小説用突発文章術講座4

句読点の配置について。 ワナビーのような何かによる小説向けの文章術講座。 主に自分向けに、反省リストとして何を言ったのかをまとめてます。 突発なので講座というよりは雑感かもしれない。
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E_Rubik @E_Rubik

前回微妙に言ってた気がするので、今回は句読点について語ろう。特に読点についてだ。

2010-07-04 21:10:44
E_Rubik @E_Rubik

句読点の定義は今更言うことではない。しかし、文章における効果は侮りがたい。

2010-07-04 21:13:24
E_Rubik @E_Rubik

作法についても雑感についても色々あろうから、ここでは私の考える雑感についてだけ述べる。異論は幾らでも差し挟めるだろう。

2010-07-04 21:15:08
E_Rubik @E_Rubik

句点は文章のサイズを制御する重要なシンボルである。これをどの頻度で配置するかは、文章の読みやすさを左右するし、文章を記述する人間の特性を多少なりに匂わせることが出来る。

2010-07-04 21:18:40
E_Rubik @E_Rubik

例を出そう。先の文を、ほぼ句点の位置だけ改めてみるのだ。

2010-07-04 21:19:17
E_Rubik @E_Rubik

例1: 句点は文章のサイズを制御する重要なシンボルであり、これをどの頻度で配置するかは、文章の読みやすさを左右するし、文章を記述する人間の特性を多少なりに匂わせることが出来る。

2010-07-04 21:19:52
E_Rubik @E_Rubik

例2: 句点は文章のサイズを制御する重要なシンボルである。これをどの頻度で配置するかは、文章の読みやすさを左右する。そして、文章を記述する人間の特性を多少なりに匂わせることが出来る。

2010-07-04 21:20:43
E_Rubik @E_Rubik

さて、原文 例1 例2 と並べてみてみよう。原文を基準にすると、例1では取りとめもなく語っているような印象があり、例2では比較的明晰に語っている風に見えはしないだろうか?

2010-07-04 21:23:56
E_Rubik @E_Rubik

これは、1つの文内でどれだけの言明が成されているか ということと関係がある。

2010-07-04 21:25:04
E_Rubik @E_Rubik

例1では3つの要素(サイズの制御 配置の効果 著者の雰囲気)を一文で纏めて語っている。このため、若干解り難いし読者を煙に巻こうとしている雰囲気を感じるかもしれない。一方、例2では一つの文で一つの明言がされている。やや自信に満ちている風を感じまいか。

2010-07-04 21:28:52
E_Rubik @E_Rubik

この辺の制御は余り自信ないので、多分そう感じた という前提の下話を進める。

2010-07-04 21:29:50
E_Rubik @E_Rubik

この効果は、文面の中でどの程度の頻度でどの文末が出現するか という点に依存する。つまり、例2では断定調が繰り返された結果、やや独断的なキャラクターを匂わせることができた ということである。

2010-07-04 21:32:12
E_Rubik @E_Rubik

つまり、意図的に文末を連打することで強調する効果を得たことになる。

2010-07-04 21:35:59
E_Rubik @E_Rubik

一方、文末までに明言することを多数盛り込めば、文末の効果が弱くなり、形容詞や動詞などの言葉選びの効果が強くなる。

2010-07-04 21:37:57
E_Rubik @E_Rubik

また、1文中で多くのことを同時に考えさせることを読者に強いるため、文章が難解であるという印象を与える。

2010-07-04 21:38:51
E_Rubik @E_Rubik

句点を使っても3つ4つと言うべきとを盛り込むのは危険なので、精々2つ程度に押し込むのが妥当だろう。

2010-07-04 21:40:30
E_Rubik @E_Rubik

3つ4つ5つ…と盛り込むのは禁じ手かと言われれば、そうでもない。多数盛り込んだ際得られる効果は勿論ある。思考の流れが続いていることをアピールする効果だ。

2010-07-04 21:43:36
E_Rubik @E_Rubik

つまり、区分も峻別も出来ないような思考が延々続いている という雰囲気を言外に匂わせる事が出来る。これを使えば、語り手が深く思考している 或いは錯乱の余り取り留めない思考に陥っている と言った状態を言外に記述できるのだ。

2010-07-04 21:45:30
E_Rubik @E_Rubik

逆に句点を過剰に連打すれば、思考が分断されている という演出になるだろう。

2010-07-04 21:47:33
E_Rubik @E_Rubik

どちらにしても、連打は効果的に使うべきであり、常用すべきものではないだろう。個人的な目安は、地の文では2つまで である。

2010-07-04 21:49:08
E_Rubik @E_Rubik

さて、句点については概ね語ったので、読点について語ろう。

2010-07-04 21:50:07
E_Rubik @E_Rubik

読点については、悲しいかな一つの記号が少なくとも二つの用途を担っている。一つは句点よりやや弱い文の分断を示す、もう一つは息継ぎを意識させる といったところだろうか。

2010-07-04 21:53:13
E_Rubik @E_Rubik

一つ目の効果は、文内に2つ以上の明言を含む場合の話で、これにより個々の明言を関連性をある程度保持したまま個別であることを意識させることが出来る。

2010-07-04 21:56:24