りませんでした。出来がいいのであれば見てみたいですが、問題はどこで見れるかということですね。さすがにDVD化とかはされてない気が…。

2010-07-03 16:11:30
@mysteryEQ

@ashibetaku 「今日の本格」について分かっている人なんて、ミステリファンの間でもごく僅かだと思いますよ。日本語が時代と共に変化していったように、本格の意味合いもまた時代と共に変化していっていますし。なので「今日の本格」が自分の認識とズレるのは仕方のない話だと思います。

2010-07-03 16:19:33
@mysteryEQ

@ashibetaku 個人的には時代と共に認識を改めた方がいいのかもしれないと思わなくはないですが……それはまあ人それぞれで色々な考え方があると思います。

2010-07-03 16:23:44
@serpentinaga

@ashibetaku そういえば以前、朝松健先生がご自身のmixi日記で、志の低い編集者の披露する読者を舐めきったラノベ観について、怒りをこめて語ってらしたのを憶いだしました。

2010-07-03 16:32:20
@ashibetaku

@serpentinaga 逆に、ライトノベルに、かつてのジュヴナイルやSFのような可能性を見、自分の少年期の熱い読書体験を今の世代にも! と意気込んだ編集者が、いわゆる「萌え×」読者相手のショーバイの中で失望し、したたかになっていったところも垣間見ちゃいましたからね。

2010-07-03 16:50:47
@ashibetaku

こうした古い新書が稀にブックオフの棚で見つかる。生田直親氏『鬼女伝説殺人事件』('83)。廣済堂ブルーブックスがゲリラ的に面白さかった時代の一冊で、タイトルとは相違してオカルト活劇。主人公の蟇目仁人(27歳)をなぜか高校生だと記憶違いしてた。もしそうならまるっきり今のラノベだ。

2010-07-03 23:19:14
@ashibetaku

@mysteryEQ 火サスの話なんですが、今年の末か来年初めに行なわれるミステリ映画の上映会で作品選定とトークゲストを頼まれてるんですよ。佐藤肇版「乱れからくり」も候補として挙げてはあります。東宝版では省略されてる(キモの部分なのにするなよ!)大迷路がちゃんと映像化されてます。

2010-07-04 00:49:40
@y_m_sunadokei

通常のミステリだったら全編に散りばめられた伏線が解決部分で一気に反転するところ、『黒死館殺人事件』の場合は張られた伏線がほんの少し先の法水の推理で回収される(真相ではないとしても)パターンが繰り返される。その伏線とそこから生じる快感に魅力を感じた。自分にとってはそんな作品。

2010-07-04 01:27:06
@ashibetaku

@y_m_sunadokei 昔、鮎川哲也先生と鎌倉の街を歩いたとき、先生が手がけてこられた鉄道推理と、西村京太郎先生のトラベル・ミステリーを比較して、全く同じことを言った覚えがあります。

2010-07-04 02:04:18
@y_m_sunadokei

@ashibetaku 鉄道ものの西村作品は一作しか読んだことがないのでよく知らないんですが、そういう傾向があるんですね。

2010-07-04 08:51:17
@ashibetaku

@y_m_sunadokei ちょっと強引な比較でしたが、要するに鮎川先生の鉄道推理が、仮説とその否定を繰り返しつつ。最後まで大きな謎の解明が持ち越されるのに対し、西村先生のトラベル・ミステリーは小さな謎が次々突き崩されてゆ進んでゆく、サスペンスの手法だという当たり前の指摘でした

2010-07-04 12:37:52
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